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2013年10月11日金曜日

バルセロナ その1 サッカー、ガウディー遍

 マラケシュからLCCのブエリング航空で飛んでバルセロナにやってきた。この便は、イベリア航空とブエリング航空のコードシェア便であり、預け荷物が10KG以下でよければブエリングでチケットを買うと安いが、23KGまでならブエリングでもイベリアでも値段は大差がないようだったので、イベリア航空は、ワンワールドのマイレージがたまるので、イベリア航空でチケットを買った。
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モロッコから、バルセロナに到着すると、バルセロナの空港はモダンできれいで、流石はオリンピックを開催した都市、先進国にやって来たという感じがした。

 バルセロナでは、サッカー観戦ガウディーの建築物巡りピカソ美術館等を観て廻った。それから、日本から持って来た、一眼レフカメラNIKONのD90の調子が悪く、まだ撮影は出来るが症状が日に日に悪化していており、何時撮れなくなるかわからないので、思い切って新しいものを買う事にした。

 バルセロナのカタルーニャ広場の近くには小さいカメラ屋さんがいくつも並んでいたので、値段を聞いてみて安いところで買った。買ったカメラはNIKONのD5200。入門機でD90よりも格下だが、センサーの性能は上級機のD7100とほぼ同じであり、画質は問題なさそうなので、これに決めた。なんと価格.comでみた最安値の1.5倍程度もした。(´;ω;`)ウッ…

 買う時に日本の1.5倍すると店員に愚痴ってみたが、アジアは安いけどヨーロッパは高い。ドイツやフランスだともっと高いぞといわれ、負けてくれなかった。(ユーロ圏内は何処もあまり値段は変わらないのは、調査済みだ)

 実は、モロッコで引いた風邪が完治しておらず、バルセロナでは悪化してしまい、宿にこもっていたが、9月18日のバルセロナ対アヤックスのチャンピオンズリーグの試合のチケットを買っていたので、ゴホゴホいいながら、バルセロナのメッシのユニフォームを街中で買い、それを着てバルセロナのホームスタジアム、カンプノウまで向かった。

カタルーニャ広場では、アヤックスサポーターが大勢集まり、ビールを飲み、アヤックスの歌を歌い、大盛り上がりだった。おそらくオランダからの応援ツアー客だろう。


 地下鉄の駅では、アヤックスサポーターがたくさんいて、バルセロナのユニフォームをきた自分は後ろ指を刺されたりして、ちょっと恐い感じもする。

 アヤックスサポータがやたらとたくさんいるが、バルサのサポーターは殆どみあたらない。なんでなんだ??

 カンプノウには少し早めに着き、席についたが、席はバックスタンドの上から2段目の84ユーロの席。この場所で84ユーロは超高かったが、ネットで2席隣り合わせの空席がここしかみつからなかったのだ。8万人以上を収容できるこのスタジアムは、一見古そうで、造りが雑だが、席からピッチが、とても見やすかった、バレンシアのスタジアムよりスタジアムの傾斜が少なくて良い。

 試合は、終始バルサペースで、推定70%近いボール保持率(言い過ぎか?)で、アヤックスを圧倒、前半にメッシのフリーキックがゴールポストにあたり、そのままゴールとなり、先制点を奪うと、ゴールラッシュ。終わってみれば、メッシは、この前見たバレンシア戦につづき、なんとハットトリックを決め、4−0で圧勝した。前回の試合も含めメッシのゴールを6つも見た俺は、鼻血が興奮で吹き出すんじゃないかと思った。
1点目のメッシのフリーキック 連続写真で。。 助走
キック直前
キック直後
ゴールキーパー横っ飛び
ゴールポストにあたってゴール!!!

アヤックスは、ボール支配率で圧倒されながらも、時折、鋭いカウンター攻撃を仕掛け、ゴールに迫り、いくつかの見所を作り、オランダの意地を見せてくれたと思う。

 アヤックスのサポーターはバックスタンドの上の方に陣取り、かなり元気がよい。みんなかなり飲んで来ているようだ。(笑)

 バルサのサポータは、おとなしそうで、誰も応援の音頭を取っている様子はない。しかし、会場でバルサの応援歌?が始まると、会場全員で「バルサ、バルサ」の大合唱。会場の大半はバルサの応援だった。試合になると、バルサのサポーターは一体感はないものの、何を言っているのか各人がヤジを飛ばし、ゴールが決まるとみんな立って拍手。近くのオヤジはゴールの度に歌を一曲披露してくれたが、下手だった。

 どうやらバルセロナの応援も、組織プレーという訳ではなく、個人技だった。

 宿に戻ると、8人部屋のドミトリーのうち5人は、サッカーを見に行っており、部屋に戻るとみんなバルサのユニフォームを着て興奮気味だった。

 宿はホステルのドミトリーだったが、このホステルは値段もそこそこで、設備が良かったが、ベッドのマットがへたっており、よく眠れなかったので、別の宿に移る事にした。

 次の宿まで歩いて10分くらい。レセプションのオジさんとお姉さんは無愛想で、めちゃ感じがわるい。部屋はまあまあだったが、レセプションのオジさんのおかげで、とても気分が悪かった。

