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2014年1月12日日曜日

真っ黒い鼻くそがでた ニューデリー


 デリーの空港に到着したのは朝5時くらい。まずは、アライバルビザの申請をする。
入国審査の手前にアライバルビザの申請カウンターがある、アライバルビザが申告できる国が11カ国ぐらい書いてある。アメリカも韓国も、中国もその中にはない。
アライバルビザを取得
イスタンブールのインド大使館の冷たい対応を思い出し、日本人で良かったという気持ちになる。

 申請には写真が必要で、これはイスタンブールの写真屋さんで撮って来た物を使った。しかしながらイスタンブールの写真屋の腕が悪く自分の写真は顏が中央にきておらず著しくずれている。日本だったら写真屋のプライドが許さないだろう。大丈夫かなと不安になったが、文句は言われなかった。

 ビザの申請用紙には、ホテルの電話番号を書く欄などもある。宿泊の予約が入っているかを電話で確認するいう噂もある。
 記入を済ませ待っていると係員はどこかへ電話をしており、やっぱり宿までかけているのかな等と思っていた。(後で宿に確認したら電話はかかってきてないみたい)結構な時間を待ち、ようやくビザをもらえた。

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 朝早いのでしばらく空港で朝食を摂り、休憩して宿へ向かう事にした。バスの時間を調べるのに一度空港の外に出たのは良いが、この空港一度外に出るとなんと中に入れない。銃を持ったオジさんに中に入れてと頼むが、パスポート持ってるかと聞く。実は、なにもかもすべて、中に置いて来てしまっていた。

 中に入るには、今日のフライトのチケットを持っているかと、パスポートがあるか、または、350ルピー払うと中に入れるが、持っている物は、今日飛んで来たときのボーディングパスの半券のみ。

 半券を見せたが、これは昨日のフライトじゃないかという。当たり前だ。昨日の深夜便で日を跨いで朝早く着いたのだからと威張ってみたがだめだ。

 ピックアップの仕事で中に入る人を捕まえて、コーヒーショップのところに妻がいるので、ゲートに荷物を持って外に出て来るように伝えてと頼んだ。その人はいい人で、分かったと言ってくれたが、結局見つけきれなかったのだろう。音沙汰がない。

 警備員も哀れに思って中を見て来てくれたが、外から見ていたが、白人なんかに声をかけている。きっとオジさんの好みの女性だけに声をかけたのだろう。妻のいる所はちょうど、外からは見えない所で、説明をするが、うまく伝わらない。
結局、中にはそんな人いないぞと言われてしまった。

 でも警備員さん達、強面ながら、いい人だった。友達を呼んで、この人に見て来てもらうという。それで、妻の写真をiPhoneで見せて、覚えてもらい、紙にメッセージを書いて探しに行ってもらった。(最初からそうするべきだった)

 オジさんは、すぐに妻と一緒に外に出て来た。 この間1時間、汗かいて、喉が乾き、水を買うお金もなく、死にそうだった。

 協力してくれた人達も、お金など要求することなく、いい人達だった。

 強面の警備員達も笑顔になった。強面でも笑顔はかわいいオジさんだ。

 バスで、コンノートプレイスという所までバスで行きそこから、ニューデリー駅の近くの日本人宿サンタナと言う所まで歩いた。

 途中何人もの人が声をかけて来てついてくる。我々は旅先でインド旅行の先輩達から、デリーで声かけてくる奴は絶対に信用するな。奴らは嘘つきで、彼らについて行ったら変な所に連れて行かれるぞと教わっていたので、彼らを適当にあしらいながら、ぶっちぎって来た。バス停からはかなりの距離があったが、無事宿にたどり着いた。
サンタナの部屋。 あんまりきれいじゃない
後で聞いたのだが、宿で知り合った若い男性は駅から宿までリキシャを使いいろんな所を連れ回され、宿までなんと6時間かかったそうだ。やはり、噂は本当だった。

 日本人宿なので、宿泊客はみんな日本人だ。実はインドについて何も調べていなく何処に行こうかなんて全く分かったいなかったので、ここで、情報を収集してから、行き先を決めようと思っていたのだ。

 インドでやりたかった事が一つあった、それはヨガだ。数年前ヨガを習いに行った事があるが、本場で少し習ってみたかったのだ。

 ヨガは何処でも出来そうだったが、リシケシと言う所が、聖地でたくさんの道場やアシュラムがあるそうだ。幸いリシケシからデリーにやってきた人がいるので、行き方と、宿情報を聞き込んだ。

 それと、他に何処がいいと尋ねると、ハンピという答えが多かった。また、一緒にお昼をたべた人はエローラに行ってきて良かったというので、デリーから、リシケシに行き、それからアーグラでタージマハールを見て、アウランガーバードを拠点に、エローラを見学、近くにアジャンダという所もあるので、その2つを見物して、ハンピに向かう計画を立てた。

 実は、デリーには3泊したのだが、この間、ほぼ情報収集と計画を立てるのに費やし、宿の周りを歩き、アーユルベーダのマッサージを受けただけにとどまった。
 しかしこのアーユルベーダのマッサージはちと怪しかった。最初の話によると、ドクターが話を聞いて、最適なオイルを選択して説明してくれるという事だったがが、ドクターは忙しいということでお腹のでたセラピストというオジさんが問診票を見て、オイルを決めて個室に連れ込まれた。

 個室は暗く、そこでフンドシ一丁になれと言われ、フンドシ姿になる。お腹のでたオジさんがオイルを手に取り体に塗り塗りして行く訳だが,ときどき、オジさんのお腹がつかえて体にあたるのが気になる。(笑)

