カンクンにやってきた目的は、もちろん、リゾートホテルでのんびりと過ごすためと言う訳ではない。
このユカタン半島にはセノーテと呼ばれる地下鍾乳洞がたくさんあり、その洞窟をダイビングできるのだ。
セノーテの中では外に向かった穴から入る光が入り込みそれはそれは神秘的で、きれいだというのだ。
セノーテの事はもう何年も前から知っており、いつかは潜ってみたいと思っていたポイントだった。
カンクンにくれば潜れると思って来たのだが、プラヤデルカルメンからのほうが近く、料金も安いというので、どうせプラヤデルカルメンにはコスメル島に行くのに通るのでプラヤデルカルメンで、お店を探した。
プラヤデルカルメンは、思った以上に都会だった。カンクンのダウンタウンより遥かに都会な感じで、1本長い商店街があり、その道の両脇にお店がたくさんある。
ところがショップが見つからない。やっと1軒みつけ、夕方で時間がないので値段とか比較せずにその店で決めてしまった。
実は、商店街のビーチ側にわんさかとショップはあったのだが、時間がないのでそっちのほうには行かなかった。
値段は2本で125ドルだった。明日は2人だけなので、何処に潜る?好きなところでいいよって聞かれたが、実は全くポイントは調べてなかった。
お店の人がおすすめのチャックモールと言うところに行く事にした。
朝8時15分にお店に行き機材合わせを行い、車で移動。30分位で到着。
入り口で、一旦止まり、ガイドが降りて行く。おそらく入園料を払っているのだろう。セノーテのダイビングは出来るだけ、人が潜る前の方が良いらしい。我々は3番目だそうだ。
セッティングの時にいた犬。妻が近づくと絶対服状の姿勢を見せた |
セノーテのエントリーポイントでブリーフィングをしていると日本人ショップがエントリーしてたので、おはようございますと声をかけたら、異常に驚ろかれ、こっちが驚いてしまった。
潜るときの注意は、ロープが張ってあるのでそれより下に行かない事、フィンキックは下を向けて蹴らないこと。砂を巻き上げて透明度が悪くなるためである。それから、水深7〜8mくらいだったかな?淡水と海水が混じり合う所ではサーモクラインで見えなくなるので、ガイドの後ろではなく両脇にいる事等である。
あとは、普通。
ここのポイントはエントリーポイントが二つあり、奥にある、大きな裂け目がチャックモールで、手前にある小さな洞窟がククルカンというポイントである。
1本目はチャックモール。ここは光のシャワーが奇麗なポイントだ。
エントリー後ゆっくりと進むが、ふと後ろを見ると妻がいない。あれ?と思って、上を見ると吹き上がっている。インフレータホースから必死に空気を抜いているが、なかなか沈んでこない。
チャックモールエントリー |
インフレータホースのエアー抜くボタンと、入れるボタンを同時に押しているのを俺は見た。
仕方ないので、俺も浮き上がり、インフレータホースを奪い取り、空気を抜いてやると沈んだ。
今度は沈みすぎるので、自分でエアーを入れたが今度はまた入れすぎて浮き上がり抜くが、またボタンを2つとも押している。
またインフレータホースを奪い取り、空気を抜いてやり、同時に押していると伝えるが、なかなか伝わらない。まあそうこうしているうちにだんだん落ち着いてきて、ようやくスタート。
洞窟の中で浮き上がったラ恐いのでハラハラしたが、大丈夫そうだった。
60本も潜ってまだこれかよと言う感じだが、実は、俺もこの前、両方押しをやってたのだ。レンタル品なので、形状が違うのでついつい押しちゃう。
レンタル機材使うときは、インフレータホースのボタンの両方押しに気をつけなければならない。
ゆっくりと進んで行く。エントリーしたところから光が差し込み奇麗ではある。しかしながら今日は少し薄曇り。晴れていたらもっときれいなんだろうなと思いながら進む。
さっそく光のシャワー |
実際はもっと奇麗にみえるんだけどね |
このポイントは、だいたいどのポイントからも光が差し込んでいるのが見え、そう真っ暗と言う訳ではない。水温も25℃程度で、暖かくもないがそう冷たくもない。
鍾乳石や、貝の化石なんかを見せてもらいながら進む。奥にはこれ以上進むと危険ですよの看板がある。
巻貝の化石 |
2枚貝の化石 |
危険の印 |
魚は、殆どいない。見かけたのは、ヒゲのあるナマズみたいな魚と、水面にいる太っちょのメダカみたいな魚と。青い斑点のある魚。それから遠目でよくわからなかったが、30〜40センチくらいの大きめの魚を2匹くらい見えた。
セノーテにいた数少ない魚のうちの一つ |
ナマズのようなヒゲの魚 |
陸上の木々が水を通して見える |
1時間程度休憩して、2本目は手前のククルカンというポイントに潜る。準備をして行くと、日本人ショップが上がって来た。女性客にどうでした奇麗でしたか?と訊くとちょっと恐かったですと言う答え。
このポイントはあまり光が入らず、真っ暗な中を懐中電灯をたよりに進んで行く。さっきのポイントに比べて、鍾乳石がきれいいに残っている。ただ真っ暗なので、少し寒い。
水中の鍾乳石 |
浮上するとそこには無数の鍾乳石が |
天井から針が落ち来そう |
ライトを消すと、真っ暗で、少し恐い。先ほどの女性の気持ちがわかった。
2本目は冒険的なダイビングで、少し恐いが、その恐さを楽しむようなダイビングだ。閉所恐怖症と暗闇恐怖症の人は、やめた方がいいかもしれない。(笑)
日本人ショップ以外は何処のガイドもダブルタンクをしょっていて、万が一のとき、浮上できないため多めの空気を持っていた。
ダブルタンクだが両脇に抱える人は字目て見た |
日本人ガイドは、女性ガイドだったからダブルタンクは重すぎてしょえないだろう。まあエア持ちがいいし問題ないとは思う。
一度は潜りたかったセノーテ。水も奇麗で、光のシャワーも楽しめたし、冒険てきで楽しかった。でも、ダイバーなら一度は潜ってみるべきところではある。
【データ】
ダイビング日 5月27日
ショップ TANK-HA
● 1本目 チャックモール
最大水深 13.9m
エントリー時間 9:43
潜水時間 44分
水温 25℃
● 2本目 ククルカン
最大水深 13.2m
エントリー時間 11:25
潜水時間 41分
水温 25℃