キューバにだってリゾートがある。バラデロとい街には、キューバ一の海があるそうで、そこに、リゾートホテルが立ち並んでいるそうだ。
お酒も飲み放題、遊び放題、ビーチも独占し放題、キューバの喜び隊の接待もあるかもしれないということで、行ってみることにした。
ハバナのホテルの旅行デスクで聞いてみると、片道のバス代込みで2泊で226CUCだそうだ。なかなかいい値段である。別のホテルで聞いてみると5スターホテルで、196CUCだそうだ。5スターが安いじゃないかと思い、聞いてみると、これは一人の値段で、2人だと392CUCだそうだ。
CUCはだいたい1USドルとおなじくらいなので、なかなかのお値段だ。
貧乏旅行の我々には2泊で392CUCは出せないので、2人で226CUCのホテルを予約した。
そのホテルの名はアグアスアスールという名前だった。地球の歩き方にも載っている4つ星ホテルだ。
中華バスでバラデロへ |
カクテル ピニャコラーダ |
バラデロは、キューバ本島からハナヒゲの様に伸びた長い砂州(20KM位か?)の上にホテルが立ち並び、その先端よりちょっと手前にそのホテルはあった。
バスで、ホテルに近づくと、あたりは閑散としており、片側2車線の道路は殆ど車が走っていない。なんだか寂しい感じがする。
ホテルは、大きな建物で、レセプションは、3階が吹き抜けでなかなか立派な建物だ。しかしながら、お客の姿はなく、寂しげだ。チェックインを済ませると、電動カートに荷物を載せて、部屋まで行く。
オールインクルーシブ制のため腕にはこんなバンドをまかれ、なんだか標識を付けられたカメのような気分だ。 |
敷地が広いのでカートで移動 |
部屋に入ると、リビングとベッドルームが別れていて、広々とした部屋だった。エアコンもメーカーは知らないが、普通の壁掛け式のエアコンがついており、LGのような大きな音はしなく、快適だ。
我々が泊まったコテージ |
ベッドルーム |
リビングルーム |
部屋はこのたび一番の広さだ。さすがはキューバだと私はうなってしまった。
早速、ホテル内探索へ。部屋の近くにはプールがあり、3〜4人は泳いでいた。その先には大きなレストランがあるので、ちょうどお昼だったので、レストランに入ると、誰もいない。料理もない。
???と思い、別のところにある小さなレストランを見つけ聞いてみるとお昼はそこで食べられるというので、さっそく頂くことにする。
料理は、スパゲティー、サラダ、フルーツ、6種類くらいのおかず、パン、アイスクリーム等々、肉を焼いてくれるようになっているが、誰もいない。
ウエイトレスが、まだ料理人が来てないという。後、どの位で来ますかと聞いてみるとそんなの私は分からないよと手を広げて下唇を突き出すキューバ顏をしてみせた。
まあいいかと思い、早速食べ始める、まずい!!。なんといえばいいのか、すべての料理に、キューバ風味が付いている感じだ。このキューバ風味は、なんだか人工的で、食べ物ではないような感じだ。
お昼の演奏。下手に盛り上がると、おっちゃんがCDを売りにくる。 |
それでも我慢して、いろいろ食べてみる。最後にデザートとして、小さなクロワッサンみたいなもの、クッキーみたいな物を食べてみたが、家庭で、作ってみたが、失敗しましたみたいな代物だ。
アイスも一口目はあれ?行けるんじゃ?と思わせるが、2口目からキューバ風味が口の中に広がり、食欲がなくなる。
とりあえず、空腹だけを満たし次はアクティビティー調査をする。いろんなアクティビティーがレセプション横に張り出してあるが、何処であるのか、なんだかよくわからない。
スノーケルやバナナボートや、パラセーリング等のマリンアクティビティーもない。妻がレセプションに、どんなマリンスポーツが出来ますかと聞きにいくが、レセプションの人はマリンスポーツって何?と言う答え、妻がスノーケリングとかというと、スノケーリングは出来ないよと言われる。
