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2013年9月10日火曜日

スイス インターラーケン (ユングフラウ)


 ヨーロッパに来てからは、ほとんどが、古い町並みや、教会、宮殿等の歴史的な建造物を見物する事が多かった。町並みや建造物は地方によって違いはあるものの、何処も似たり寄ったりで、少し飽きて来ていたところだった。
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 スイスでは、アルプスの山々を歩き自然を思いきり満喫しようと思っていた。実は、ヨーロッパの、前半戦のハイライトと考えていた。

 先ずは、ユングフラウ登山鉄道にがあるベルナーオーバーラントにやって来た。ここの宿泊先に選んだのは、インターラーケンという街である。
インターラーケンは大津市と姉妹都市提携をしているらしく、和風の庭が造られていた。和風の庭の池に教会の塔が映り込み不思議な感じだった。
インターラーケンからは、列車に乗り、クライネシャイデックという所まで上り、そこからユングフラウ登山鉄道にのり、標高3454mユングフラウヨッホの展望台に向かう。

 クライネシャイデックまでは、2つのルートがあり、一つは、ラウターブルンネンと言うところを経由する列車。もう一つは、グリンデルワルトという所を経由する列車。この経由地で、列車を乗り換えるので、ユングフラウヨッホに行くには2回乗り換える必要がある。

 しかし、この鉄道の料金にはびっくりした。ユングフラウヨッホまでの往復が正確には覚えていないが、180スイスフラン(19000円位だ)距離はたいした事はないが、2時間〜2時間半位時間はかかる。

 あまりの高さに我々は愕然としたが、3日間フリーパスというのを売っていたのでそれを235スイスフラン(25000円位)で購入した。

 これは、クライネシャイデックからユングフラウヨッホまで1回往復料金とインターラーケンからクライネシャイデックまでと一部のゴンドラが乗り放題になる。
 
 ユングフラウまでは1回しか行けないので、天気がよい日を選ぶ必要がある。1日目天気がよかったので、ユングフラウヨッホまで行く事にした。ラウターブルンネンを経由して、クライネシャイデックまで登った。
ラウターブルンネンからクライネシャイデックまでの途中の風景。どれがどの山かはわからない。
チャリで登る人も
列車はそんなに混んではいなかったが、クライネシャイデックからの列車は、かなり混雑していた。列車は、かなりの急勾配を、歯車仕掛けでゆっくりと登って行くが、途中から、トンネルだ。
歯車で登る
クライネシャイデックからは、アイガー、メンヒ、ユングフラウという立派な3つの山が拝めるが、この鉄道はこれらの山をトンネルで貫いている。このユングフラウ登山鉄道ができたのが、1911年とは、びっくりだ。よくもまあこのんなトンネルなんか掘ろうと考えたなと感心してしまった。

クライネシャイデックの駅

途中からの風景表がが見える
途中の駅の展望台からの風景
終点で降りると、そこには大きな展望台がある。まずは、トイレに行き、階段で2Fに登り、長いトンネルを歩いて,外に出る事ができる。このトンネルの中には、工事で使った道具等が展示されている。
ユングフロウヨッホの展望台


 しかしこのトンネル何となくキムチ臭い。実は、韓国人観光客がものすごく多い。インターラーケンの宿の客の60%位は若い韓国人だった。
キムチ臭いトンネル
レストランには、辛ラーメンが売ってあり、大勢の韓国人観光客がそれを食べていたからトンネルのなかにラーメンの匂いが付いたようだ。別に韓国人を非難している訳ではなく、こういったところまできて自国のラーメンが食べられるのが羨ましいのだ。


 トンネルと出ると、そこには、スキー場があった。スキー場と行っても、短いリフトがあるだけで、たいした事はなかった。
リフト1本のスキー場
メンヒだったっけ?

雪だるまもあった
自分は、夕べから体が痒く、なんだか変だなと思っていたら、どうやら、ベッドバグにやられたらしい。朝から、宿の人にベッドバグがいると訴えたが、レセプションの金髪女性は、それは蚊よと相手にしてくれない。ベッドの清掃と、スプレーを散布しておく様に頼んできたのだが本当に対応してくれているかが疑問だ。


 あまりにもたくさん、刺されたようで、寒気がして、体がキツい。熱があるようだった。おまけに、酸素が薄いので、殆ど体が動かない。

 折角の絶景も殆ど上の空だ。

 またトンネルに戻り、反対側に行くと、ここには、氷河の氷にトンネルを掘り、そこに氷のオブジェ等が展示してある。ここは床、壁、天井まですべて氷だ。床が氷なので滑りそうだが、気温が低く氷が溶けていないので、あまり滑らないが、タマにツルっとくるので要注意だ。
氷河のトンネル
氷河で作ったオブジェ
この日は体がキツいので、これで、インターラーケンまで引き返してきたが、列車の乗り継ぎがわるく、帰りは3時間もかかってしまった。

ようやく、宿に帰り着き、部屋に行ったが、案の定ベッドは、何もされていなかった。またレセプションに行き、ベッド交換と部屋交換をお願いしたが、相手にされず、別のホテルを探す事にした。

