宿泊していたホテルにワディーラムツアーを頼む事になった。一人当たり40JD。タクシーでペトラからワディーラムまでの移動と砂漠の4WDでの案内、テントでの宿泊と夕食と朝食だ。40JDだと5600円相当でかなりいい値段だったが、タクシーチャーターだしネットで調べた価格も同じ位、その辺りが相場のようだった。
タクシーは、マツダの少し大きめのセダン。おそらく、白タクだろう。
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タクシーは途中景色のいい所で何カ所か止まり写真を撮り1時間半くらいでワディーラムのゲートに到着した。
そこで4WDのピックアップトラックに乗り換え、ビジターセンターへ。ビジターセンターでまたトヨタのフォーランナー(ハイラックスサーフ)に乗り換えた。この間3分。なんで乗り換えが必要かよくわからなかったが、おそらく、ピックアップのドライバーが、元締めで、管理している匂いがした。
ビジターセンターの商店(たいした店ではない)で水とジュースとオレンジ等を買い込み、いよいよ砂漠ツアーへ。
ガイドはドライバーが勤めるがあまり英語が出来ず、何言っているかはよくわからない。
ワーディーラムだもん |
最初は、壁画がある所にに連れて行かれた。岩壁になにか絵が書いてあるのは分かるが何が書かれているのかはよくわからない。
ここは、まだ入り口近くで、たくさんのヤギが放牧されていたが、あまり食べる草はなさそうだ。
次は、砂の山。登ってこいというので、登ってみたが、砂がサラサラして気持ちよいが、足が深く埋もれなかなか登るのは大変だ。ぜいぜいいいながら登った。サウンドサーフィンを楽しんだ様な後がある。
下りはらくちんかと思いきや、やはり足が埋まり大変だ。いい運動になった。
次も壁画。何やら不思議な絵が描かれていた。
ガイドのオジさんは何やら石を拾い、石同士をこすり合わると、赤い粉になった。この粉がほお紅の代わりになると言い、yukaさんのホッペや、妻のホッペに塗ってくれたが、ちょっと塗りすぎて、ホッペがくまモンのようになってしまったのがおかしかった。
車はさらに奥に進み、お土産物屋さんに到着。
お土産物屋さんといっても、汚いテントにホコリだらけの商品が並んでいるだけで特に買いたい物はないはずだった。
ここには化粧品が売ってある。yukaさんは店員に捕まり、アラビアンメークをしてもらっている。アイシャドウで、目元をくっきりさせるのがアラビックらしい。メーク後の彼女は目もとが引き締まり一際美しくなったように感じるからメークの力はすごい。
店員は彼女に派手目のピンクのスカーフを巻いてくれた。またこれが彼女にとても良く似合った。彼女も気に入り、買おうかななんて言っていた。
ヨルダンはイスラムの国。このお土産物屋さんでもコーラン節が流れ始めた。どこから流れるのかと思ったら、車のラジオ。どこに行ってもコーラン節からは逃げられない。 店の奥で、お店のオジさんはお祈りを始めた。
次は天然の石橋。かなり高い所に自然にできた石のアーチがある。これを遠くから見学。橋の上に人が見えるので、登れるのかと聞くと1時間かかるので行かないと言われ、この先に、小さいのがあるからそれは登れるという。
ここには、他のツアーのとても古いランクルが止まっていた。写真を撮っていると、その車の団体が戻って来て、この車の年齢を知っているかと聞く。50年くらいからいうと、60歳だという。これはトヨタのランクルだ。日本車だよというと、観光客はそうなんだドイツ車じゃないのが残念だという。彼らは、ドイツ人だった。
ランクル |
小さいとはいえ20mくらいの高さがあり、こう配が急で登るのは大変だ。yukaさんはドライバーが手を引いて登る。ワンピースのスカート姿なので、見ている方が心配になる。
