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列車は往復一人、約30ユーロ。メテオラまでのバス代は1.6ユーロだ。
車内 |
途中の風景 |
予定より30分程度遅れて、カランバカに到着。
汚い列車 |
予約していた宿に、いこうとしたら、ホテルの客引きがやって来て、パンフレットをくれたが、そこは我々が予約してた宿だった。
行き方を聞き、宿は要所要所に→の看板があり、わかりやすかったが、看板があるのはこの宿だけ。この宿、よっぽど客が来ないのか、商売熱心なのかどちらなんだろう。
至る所にこの看板 |
部屋に案内すると言って、外にでると、知り合いがいたようで、満面の笑顔と甘い声でしゃべっている。全然恐くなく、顏もやさしい顏している。
なんでお客に恐顏なんだろう?などと不思議に思った。
この宿の後ろには、巨大な石が鎮座している。この石山の上に、いくつかの修道院が立てられており、この修道院をまわるのが、メテオラの正しい観光らしい。
先ずはビールで乾杯。 |
右の岩はゴリラに見えないかな? |
この様子は、どちらかというと、エアーズロックよりは、エアーズロックの近くにある、カタジュタという巨岩の集まりに似ている。カタジュタは赤い岩であるが、ここの岩は、灰色である。
微妙な形の石があった |
微妙な形の石も方向を変えると、お地蔵様みたいに見えるのが不思議だ |
この石の上に修道院がある。 |
垂直に切り立った岩。ジャンプしてみたが超えられなかった |
おそらくは、こういうスタイルがギリシア正教の正しい教会なのだろう。アテネでも小さな教会がたくさんあった。教会のデザインも今まで見て来てた物とは大きく異なる。
教会からはカランバカの街を一望 |
天気がよかったので、この岩山の麓で、たくさんの写真を撮って、一日目を終えた。
朝起きると、空はどんよりとして、あまり天気がよくなかった。
バスに乗り、山の頂上のメガロメテオン修道院まで行くと、雨が降って来た。バスを降りると、下から霧が上がってくるのが見えた。この修道院からは、切り立った岩の上に立ついくつかの修道院を見る事が出来るが、これらの修道院の下の方に霧がかかり、修道院のある部分は霧がかかっておらず、修道院が雲の上に浮いているように見えた。
写真を一枚とり、雨合羽を着ていると、あっという間に霧がかかり、全く何も見えなくなってしまった。いい風景は、待ってくれないのである。今と思った時に写真を撮らないと後では撮れないのだ。
メガロメテオン修道院はバス停からすぐのところにある。橋を渡り、階段を上り、修道院に入る。女性は、スカートでなくてはいけないらしく、入り口に腰巻きがおいてあるので、それを腰に巻く。
入場料は一人3ユーロ。ガイドブックには2ユーロとあったので1.5倍にも値上がりしている。
修道院だがやはりお金が大事なのだ。
入り口から右手に何やら怪しげな物が。部屋の中をのぞくと、人間の頭蓋骨が並べられている。妻は小鼻をふくらませ、この修道院で亡くなった人らしいよという。なんで、頭蓋骨を並べなければいけないのか不思議である。
神殿に行くと、頭に金色の輪っかをつけた、幸せそうな人たちの絵が描かれている。この人達は天国に行った人達なのか、生きている人達を描いているのかわからないが,おそらく、信仰によって、幸せになるとでも言いたいのだろうか?。
まあ歴史をみると、宗教は、もめ事の種になっており、迫害等も多い。信じる者は救われないこともあるのだだ。
修道院の台所 |
修道院の当時使われていた食器 |
修道院で暮らす猫は幸せそうだ。 |
この修道院をあとにして、そのあと歩いて、全部まわろうと思っていたが、雨が激しく、また霧が深く何も見えないことと、今日、closeしている修道院はパスして、アギオス・ステファノス修道院に向かった。
途中で、雨も上がり、霧も晴れてきて眺めのいいところが有ったので、写真を撮っていると、日が照って来た。その瞬間、虹ができた。マジックのようだった。
虹だ!! |
アギオス・ステファノス修道院に到着すると、朝一緒のバスにのった中国人と思われる、女性に会った。歩いて来たのかと尋ねられ、そうだと答えると、彼女らはバスで来たという。バスがあったとは知らなかった。彼女らは、奇麗に書かれた手書きイラストの地図を持っており、入念に下調べしてきたようだった。我々の情報収集が足らなかった。
アギア・トリアダ修道院は、垂直に切り立った岩の上に立てられており、道路からも隔たっており、クネクネした坂を一旦下り、そのあと岩肌に作られた階段を上って行かなければならない。
この修道院から、道までは1人乗りのゴンドラが取り付けられている。我々が向かっていると、ゴンドラが動いており、そのゴンドラが到着すると、車庫の扉が電動で開き、黒い服に黒い帽子の神父さんらしき人が車に乗って出かけて行った。
まあ、日本の坊さんが袈裟を着てカブ号で法事に出かけるのと同じだ。うちの坊さんは、3500CCのスカイラインGTで爆音を轟かせて、父の法事にやってくる。お布施の金額減らそうかといつも思ってしまう程だ。
この崖を登る |
岩をえぐり道が造られている |
ただ面白いのは、大きな釣り針のような針がぶら下がっている。
やはり、こういった特殊な場所で、こういった工夫が必要なんだなあと思った。こうやって技術は発達するのだ。
ここからカランバカまでは、フットパスといわれるトレッキング道がある。30分程でカランバカに戻って来た。しかし、雨上がりのこの道。石畳で作られているが、よく滑る。妻は短い足を滑らせ、1回滑って転んでしまった。
アテネに帰って来たのは11時過ぎ、前に泊まっていた駅前のホテルにチェックインすると、メテオラ行きのバスで隣に座っていた中国人カップルもチェックインしていた。考える事は同じである。
彼らは上海からで、翌日、始発の地下鉄でも一緒になった。もしかしたら、我々と同じでフェリーに乗るのかなと思ったら、飛行機で上海に帰るそうだ。
次の日、朝7時のフェリーでミコノス島に向かう。いよいよ憧れのエーゲ海だ。
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