 当日の宿探しは無理なので、結局、この日はまた同じ部屋に泊まる事になった。ベッドの上に、レジャーシートを敷き、エアーマットを敷き、マイシーツを敷き、昼間履いていた、厚手の長ズボンに、雨合羽を着て寝た。

 おかげで体は大丈夫だったが、手と足の先をまたやられてしまった。

 宿は、ない事はないが、1泊200スイスフランもし、手頃なところがなく、1泊だけ125スイスフランでB&Bが有ったので、4泊の予定を3泊にして、1泊をベルンに泊まる事にして、1泊だけインターラーケンの宿をとった。

 2日目は、熱も下がったので、クライネシャイデックまで上り、クライネシャイデックから、次の駅まで歩いた、途中ため池のような湖があり、その湖面に映る山々がきれいだった。



やっぱりスイスにはセントバーナード

 駅までいくと、日本人のガイドさんのような人がいたので、聞いてみると、3日券でこの駅までは、乗車できるという事だったので、帰りは電車にのってクライネシャイデックまで帰った。

 インターラーケンからの鉄道は、急勾配のため、線路の真ん中に、ギアが取り付けられており、電車は歯車をそのギアに噛めて登って行く。レールを見ると、殆ど錆びて黒くなっているので、レールは殆ど使っていないのだろう。
かなりキツいこう配を登って行く
午後は、クライネシャイデックから、グリンデルワルト方面に歩いて下ってみた。このトレイルは、右側にアイガーを観ながらおりて行くルートである。三角形のアイガーを観ながらよくも、あの頂上に立とうと思う人がいるもんだと感心した。それだけ、アイガーの登頂は難しそうだった。


 2日目は、グリンデルワルト方面の途中まで歩いて降りて、途中の駅らら電車でインターラーケンまで帰った。

 宿に5時頃にチェックインしたのだが、この宿は街からバスで2駅行ったところで、インターラーケンの宿にとまると、バスの無料チケットをもらえるので、無料でいく事ができた。


 物価の高いスイスにしては、粋なサービスだ。というか、鉄道であまりにも儲けているのだろう。

 この日の宿はプライベートルーム。静かで、インターラーケンを流れる川がきれいに見えるホテルだった

 3日目は、朝から宿の道にはたくさんの人がでており、またたくさんの自転車が走っている。自転車のレースですかと聞くと、トライアスロンだという。

泳いで、自転車で走り、最後はマラソンで、5000mまで上がるすごいレースだとオジさんは興奮気味に教えてくれた。この辺りの山の最高高度は4150mだから、5000mは嘘だろうと思いながら、聞いていた。


 この日は、グリンデルワルトからゴンドラにのり、フィルストと言うところまで登る。このゴンドラがまた長く、30分くらい乗っていたのではないかと思う。ここはスキー場であり、ほとんどが牧草地である。そこが、ゲレンデだと思うが、日本だったら、木が切り倒され、コースはすぐわかるが、何処にコースが造られるのか想像ができない。
フィルストのゴンドラ降り場
フィルストから1時間くらい歩くとそこには、がある。この先山の頂上まで登れるらしいが、そこまではいかず、湖で引き返した。

湖畔には花が咲いている


リンゴがうまい。
ここからの眺めは、ユングフラウ、メンヒ、アイガーに加えいくつかの山を観る事が出来た。この日も天気はよかったが、ユングフラウだけ少し雲がかかっていた。

 草原がとても気持ちよく、深く深呼吸すると、アルプスの香ばしい香りが胸一杯に広がる。アルプスの香りとはなんと家畜の匂いだった。Σ(@ω@;)

 思わず吐きそうになった。
たくさんの牛が放牧

牛が首を振るとカウベルが鳴る。牛はうるさく感じないのだろうか
この辺りの草原は何処も、牛や羊、ヤギ等の放牧をしている。その辺りは、糞だらけだ。阿蘇草千里とそう大差はない。

 グリンデルワルトまで戻り、またクライネシャイデックに登ったが、やはり、ユングフラウはクモに隠れて見えなかった。帰りはラウターブルネン方面の列車にのり、ラウターブルネンから、ケーブルカーと電車を乗り継ぎミューレンというところまで行ったが、この列車の横をたくさんの人が走っている
グリンデルワルト
そう、トライアスロンをまだやっていたのだ。ゴールはミューレンの駅から歩いて15分くらいのところ。ここは、高度が5300フィートと書いてある。朝オジさんが5000mと言ったと思っていたのは、フィートだったのだ。これで納得した。

 トライアスロンのゴールまで歩いて、何人かの選手がゴールインするのを見てから、スイスの首都ベルンに向かった。
ゴールまで歩く
トライアスロンゴール
DATA:
訪問日8月14〜17日
宿泊先  Balmers Herberge ドミトリー 1泊一人当たり30.5スイスフラン   
     Gasthof Schönegg B&B 2人部屋125スイスフラン


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