キューバにやって来た。カンクンからエアロメキシコで約1時間20分。そういえば、カンクンでのメキシコ出国は、アメリカとおなじでイミグレがなかった。
エアロメキシコの機体 |
そんな事はどうでもよく、キューバに到着。無事イミグレを通過して、入国した。入国後一番にすることは両替である。空港の両替所に行くと、窓口はいくつもあるが、人がいない。窓ガラスを叩くと、奥にいる係員が、あっちにもあるからあっち行けという。
ハバナのイミグレのあたり |
あっちに行ったら係員がまたいない。その辺でおしゃべりしているお姉さんに、ここの人は何処行ったのと聞くと、その人が係員だった。めんどくさそうに、のっそりと席に戻り、両替をしてくれた。サービス精神0。キューバだ。
いくら使うか分からないのでとりあえず2000メキシコペソを替える。149.5cucが返って来た。ちょっと計算がややこしいが、1CUC約120円程度の計算となる。思っていたより高かった。日本円を直接換えると106円程度なので、ずいぶん損をした気分だ。
市内までは、タクシーを使った。市内まで25CUCプジョーのタクシーに乗り込み、市内まで行く。キューバではクラシックカーをよく見かける。タクシーは新しいなと思っていたが、途中で運ちゃんが、信号で止まる直前では、エンジンを切って走ったりしている。
燃料節約かと思ったら、途中でウオーターがないと言ってボンネットを開けた。運ちゃんは、ラジエターにつばをかけて、何食わぬ顏して、走り出した。??? つばでエンジンを冷却するというおっちゃんの凄技を見せてもらった。
宿は、カンクンの宿で知り合った人から教えてもらった宿へと向かう。キューバでは民宿制度を奨励しているらしく、一般の人の家に泊めてもらえるところがたくさんあるそうだ。
教えてもらった宿はシオマラさんという家だった。シオマラさんの家は3階なので、家の前に到着後家の前で「シオマラー」と叫ぶと鍵投げてくれて、その鍵で空けて中に入るということを事前調査で学んでいた。
妻が学んだ通り「シオマラー」と叫ぶ。しかし誰も出てこない。
タクシーの運ちゃんが「声が小さすぎる」と言い、運ちゃんが「シオマラー」と叫ぶ。運ちゃんの声は、野太く良く響く。まあ妻にはまねできない声だ。
日本人はこんなに声が響く人はいない。生活の中で大きな声を出すことが少ないから。大きな声の出し方を知らないのだ。
マンションのまわりには大勢の人がいて、マンゴ売り等が大きな声で「マンゴー」と叫んでいる。この声もよく響く。オペラ歌手になれそうだ。
こっちの人はこうやって日常生活で大きな声をいつも出しているので、しゃべり声がうるさいのだと思う。
しかし、シオマラさんは出てこない。別に妻の声が小さいだけでなく、単にいないだけだった。運転手に別の宿知っているかと聞くと任せろというので、連れて行ってもらった。
到着すると、運転手が「ミゲルー」と叫ぶと、3回からおっちゃんが顏を出した。空いてるようだ。
この建物にはエレベータがあった。クラシックなデザインだ。エレベータの中に入り込むが途中で止まるのではないかと不安になるが無事3階についた。
ミゲルの家に案内され、1泊いくらと尋ねると、25CUCという答え。食事は付いているかと尋ねると食事は付いていないらしい。25は高いとだだをこねてみたら22にしてくれた。
ちなみに1CUCは固定レートで1US$なので、1泊2600円程度。安いと言えば安いが、一般のキューバ人からするとものすごい高額である。
朝食は、下の階の家で食べてと連れて行ってくれた。下の階の家では、50前後の女性がでてきて笑顔で迎えてくれた。朝食は4CUCよと言い、娘さんが英語で、説明してくれた。翌日の朝食を8時からと予約して、部屋に戻ると、ミゲルは「よし! 部屋代は20CUCにしてやるよ」と言ってくれた。最初から言えよ。
