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2015年6月20日土曜日

バンコクでインフルエンザ

 世界一周の最後の都市はバンコクだ。バンコクは自分は何度もいったことがあり、別に行かなくても良かったのだが、世界一周航空券の都合でバンコクになってしまったのだ。

 この辺りの融通が利かないのが世界一周航空券の欠点でもある。

 カンボジアからバンコクにきた時は、既に燃えつきた感じで、何もしたくいなかったので、バンコクではおかまショー見てあとはゆっくりするつもりだったのだが、おかまショーを見たあとホテルに帰ると、なんだか気分が悪くなってきた。翌日は、熱が出て動けなくなってしまった。






 あまりにも熱が高いので、インフルエンザではないかと思い、病院に行った。バンコクのインターナショナルホスピタルは、ホテルから割と近い所にあった。ものすごく立派な建物で、中に入ると大きな吹き抜けがある。
 日本人用の受け付けがあり、日本人用の待合室に通される。待合室には、無料のミネラルウオータやジュースジュースがあり、看護婦さんの対応も日本以上に丁寧だった。
バンコクの病院の吹き抜け

 医者はタイ人と日本人のハーフの男性で優しい感じだった。

インフルエンザの検査をしてもらうと、やはりだった。こんな暑いバンコクなんかでインフルエンザなんてと思ったが先生の話によると毎日一人くらいは来ますよと言われた。


 タミフルをもらい、ホテルで2〜3日静養することになり、予定していた帰国日を遅らせることになった。

 世界一周航空券の帰国のチケットは1年を超えてしまい、期限切れで、使えなくなってしまった。どうせ使えないのだからそのままにしておこうかと思ったが、ちゃんとキャンセルすれば、空港税と、燃油サーチャージの分が戻ってくるようなので、とりあえず連絡はしておいた。

 自分がようやく良くなってきた頃、今度は妻が、具合が悪くなり、また病院へ行った。今度はタイ人と日本人のハーフの女性の医者が診察してくれた。自分が最初に見てもらった医者の妹だそうだ。
 またこの医者がなんか怖い感じで、早口でまくしたてる。妻もインフルエンザ黒の結果だが、まだ詳しく検査をするという。

 保険使うので病院側ではできるだけたくさん検査をしようとする。血液検査の結果が悪ければ、入院させると脅され、ビクビクしながら血液検査の結果を見た。特に問題なかったのだが、入院したければしてもいいぞと言われ、どうしても入院させたいらしかったが、一旦病院に入ると出るのが面倒なので、やめといた。

 バンコクー成田間のチケットを捨ててしまったので、帰るのはいつでもよくなったので、妻が回復するのを待って、しばらくバンコクを観光しようかと思ったが、バンコクで大規模なデモがあるといい、注意するようにと呼びかけられていたので、結局大規模デモが予定されている日に、バンコクを出ることにした。

 飛行機は、中国の航空会社で、上海経由で福岡に到着した。



上海では乗り継ぎだけで入国していないのだが、乗り換えの待ち時間に空港内で日本そばを食べたのだが、これがまずい。旅の中で食べたものの中でも最もまずいと思われる代物だった。
 
 なんだか最後はしりすぼみで終わってしまったが、ようやく1年の我々の旅は終わった。

 

2015年6月19日金曜日

タイのチェンマイでマッサージを習う。

 インドの次はタイだ。タイは今まで数回行った事があり、とくに今回行く必要はなかったのだが、今回は今まで行った事がないチェンマイに行くことにした。チェンマイでは、マッサージの学校がたくさんあるという。自分はタイマッサージが大好きなので、今回は、マッサージを習ってみようと思っていた。


 ネットで学校を調べた。最初にいこうと思った所は、若干、街中から外れていた。他の所を探してみたら、日本人宿がある前に、ロイクロマッサージスクールというのがあり、日本人宿も空いてそうだったので、そこに行く事にした。


バンコクのスワンナプーム国際空港に到着後、すぐに、ドンムアン空港まで移動する。この2つの空港間はチケットを持っていると無料のシャトルバスが利用できる。
 成田〜羽田もこんな無料バスが欲しい。

 ドンムアン空港に到着する。12年前に初めてタイに来たときは、このドンムアン空港しかなかったが、新しい空港ができた今は、このドンムアン空港はLCC専用の空港になっていた。中に入ると、派手目で品のないLCCカラーのカウンターあり、たくさんの人が並んでいた。

