インドの次はタイだ。タイは今まで数回行った事があり、とくに今回行く必要はなかったのだが、今回は今まで行った事がないチェンマイに行くことにした。チェンマイでは、マッサージの学校がたくさんあるという。自分はタイマッサージが大好きなので、今回は、マッサージを習ってみようと思っていた。
ネットで学校を調べた。最初にいこうと思った所は、若干、街中から外れていた。他の所を探してみたら、日本人宿がある前に、ロイクロマッサージスクールというのがあり、日本人宿も空いてそうだったので、そこに行く事にした。
成田〜羽田もこんな無料バスが欲しい。
ドンムアン空港に到着する。12年前に初めてタイに来たときは、このドンムアン空港しかなかったが、新しい空港ができた今は、このドンムアン空港はLCC専用の空港になっていた。中に入ると、派手目で品のないLCCカラーのカウンターあり、たくさんの人が並んでいた。
使用する飛行機はエアーアジア。アジア最大のLCCだそうだ。飛行機の中に入ると赤いポロシャツとジーンズ姿の客室常務員が印象的だった。ジーンズは私服かと思っていたが、しっかりジーンズにもエアーアジアの刺繍があり、これも制服だということがわかった。
まあ、客室乗務員が、スーツのような立派なユニフォームでなくても、十分に仕事はできるのだが、なんとなく締まりが悪い気がした。
チェンマイ空港までは1時間くらいだったろうか?あっという間についた。
タクシーで、予約していた日本人宿に向かう。この日は日曜日で、ナイトマーケットが開かれるから行ってみるといいよタクシーの運転手にすすめられる。
ロイクロ通りにある日本人宿の前にロイクロマッサージがある。早速マッサージスクールに行ってみるが、なかから木魚のような音とともに「アッ」「エッ」「ウッ」というような変な声がする。近くにいたオジさんがやって来て、今瞑想の時間だから、後で来た方がいいよとアドバイスしてくれた。なんだか宗教関係っぽくて、ヤバいところに来たのではないかと若干心配になった。
夜同じ宿にいた女性に話しかけると、ロイクロでマッサージを勉強しにきたという。しかもなんと、帰国後、熊本でマッサージのお店を開くという。この女性から、チェンマイについてイロイロ教えてもらったりして情報を収集した。
予約していなかったが、グループレッスンなら、受講できるよといわれ、翌日から5日間のコースを受講する事になった。自分は、タイマッサージのベーシックコース、妻は2日間のリフレソレクジーという足マッサージで3日間のコースだった。
自分のレッスンはフランス人1人と日本人の男性1人と自分であわせて3人で、先生は女性のタイ人の先生だった。
日本人男性は、教師を退職後、日本で1年マッサージ学校に行き、少し前にマッサージ店を開業したばかりのプロのマッサージ師だった。こんかい、バリエーションを増やしたいということで、スクールに来られたようで、フランス人男性も、リラクゼーションの仕事をしていると言っていたので、遊びで受けているのは自分だけで申し訳ない感じのして、足を引っ張らない様にしなければならなかった。
最初に生徒のだれかがモデルになり、先生が、説明をしながら、マッサージをしてくれる。一通り終わると、今度は生徒が練習し、先生が直してくれると言う感じで進める。
先生からマッサージを受けると本当に気持ちよく、思わず寝てしまった。しかもいびきかいてて、先生にウエークアップと注意されてしまった。
自分がマッサージをする時、間違った箇所を押すと、やはり指が入らない。先生に直してもらい、正しい位置を押すと指がズボッと入って行く感じがする。タイ人のおばちゃんをモデルにしてたときは、うまく指がはいると、思わずおばちゃん「サバーイ」(きもちいい)と声を漏らす。このサバーイが聞こえるとうれしくなって、もっと押してしまう。
でもマッサージは人の体を触らないと出来ないのだが、相手が男性でも女性でも妙に緊張する。とくに足の付け根とかを触るときは、変な所に触れないようにやたらと緊張した。
カメラを持って行って、先生のお手本の写真を撮りまくったのだが、他の人も、後で写真くれと言われたので、調子にのって、ばんばん撮ってたら、隣の先生に怒られた。