ミゲルさんちからみた風景 |
キューバには外国人が使う、CUCとキューバ人が使う人民ペソCUPがある。CUPは基本外国人は使えないことになっているが、キューバ人しか行かないお店とかでは使えるらしい。地球の歩き方にも使えるけど節度ある使い方をしなさいと訳の分からないことが書いてある。ちなみにレートは固定制で1CUC=24CUP。
両替を求めて歩いていると、子供達が太極拳かカンフーみたいな物をやっているところにきた。少し見学をしていると、おばちゃんがやって来て、飲み物はいかがという。料金表示が人民ペソとなっている。
人民ペソ持っていないぞと言うと、大丈夫だという。「CUCをCUPに変えてくれ」というと、うんとは言わないが、飲み物を飲めという。とりあえず、コーラと、スプライトのような物を頼み、10CUC渡し、5CUCだけ変えてくれと言ったら、暫くして、人民ペソを持って来てくれた。
ここのメニューではコーヒーが1人民ペソ、別のジュースが3人民ペソ、コーラ等のジュースが15人民ペソとなっており、コーヒーと3人民ペソのジュースはないという。結局5CUCの両替えの手数料として30人民ペソ、取られてしまったことになる。しまった。キューバマジックにはまった。(>_<)
※一般の両替え所で人民ペソへの換金をしてくれるかどうかは知らない。
ここは、子供達がキューバなのに何故か太極拳をしている場所で子供達の練習を見ながらジュースを飲んだ。子供達は、又割等の柔軟体操をしている。みんな体がやわらく180℃足が開いている。
柔軟体操をする子供達 |
ちなみにコーラを頼んだのだが、コカコーラではなく、キューバ産の人民コーラだった。Σ( ̄□ ̄;)
まずい人民コーラ |
お味は、確かにコーラの味だが、ダイエットコークをさらに水で割ったような感じだった。
もう夕方だ。この近くの中華レストランで、チャーハンと餃子を注文したが、はっきり言ってまずかった。。
夕食後はサルサのショーを観に行くことにした。「カサデムジカ」という名の店で、入り口で5CUCの入場料を払い中に入ると既にバンドの兄ちゃんがすごい盛り上がりをみせていた。
客は、そんなに多くはないが、かなり盛り上がっていた。ショーは7時からだが、我々がはいったのが8時くらい。30分だけ生バンドの演奏を聞いた。中には興奮して、ステージでクネクネダンスを披露する。人もいた。
このダンスを見て思ったのだが、体が柔らかい。ダンス中に又割なんかしている。そう先ほどのダンスレッスンの子供達は、サルサを踊るために、体が柔らかくなる太極拳を練習しているんだと思った。
サルサというのは、実はよく知らない。こういうのがサルサなんだと思いながら見ていた。
ステージでは、ギター、ドラム、パーカッションx2、トランペットx2、キーボード、コーラスの攻勢で男性ボーカルが激しく歌い、その傍らで、女性2人の女性ダンサーが腰をくねらせ、セクシーダンスをしている。
これを見ながらお客も腰をくねらせフロアーで踊っている。
お客さんもリ上がり、激しく腰を振っている。だいたい女性が腰を振りながら、お尻を男性に突き出し、男性は女性の腰を抱いて、自分も腰を振り踊る。
なかには興奮して、男性が床に仰向けに寝て腰を上に突き出し、女性がその腰にまたがり、激しく腰を振る。完全に密着している。あーもうこれはダンスではない。これはもうxxxだ。
キューバ人は、いろんな日頃の鬱憤をサルサで解消しているのだ、サルサとはそういった物だと私は理解した。
まあこの後バルデロや、トリニーダ等で、何度かサルサを観た。
私は運動音痴+リズム音痴なので、実はステップが全く踏めない。やっていると、人と全く違うオリジナルステップになってしまうので観るだけなのだが、みんな楽しそうに、踊っていた。キューバ人にはサルサは必要不可欠なもののようだ。