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2013年11月27日水曜日

トルコ パムッカレ、カラハユットで温


 カシュから、フェティエまで戻り、そこでバスを乗り換え、パムッカレへと向かった。
フェティエのバス停に着くと、パムッカレのバスはこっちだと手を引かれたが、トイレが先だといい、トイレに駆け込んだ。

 パムッカレのバスの客引きのオジさんは、我々がトイレから出てくるのを待ち構え、こっちだと連れて行く。

 連れて行ったのは、オトガル(バスセンター)の外の道路の角。

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 ????なんかだまされてるんじゃ?という気持ちになったが、バスがやって来て、運転手に確認して、乗り込んだ。

 何時に着くか運転手に聞くと、調べていた時間より遅い。おかしいなと思いながら乗っていると、妻が、あれ?これ違う方に行ってないかという。

 どうやら、遠回りのバスだったらしい。いくつかのバス会社があると聞いていたが、客引きが我々をマンツーマンマークをしていた理由がわかった。


 パムッカレには、デニズリのオトガルでドルムシュ(ミニバス)乗り換えて向かった。デニズリからパムッカレまでは、30分位だったろうか?我々は、パムッカレの先10分位のカラハユットという町に宿を取っていたので、ホテル名をいうと近い所で下ろしてくれた。

 ドルムシュは、路線が決まっているが好きな所で乗り降りできるので、非常に便利だ。

 カラハユットは、温泉地で、宿は1泊2食付き2人で5000円くらいのホテルを予約していた。もちろん温泉プール付きである。へやにも少し大きめの湯船があり、温泉が引いてあった。

 温泉プールは混浴と女性用があり、水着で入る。

 お湯に浸かると、思わず「ハア〜フウ〜」と声が出る。しかしながら、ナンキンの古傷が一斉に痒くなり、ナンキン事件を思い出し腹が立ってくる。

 でも久しぶりのお湯を堪能できた。やはり温泉、体が温まり、上がった後もポカポカだった。

 部屋の湯船は夜9時から11時までお湯を入れる事ができるが、蛇口をひねってもチョロチョロしかお湯は出てこない。なんとか入れる水位のお湯が溜まるのに1時間以上もかかり、すっかり温くなってしまった。まただまされたような気分になり、自分は入らなかったが、妻は低い水位の湯船に無理矢理体を突っ込んで入っていた。

 食事は、スープとサラダとメインは何か忘れたが、まあ美味しかった。食後は別室でチャイ(紅茶)が飲める。

 ホテルから少し歩くとカラハユットの商店街が結構長い距離続いている。道幅はまあまあ広く、道の両脇には、食堂や、ザクロジュース屋さん、日用品屋さん等がずらずらと並んでいる。客引きもそうひどくはなくのんびりしている。

 この風景は、ノスタルジックな感じがして、心がなんとなく和む。
チャイ 1杯1リラ。テーブルが傾いているのがポイントだ。
ザクロージュースを一杯頼んでみる。小さなコップ1杯1リラ(50円)安い。
マルマリスでは大きなコップで5リラ(7リラの所もあった)だったが、そんなにたくさん飲めないので、このくらいの量が良い。
ザクロ

ザクロジュース絞り
子供の頃、我が家にもザクロの木があり、毎年ザクロがなるのを楽しみにしていた。我が家のザクロは、ルビーのような少し浅めの赤い色で、ほんのり甘く、酸っぱく、渋みがあり、もちろんザクロ特有の風味があった。

 高校の時家を引っ越す時に、オヤジに頼み込み、このザクロの木も新しい家の庭に移植してもらったのだが、新しい家では、木が弱ってしまったのか、殆どザクロがなる事はなく、10年程前についにこの木もお亡くなりになってしまった。

 現在の我が家にもザクロの木を植えようと思っていたが、植えずじまいで20年が経ってしまった。

 とまあザクロへの思いが多少あるのだが、ジュースは飲んだ事がなかった

 トルコのザクロは、我が家のザクロより色が濃く、酸味より甘みが強い様に思えた。またザクロ特有の風味が若干少ない様に感じたが、フレッシュなザクロジュースは美味い。
後味が渋くなかったらもっと美味いのだが。。。。

 これをもし日本で飲んだら、とてつもなく高いと思う。

 この商店街を抜けて行くと、右側に、温泉が湧き出ている公園みたいな所があった。スパの客引きがいたので、立寄で入れる温泉もあるようだ。
カラハユットの温泉
奥に進むと、「ギャハハハハー」と豪快に笑いながら顔中泥だらけにしている女性達がいた。

 湧き出ている温泉の底にある泥を体に塗って泥パックしているのだった。
地元のおばちゃん

田植えしている訳ではない。温泉を楽しんでいる

 女性は現地のおばちゃんと中国人、カナダ人の女性達だ。

 カナダ人の女性はアジア系の顏で、この女性が本当に楽しそうに泥を塗りまくっている。

カナダ人も泥パック

 妻も、手足に塗り塗り。自分はダイアン温泉の泥パックの後、お肌がカサカサになったので、写真撮影に専念した。

 泥が乾くと、わき出している温泉で洗い終了。おばちゃん達は、温泉のお湯もごくごく飲んでいる。自分は以前に熊本の山鹿温泉のお湯を飲んだ次の日に尿管結石にかかり酷いめにあった経験がある(多分まったく関係ない)ので、温泉は飲まない事にしている。