 使用する飛行機はエアーアジア。アジア最大のLCCだそうだ。飛行機の中に入ると赤いポロシャツとジーンズ姿の客室常務員が印象的だった。ジーンズは私服かと思っていたが、しっかりジーンズにもエアーアジアの刺繍があり、これも制服だということがわかった。

 まあ、客室乗務員が、スーツのような立派なユニフォームでなくても、十分に仕事はできるのだが、なんとなく締まりが悪い気がした。

 チェンマイ空港までは1時間くらいだったろうか?あっという間についた。

 タクシーで、予約していた日本人宿に向かう。この日は日曜日で、ナイトマーケットが開かれるから行ってみるといいよタクシーの運転手にすすめられる。

 ロイクロ通りにある日本人宿の前にロイクロマッサージがある。早速マッサージスクールに行ってみるが、なかから木魚のような音とともに「アッ」「エッ」「ウッ」というような変な声がする。近くにいたオジさんがやって来て、今瞑想の時間だから、後で来た方がいいよとアドバイスしてくれた。なんだか宗教関係っぽくて、ヤバいところに来たのではないかと若干心配になった。

 夜同じ宿にいた女性に話しかけると、ロイクロでマッサージを勉強しにきたという。しかもなんと、帰国後、熊本でマッサージのお店を開くという。この女性から、チェンマイについてイロイロ教えてもらったりして情報を収集した。

 予約していなかったが、グループレッスンなら、受講できるよといわれ、翌日から5日間のコースを受講する事になった。自分は、タイマッサージのベーシックコース、妻は2日間のリフレソレクジーという足マッサージで3日間のコースだった。

 自分のレッスンはフランス人1人と日本人の男性1人と自分であわせて3人で、先生は女性のタイ人の先生だった。
 日本人男性は、教師を退職後、日本で1年マッサージ学校に行き、少し前にマッサージ店を開業したばかりのプロのマッサージ師だった。こんかい、バリエーションを増やしたいということで、スクールに来られたようで、フランス人男性も、リラクゼーションの仕事をしていると言っていたので、遊びで受けているのは自分だけで申し訳ない感じのして、足を引っ張らない様にしなければならなかった。

 最初に生徒のだれかがモデルになり、先生が、説明をしながら、マッサージをしてくれる。一通り終わると、今度は生徒が練習し、先生が直してくれると言う感じで進める。

 先生からマッサージを受けると本当に気持ちよく、思わず寝てしまった。しかもいびきかいてて、先生にウエークアップと注意されてしまった。

 自分がマッサージをする時、間違った箇所を押すと、やはり指が入らない。先生に直してもらい、正しい位置を押すと指がズボッと入って行く感じがする。タイ人のおばちゃんをモデルにしてたときは、うまく指がはいると、思わずおばちゃん「サバーイ」(きもちいい)と声を漏らす。このサバーイが聞こえるとうれしくなって、もっと押してしまう。

 でもマッサージは人の体を触らないと出来ないのだが、相手が男性でも女性でも妙に緊張する。とくに足の付け根とかを触るときは、変な所に触れないようにやたらと緊張した。

 カメラを持って行って、先生のお手本の写真を撮りまくったのだが、他の人も、後で写真くれと言われたので、調子にのって、ばんばん撮ってたら、隣の先生に怒られた。


 チェンマイのこの時期の夜は結構寒く、ダブルのベッドなのに、シングルの布団しか置いてなく、夜の布団争奪戦で、妻に破れて、風邪を引いてしまい、一日熱が出たので、スクールを一日休んでしまい、終了証書はもらえないだろうなと思っていた。


 もう1人の日本人の先生は、グループレッスンだから、補講はありませんよと冷たく言われていたのだが、私の先生は優しかった。土曜日にマンツーマンで補講をしてくれ、終了証書を発行してくれてとても有り難かった。

 妻は、自分がマッサージ教室に行っている間は、宿に泊まっていた人に別のスクールのモデルにならないかと誘われ、モデルになりに行ったり、料理教室に行ったりとチェンマイを満喫していた。モデルというからお金は必要ないと思っていたが何とマッサージ代を取られたらしい。

 マッサージ店は、通りを歩くと至る所にあり、大勢の女性マッサージ師が店の前にたむろしている。こんなに大勢店の前に座られるとちょっと入りづらい。あんまり店の前に人がいないお店を選んで、2軒程試してみた。1時間200バーツ大体600〜700円くらい。
1軒目は若い女性がやってくれたが、妻と隣同士で、マッサージ師達がぺちゃくちゃおしゃべりして、うるさく、時折おしゃべりに夢中で手が止まるのがダメだった。