妻がじゃあ何があるの?としつこく聞くと、レセプションの人は、海のことは私は知らねえんだよ!! ビーチに行って聞け!! という感じで切れられてしまった。
ビーチに行ってみたが、係員らしき人はいなく、ビーチチェアを自分で引き出し、昼寝をするが、他にお客らしき人もなく、寂しい風が吹くだけだった。
キューバ一のビーチらしいが寂しい感じ |
一応ビーチにはbarがあるので、ビール何ぞを頂いてみるが、炭酸が抜けてアジが薄い。おそらく、口開けて数日経っているのではないかと推測されるような代物だった。
これにくらべらお昼のビールはまともだった。
結局、プールサイドのビーチチェアを陣取り、そこで、昼寝をする。妻が、ビーチタオルを貰いに行くが、レセプションで券を貰ってこいと言われ、レセプションに行くと、ビーチタオルは、25CUCで1週間レンタルできると言われたとブーブーいいながら戻って来た。
オールインクルーシブにはビーチタオルは含まれないらしい。
しかたなしにプールサイドで昼寝するが、プールサイドでは、バンドが、サルサなんか演奏している。
少しずつお客が集まり、みんな一緒に踊っている。そのうち、ゲームなんかが始まり、一人の男の人が呼ばれ、バンドがハッピーバースデーの歌なんかを歌っている。あ、これってアクティビティーだったのかと気がついたのは、終わりの頃だった、
プールサイドでのサルサの演奏 |
そんなこんなでアクティビティーに参加することなく晩ご飯の時間となり、大きなレストランに行くと、誰もいない。Σ( ̄□ ̄;)
何処で晩ご飯なんだと思い、お昼のレストランに行くと、晩ご飯もおなじ場所ようだ。お昼とおなじようなメニューだったが、お肉のグリルが、鶏肉と、サバと、骨付きの豚肉となっていた。
久しぶりにサバなんかを食べてみたが、これは、まあ食べれる感じだった。ビールで流し込みそそくさと退散。
9:45〜ショータイムがあるので、観に行った。女性6人と男性4人のダンサーが約1時間踊るのでそれを見る訳だ。ショー自体ははっきり言ってよく分からないが、ようやくオールインクルーシブの恩恵を受けた感じがした、
でも、彼らの、踊りは、プロではあるが、片足バランスの時「おっとっと」とやっているし、ストッキング伝線しているし、歌は口パクだった。
キューバの喜び隊による夜のショータイム |
ショータイムの後はディスコタイムで、大音響で音楽が鳴り響く。うるさいので部屋に退散したが、我々の部屋はそこから近いので、うるさかった。夜のディスコはいらない。
次の日は、ストレッチ教室というのがあるので、妻は張り切って、ビーチに行ったが、今から始めるよというアナウンスはあるのだが、他にお客さんがおらずどうやら中止になった模様。
仕方なしに、ビーチの写真撮っていると一人のおっちゃんが、こえかけて来て、ボートに乗って沖までいくと、魚がたくさんいるから、スノーケリングすると魚の写真がとれるから行かないかという。
なんだスノーケル出来るんじゃないかと思い話を聞くと一人20CUCだという。オールインクルーシブ制じゃないんだっけと思ったら、リゾートのアクティビティーではなく、別の会社だという。
どうやらオールインクルーシブにはマリンスポーツは入っていないということがようやくわかった 。
妻は乗り気なので、写真のCDいらないからというと、15CUCになったので、1時に予約した。1時にビーチに行ったが、風がつよいので、今日はCLOSEだという。
少し残念だったが、またよけいなお金を使わずにすんだという思いが強かった。
キューバのオールインクルーシブ制ホテルは、ビーチタオルと、マリンスポーツが出来ないオールインクルーシブ制だった。おそらく5つ星などのホテルに行けば、もっといろんなことが出来るのだと思うが、4つ星(ホテルのレセプションには謙虚に星が3つ書いてあった)では今ひとつ。もっと楽しみ、美味しい物を食べたければお金を払いなさいという、メッセージだと受け取った。
しかし、食事は最悪だった。あのキューバ風味はなんとかならんものなのか?大をしたらキューバの香りがした。