 ここは観光客もそんなに多くなく、のんびりしており、このくらいの数だと他のお客さんとも仲良くなれるし良い所だと思った。

 いよいよパムッカレである。パムッカレは、湧き出る温泉の石灰が固まり、一体の丘が真っ白になっ場所である。少し離れた場所から見ると、その姿は、まるでスキー場のようである。
パムッカレ
料金を払い、中に入る。白くなった箇所から裸足で歩かなければならない。温泉といってもかなり温い。30℃ちょいくらいではないかと思う。

 裸足で石灰で白くなった地面を歩く。スキー場はツルツル滑るが、ここは、滑らない。ただしたまにコケがはえているので、その部分はツルッと滑る。

茶色いのがコケ
上の方に歩いて行くと、棚田のようになっており、そこに湧き出た温泉が溜まり、プールの様になっている。一番上のほうは、水着姿の観光客が、お湯といっても温いが浸かって、日光浴を楽しんでいる。

子供も温泉

パムッカレの石灰棚。水が水色に輝ききれいだった。
さらに上の方と奥の方は、遊歩道が続いており、石灰棚の中には立ち入り禁止である。しかしその立ち入り禁止区域は温泉が枯れてしまったのか、お湯はない。ひからびた石灰棚がある。


 この石灰棚の上の奥には遺跡がある。なんと言う遺跡かは知らないが、結構広い範囲に散らばっており、未だ発掘の途中のようである。


 円形劇場があるので行ってみる。かなり大きな円形劇場だ。アテネで見た物と同等かそれより大きいかもしれない。劇場のステージの奥には、立派な彫刻があり、アテネで見た物より保存状態が良い様に思われた。

円形劇場

 この劇場の大きさから昔から結構な人数が住んでいたのだろうなと思った。

 さらに奥には神殿のような遺跡もある。入り口には当時の再現予想図などが書かれていて、立派な建物だった事がわかる。夕暮れ時、この遺跡には我々だけ、日が暮れかけており、若干恐い感じもした。

 夕暮れになりあわてて石灰棚まで戻った。というのも石灰棚で夕陽の写真を撮りたかったからだ。

パムッカレの夕焼け

 しかしながら、良さそうな場所が分からず、あんまりいい写真が撮れなかった。





パムッカレの石灰棚の上から見たパムッカレ村

 パムッカレからカッパドキアのあるギョレメまで夜行バスで行く事にした。パムッカレのバス会社でチケットを買おうとしたが、間違って旅行会社に入ってしまった。


 まあ、旅行会社でもチケットは買えるので一人55リラのチケットを買った。ところが、カッパドキアの気球ツアーとグリーンツアーの猛セールスにあってしまった。


 気球ツアー140ユーロ、グリーンツアー120リラという。なんで気球はユーロで他のはリラ建てなのかは分からないが、高いよというとギョレメではもっと高いぞという。ネットで調べた結果バルーンは、100ユーロ程度。グリーンツアーは70リラだったのと、ここで頼んで、もし現地でトラブった場合の事を考えるとリスクが大きいので頼まない事にした。

 行きたい日にちが決まっていないので頼めないときっぱりと断りを入れたが、事務所でバスを待っている間、ずっと営業され続け、もうその話はやめてくれとお願いするが延々と続く。

 そこで、話題を変えようと、カッパドキアで1ヶ月位前に日本人女性が殺された事件は解決したのかと聞いてみたら、彼女らはツアーに参加していないから事件に遭ったんだ、ツアーに参加すれば安全だとまた話が戻ってしまい、作戦は失敗した。(´・ω・`)=з


 バスの出発のオトガルはデニズリにあるのでそこまでドルムシュで行く。途中で、カラハユットの温泉で顏に泥を塗っていたカナダ人女性といっしょになり、話しながらデニズリまで向かう。


 彼女は香港系のカナダ人で、トロントから来たそうだ。カッパドキアからパムッカレそして今日イスタンブールまで向かうと言う。

 名前はジェニファーと言い、職業はエコノミストだ言っている。エコノミストってどんな事するのか今一分からない。

 彼女はカッパドキアの話をしてくれ。気球ツアーは90ユーロでできるからそれ以上払っちゃダメよと教えてくれた。自分が持っていた情報より安い。さすがエコノミスト、我らは彼女をゼニ(銭)ファーと呼ぶ事にした。

 ギョレメ行きのバスはsuhaという会社のバスで、時間になってもやってこない。心配になってバス停の人に聞くがここで待っていろという。

 自分がウロウロしているとパムッカレから同じドルムシュできた白人のオバさん達が私たちもだから大丈夫よと言ってくれたが、遅すぎる。

 オバさん達は遠くにsuhaのバスが止まっているのを見つけ教えてくれた。もしオバさん達がいなかったら、あやうくバスに乗りそびれる所だった。




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