チェンマイのこの時期の夜は結構寒く、ダブルのベッドなのに、シングルの布団しか置いてなく、夜の布団争奪戦で、妻に破れて、風邪を引いてしまい、一日熱が出たので、スクールを一日休んでしまい、終了証書はもらえないだろうなと思っていた。
もう1人の日本人の先生は、グループレッスンだから、補講はありませんよと冷たく言われていたのだが、私の先生は優しかった。土曜日にマンツーマンで補講をしてくれ、終了証書を発行してくれてとても有り難かった。
妻は、自分がマッサージ教室に行っている間は、宿に泊まっていた人に別のスクールのモデルにならないかと誘われ、モデルになりに行ったり、料理教室に行ったりとチェンマイを満喫していた。モデルというからお金は必要ないと思っていたが何とマッサージ代を取られたらしい。
マッサージ店は、通りを歩くと至る所にあり、大勢の女性マッサージ師が店の前にたむろしている。こんなに大勢店の前に座られるとちょっと入りづらい。あんまり店の前に人がいないお店を選んで、2軒程試してみた。1時間200バーツ大体600〜700円くらい。
1軒目は若い女性がやってくれたが、妻と隣同士で、マッサージ師達がぺちゃくちゃおしゃべりして、うるさく、時折おしゃべりに夢中で手が止まるのがダメだった。
ナイトマーケットの露天のマッサージは大人気 満席でした。 |
自分の風邪は、1日寝ていたら、熱はすぐに下がったが、咳と痰が止まらなく、肺が痛くなって来た。ちょっとヤバい感じになったので、病院に行く事にした。チェンマイにはインターナショナルホスピタルがあり、診察には日本語通訳をつけてくれる。軽い気管支炎を起こしているということで、薬をもらって帰って来た。
チェンマイではナイトマーケット(夜市)がたくさんある。サンデーマーケット、サタデーマーケット、ナイトマーケット等がある。この3つのマーケットは場所が異なっている。
ナイトマーケットは、ほぼ毎日開かれているようで、主に服や、小物等のお土産物のたぐいが多かったように思う。
飯の上にマンゴーを乗せたマンゴーライスがあり、現地の人達からは人気のようで、飛ぶ様に売れていた。さすがにマンゴーライスは食べる気はしなかったが、よく考えたらフィリピンのセブ島で鰻マンゴーロールという、中に鰻がはいっていてマンゴーで巻いた寿司を食べた事があり、意外な美味しさだったのだ。マンゴーライスもおそらく美味しいと思われる。
こういった屋台の食べ物をいくつか食べて、ディナーとした。
なんだか毎晩がお祭りのようなにぎやかさだった。
チェンマイでは特に観光をしていなかったので、1日だけ、エレファントトレッキングツアーに行って来た。朝からワゴン車で、ピックアップに来てもらい、象を飼育している所まで連れて行ってもらいった。最初に象のショーを見る。
ここには数十の象が飼育されており、10頭くらいの象がいろんな芸をしてくれる。
鼻で握手したりおやつを受け取ったり、絵を絵を描いたり、サッカーをしたり等だ。
印象に残ったのは、象の建築作業みたいな芸。一頭の象が、マルタを引っ張って登場し、ある場所までマルタを運ぶと、別の象が、足と鼻を使いマルタを積み上げて行くという作業だった。おそらく昔から象はこういった作業に使われていたのだなということがわかった。
象がおすわりをした。その姿に、インドの仏像のガネーシャを思い出した。
像のおすわり |
次に象に乗りエレファントトレッキングに出かけた。象に乗るといきなり象は川を渡り始めた。川の流れは意外と早いが、さすがに象は流される事なく川を渡りきり、ジャングルの中を進む。途中で象の餌屋さんがあり、そこでバナナやサトウキビを買うと、象に餌を与える事が出来る。また川を渡り、別の所で一旦象から降りると、そこは、お土産物屋さんといううまく出来たコースになっている。象に乗る時間は30分くらいだったかな?
そこからは、今度は牛車にのり、元の場所に戻ってくると言う感じだ。
その後は、そこのレストランで昼食をとり、帰りに蝶と蘭の公園みたいな所に寄り、宿まで送ってくれた。すべて、予定時間通りに終了。
象とのふれあいはなかなか楽しいツアーだった。
チェンマイは、大きな街ではあるが、バンコク等と比べるとどこかのんびりした感じの田舎の都会という感じの街だった。この街の雰囲気はかなり気に入った。ここだったら、住んでみてもいいかも等と思いながらチェンマイを後にした。