 オイルは最初は暖かいが、塗ってほったらかしにすると、体がとても冷える。マッサージが終わった頃には、体全身の表面が死体の様に冷たくなってしまっていた。その後、スチームバスに入るのだが、このスチームバスも寒い。ようやくスチームが出てきたら真っ白で何も見えず、ちょっと恐い。スチームの量はいいがやははり寒いまま、そのあとシャワーを浴びて終わり。体が冷えきってしまった。妻のセラピストは、19歳の女性だったらしくその年からは当然熟練者というわけではなさそうだった。
 正確にはいくらか忘れたが、日本円にして2000円くらいは払ったと思う。インドでは破格の価格だ。
ニューデリー駅
ニューデリー駅からまっすぐに伸びるニューバザール通りはおそらくこのあたりでは一番の繁華街なのだろうが、全く洗練されていないいけてない通りNO1に推薦したいくらいだ。通りの両脇にはびっしりといろんな商店が並んでいるが、決して品揃えが良い訳ではなさそうで、商品は埃にまみれている。

 道路には、炭火で焼くクッキ−屋、壷から炎を上げながらピーナツを煎るピーナツ屋、すりつぶしたジャガイモを揚げる揚芋屋ラッシー屋チャイ屋等の屋台が、道端に出ており狭い道をさらに狭くしている。少し広くなった場所には路上に野菜等が並べられている。野菜は新鮮そうだが、ものすごい量のが集りとても買う気にはなれない。
ピーナツ屋

ラッシー屋さん
この狭い道にリキシャや、オートバイ、牛車、野良牛等が行き交っており、ほぼ交通ルールは無い
牛車
野良牛
リキシャ


常にクラクションがならされ、通りは騒然としている。とにかく、スペースがあれば、リキシャや、オートバイが突っ込んでくる。唯一のルールは早い者勝ちだ。歩行者に道を譲る等という事はまずない。巾4mくらいの狭い通りを渡るのも命賭けなのだ。
夜のメインバザール
通りの商店主が、声を掛けてくる。最初は、たわいもない話で適当に話しているといつの間にか店に連れ込まれる。一度店に入ると出してもらうのに一苦労するので、興味がないのなら最初から入らない方がよい。

 この超埃っぽいメインバザールを歩いていると、すぐに鼻くそが真っ黒になり。クラクションで耳がおかしくなってしまう。

 いままで行ったなかで一番センスがなく、汚く歩きにく危険でホコリっぽい汚い所だ。
 しかしながら、この混沌とした風景がインドだと言う事を実感させるのかもしれない。

所々に人が倒れているが、寝ているだけみたい。

 デリーの交通はルールがあるのだろうか?。デリーに入って何となく交通の違和感を感じていたのだが、それは左側通行であるからである。日本と同じでないかと思われるが、長い事旅をして来て右に慣れて来たようだ。左側通行にやたらと違和感を感じる。
4人乗りバイク
この違和感の理由に気がつかなかったのは実は、インドの交通がめちゃくちゃだからである。同じ車線で、車とリキシャがお互い逆方向に向かって走っている、いったいどっち側通行なのか分からないくらいだ。何時事故が起こってもおかしくない。

 きっとインドの人たちは運転が相当うまいのだろうと思っていたが、バックしている車が、屋台にぶつかり、屋台の物が路上にぶちまけられたシーンを目撃し、運転がうまい訳ではない事をはわかった。

 メインバザールを歩いているとドンと音がした。振り返るとバイクが2台倒れていた。接触したようで、運転手は手を押さえて痛がっていた。間違いなく折れただろう。

事故。おそらく腕が折れたと思う。

ヤッパリ、運転がうまい訳ではないらしい。

 道端には手や足が無い人達が,物乞いをしている。こういった人達は、詳しくは分からないが、おそらく、交通事故で手足を失ったのではないのではないかと思った。


 大抵の日本人は物乞いに恵む事はないと思うが、デリーでは結構コインを渡している人が多いようだった。世界どこに行っても、物乞いが、わんさかいるが、コインをやっている人を多く見かけた。世界の人々は優しいなと思っていた。おそらく、世界で一番貧乏な人達は日本の物乞いの人々ではないか等と最近思う様になった。
物乞い

 ニューデリー駅の前の街にはレストランとホテルが建ち並び、食べる所には不自由はしないが、汚い店ばかりで入るのに勇気がいるが、もちろんカレーを食べてみるとどれも美味しく、一度食べると安心して食べる事ができる。

 インドではベジタリアンメニューノンベジタリアンメニューがあり、最近ベジタリアン気味の我々は、いつもベジタリアンメニューから選んでいた。

 美味しかったものは、ベジタブルカレーで、コーンといろんな野菜が入っており、食感がよく美味しかった。また、最初に食べたマッシュルームマサラというカレーはマッシュルームが大きくてマッシュルームのシャキシャキ感とカレーがマッチして本当に美味しく感じた。
マッシュルームマサラ
カレーを食べると体が温まり、なんだかやる気が出てくるから不思議だ。インド料理恐るべしと軽く唸っておいた。


 そんなデリーの街を堪能して、我々は、次の目的地リシケシに向かったのだが、列車の出発時刻は、朝の6時半、6時に宿を出たのだが、サンタナの門番のオジさんを起こさないと外には出れない。オジさんは狭いレセプションの小さなベンチ椅子の上に寝ているのだが、起こすのに一苦労した。ランニングとパンツ一丁姿のオジさんにさよならを言いデリーを後にした。

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