我らも登るが、ほぼ壁に4つん這いになった感じでまるでスパイダーマンになったような気分だ。ここは乾燥しているので、岩肌がむき出しになっており、すべらないのでよいが、もしこれが日本だったら苔むして滑りまくるので登る事は出来ないであろう。
くまモンも橋の上でキレのあるダンスを披露 |
いつものようにゆっくり写真を撮っていると、ドライバーが少し焦りだし、夕陽に間に合わなくなるので、急ぐぞという。
急いで、次の目的地の渓谷に向かった。
ここは、岩が裂けてできたような感じの渓谷で、数十mの絶壁に割れ目が出来ていてる。奥に進むとすぐに行き止まりとなっており、底には小さな滝壺のような岩のくぼみがあった。おそらく、雨が降り、この割れ目から雨が流れ出し、岩を削り、ちいさな滝壺ができたのであろう。今は、雨は殆ど降らないが、大昔は雨が多かったのかもしれない等と思いながら見ていた。
ここには何故は韓国の団体さんがわんさかといて、なんだかヨルダンにいる事を忘れてしまいそうな感じであった。
そしていよいよキャンプ地に到着。
汚いみすぼらしいテントを想像してたのだが、意外と一見きれいなテントハウスがいくつも並んだとこころでちょっとびっくりした。一応浴びたければ水のシャワーはあるらしいが、夜は寒いので、遠慮しておいた。
テントハウス |
テントから |
夕焼け |
夕陽をシュートしてみた |
食事を待っていると、あと一組の客がやってきた。スペイン人の女性2人組だ。
結局今日の客は5人となり、我々だけでなく楽しくなって来た。食事は、ピラフのようなものと、サラダのようなものとチャイだったような記憶がある、バイキング形式で、好きな分だけ食べられる。
食後は、ドライバーのオンステージ。日本の琵琶みたいな形のギターのような楽器を操り、ドライバーが歌う。隣で、コック長(といっても1人だけだが)手拍子をして、場を盛り上げる。
ドライバーオンステージ |
ダンスタイム |
自分は元来リズム感がオリジナルで人に合わず、踊れないので撮影に集中する。
ドライバーは、一旦下がると、頭に撒くベトウィンスカーフでカモフラージュして再登場してきた。一本の杖をつかいイロイロ芸をみせてくれる。たいした芸じゃないところが日本のオヤジどもと変わらなく、笑ってしまう。
スペイン人の女性の1人はプロのカメラマンだった。自分が3脚を使って星の写真を撮っていると、撮り終わったら3脚貸してくれという。いりろいろ試して撮りたかったが、プロのカメラマンがどのように写真を撮るのか見てみたかったので、速攻で撮り終わり、3脚を貸した。
女性は20分露光するという。条件はF22で、ISO100。自分は星が流れると星座がよく分からなくなるので、高感度で、シャッタースピードはせいぜい30秒で撮れる条件で撮影していた。自分の条件から、ISO100,F22時の露光時間を推定するとだいたい20〜30分となり、彼女の条件と一致した。
ところが彼女は、レリーズを持っていなかった。リモコンスイッチでシャッターを切ろうとするが、何故が動かず、仕方ないので「ゴッドハンド使うわ」といい、指でシャッターを押し続けた。20分もゴッドハンドは続かないから、バッグの奥底にあったレリーズを探し出し貸してやった。(笑)
仕方なく、テントの中に引っ込んだ。
この砂漠ツアーに来た目的は、実は、星空を見る事。しかしながら、月が出ているので、星はあまり見えなかった。月は、明け方に沈みそうだったので、朝4時に起床して、空を見上げると満点の星空。東の空にはオリオンがそして多分北側の空には、北斗七星が輝いていた。
オリオンが上がって来た |
実はこの砂漠では、この無数の星の写真を撮りたかったのだ。
翌朝は朝食後、すぐにビジターセンターまで送ってもらい、タクシーで、紅海に面した街アカバに向かった。
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