2軒目は、美容室と一緒になっている所で、おばちゃんマッサージしだった。ここは比較的良く気持ちよかったが、妻は今一だったという。隣で見ていたら、マッサージ師の姿勢が悪い。マッサージをやっている姿があまりかっこ良くない。スクールの先生のマッサージは見た感じ姿勢がとてもよくかっこ良かった。もちろんこの2軒のマッサージと比べ物にならないくらい気持ちよかった。
ナイトマーケットの露天のマッサージは大人気
満席でした。

 自分の風邪は、1日寝ていたら、熱はすぐに下がったが、咳と痰が止まらなく、肺が痛くなって来た。ちょっとヤバい感じになったので、病院に行く事にした。チェンマイにはインターナショナルホスピタルがあり、診察には日本語通訳をつけてくれる。軽い気管支炎を起こしているということで、薬をもらって帰って来た。

 チェンマイではナイトマーケット(夜市)がたくさんある。サンデーマーケット、サタデーマーケット、ナイトマーケット等がある。この3つのマーケットは場所が異なっている。
ナイトマーケットは、ほぼ毎日開かれているようで、主に服や、小物等のお土産物のたぐいが多かったように思う。

サンデーマーケットと、サタデーマーケットは別の場所であるが、通りを通行止めにして、通りの両脇にびっしりと露天のお店がでており、いろんな物を売っている。また、通りには、チップを求めてストリートミュージシャンが演奏をしたりしているが、実質サンデーマケートとサタデーマーケットは中身はさほど変わらない。

もちろん食べ物の屋台もある。食べ物の屋台は特にお寺の中の境内に多く、パッタイや揚げ物、ウドンのような麺類や、中には寿司等様々な食べ物があった。
 飯の上にマンゴーを乗せたマンゴーライスがあり、現地の人達からは人気のようで、飛ぶ様に売れていた。さすがにマンゴーライスは食べる気はしなかったが、よく考えたらフィリピンのセブ島で鰻マンゴーロールという、中に鰻がはいっていてマンゴーで巻いた寿司を食べた事があり、意外な美味しさだったのだ。マンゴーライスもおそらく美味しいと思われる。
 こういった屋台の食べ物をいくつか食べて、ディナーとした。

なんだか毎晩がお祭りのようなにぎやかさだった。

 チェンマイでは特に観光をしていなかったので、1日だけ、エレファントトレッキングツアーに行って来た。朝からワゴン車で、ピックアップに来てもらい、象を飼育している所まで連れて行ってもらいった。最初に象のショーを見る。
 ここには数十の象が飼育されており、10頭くらいの象がいろんな芸をしてくれる。
 鼻で握手したりおやつを受け取ったり、絵を絵を描いたり、サッカーをしたり等だ。
 印象に残ったのは、象の建築作業みたいな芸。一頭の象が、マルタを引っ張って登場し、ある場所までマルタを運ぶと、別の象が、足と鼻を使いマルタを積み上げて行くという作業だった。おそらく昔から象はこういった作業に使われていたのだなということがわかった。
 象がおすわりをした。その姿に、インドの仏像のガネーシャを思い出した。

像のおすわり
おそらく,インドでも昔から象は農作業や、土木、建築作業等に使われ、生活の役に立って来たのだろう。それで、その感謝の気持ちも込めてガネーシャ等の仏像を作り、祭ったのではないかと思った。逆にサルはあんまり役に立たず悪さばかりしてたのでサルの仏像はないのだなとインドでの疑問の答えがここで出た。

 次に象に乗りエレファントトレッキングに出かけた。象に乗るといきなり象は川を渡り始めた。川の流れは意外と早いが、さすがに象は流される事なく川を渡りきり、ジャングルの中を進む。途中で象の餌屋さんがあり、そこでバナナやサトウキビを買うと、象に餌を与える事が出来る。また川を渡り、別の所で一旦象から降りると、そこは、お土産物屋さんといううまく出来たコースになっている。象に乗る時間は30分くらいだったかな?
そこからは、今度は牛車にのり、元の場所に戻ってくると言う感じだ。

 その後は、そこのレストランで昼食をとり、帰りに蝶と蘭の公園みたいな所に寄り、宿まで送ってくれた。すべて、予定時間通りに終了。

 象とのふれあいはなかなか楽しいツアーだった。

 チェンマイは、大きな街ではあるが、バンコク等と比べるとどこかのんびりした感じの田舎の都会という感じの街だった。この街の雰囲気はかなり気に入った。ここだったら、住んでみてもいいかも等と思いながらチェンマイを後にした。