 ここでも、体調回復のため、けっこうウダウダしていたが、ピークは超したようで、体は大分楽になってきたが、咳と痰がかなり出る。

 バルセロナは9月20日から24日までメルセ祭というお祭りだという事をここに来てから知った。どおりで町中の広場にはステージが作られていた訳だ。

体調も悪いし折角だからお祭りも見て行こうということで9月24日まで滞在する事に決めた。

 バルセロナと言えばなんといってもアントニ・ガウディの建築物が有名。最初に見たのは、カサ・バトリョ。海をテーマにした建物らしい。なるほど、玄関の照明はカメの甲羅のようで、階段の手すりは、動物の脊柱のようでもある。
カメの甲羅のような照明
脊柱のような階段手すり
中庭に面する壁のタイルはブルーで、のようであり、エレベーターの前にあるガラスは、海の水面の波模様の様に微妙に研磨され、透明ガラスだけど、ガラスの向こう側は見えず、またガラス面にこちらの姿が映らない様になっていた。

海のような中庭のタイル

最上階の天井はクジラの肋骨のようでもあり、そこから差し込む光は直射日光ではなく間接照明となり、柔らかく明るく室内を照らしていた。

クジラの肋骨みたいなデコレーションは光りを柔らかく演出

リビングの照明も独特
屋上のオブジェの意味は??

 外壁はタイルがちりばめられ、光が当たるととてもきれいに見えそうな気がした。またバルコニーの形もあくびをした骸骨みたいにみえて面白かった。
骸骨バルコニー
ここのお土産物屋さんでは、指輪を買った。この指輪は、シルバーの台に14個の穴があけられ,その穴に、ブルーの何かがはめ込まれているものだ。宮古島の有名なダイビングポイントにアントニガウディーというポイントがある。このポイントは、洞窟ポイントである。その洞窟の中に入り水深30mちょっとのところから上を見上げると、海底の岩に開いた穴からブルーの光が差し込み、幻想的なポイントなのだ。このポイントから見上げた様子が、この指輪に似ていると思ったのだ。

 この指輪のデザインがガウディーと何の関係があるかはわからないが、そんな宮古島の海も思い出し、この指輪を買った。

 次に行ったのはグエル邸。ここはカサ・バトリョのようなポップな感じではなく重厚な感じがした。馬小屋から、吹き抜けの居間に、パイプオルガン、天井の細部に至るまで手抜きをしない細かな造りが特徴的な感じがした。
馬車小屋
階段部分の天井。天井も凝っている
突き出した出窓
リビングの吹き抜けを見上げると、昼でも夜でも星空を見る事が出来るらしい
屋上の明かり取りの窓から誰かが覗いていた。
パイプオルガンが設置され、当時は、コンサートも行われていたらしい。
このパイプオルガンは一定時間おきに自動演奏されていた。
(このパイプオルガン自体は最近設置されたものと説明があった。)

 室内は若干暗い感じもしたが、とても個人の家とは思えない豪邸である事は間違いない。しかしながら室内の重厚な造りとは異なり、屋上はポップなソフトクリーム状のものが立ち並び、ガウディー建築である事をアピールしていた。まだ行っていないが、きっとトルコのカッパドキアはこんな感じではないのではないかと思った。
屋上にはカッパドキア状のものが。。。
屋上のソフトクリームのようなオブジェ




 そしてサグラダファミリア、ここは、予約無しだと、入るのに相当な時間がかかると聞いていたので、インターネットで入場券と「生誕のファサード」の塔を登るチケットを購入した。塔に登る時間は10:15。これは、ネットから指定された。

 サグラダファミリアに到着後、正面に公園があり、その公園から全景の写真を撮ってみた。公園の池にはサカサファミリアがくっきりと映っていた。
サカサファミリア
ここで恒例の、ジャンプ写真。ファミリア越えを狙ったが、人が多く、思い切って飛べず、失敗。見事にファミリアの塔が自分の体深くに突き刺さった。

 中に入るには、サグラダファミリアを半周したところに入り口があった。当日券購入のサグラダ列は、ファミリアを半周もしていた。我々は、全く待たずにチケットのコードをピッっと機械にかざして余裕の入場。ものすごい優越感だ。

 中に入ってみて、驚いた。通常教会やお城とかは結構尖った人が作るので、尖った造りにで人々を圧倒し、威圧感を感じるものであるが、ここは、なんだか微妙な曲線で構成されており、威圧感は感じられず、柔らかく囲んでくれる感じであり、なんだか癒される。この癒され感に圧倒された。

 教会の東側からは、朝の光がステンドガラスを通して差し込んでいる。このステンドガラスの光が虹色で柔らかく協会内を照らしており、幻想的である。
ステンドガラス

くまモンもステンドガラスがお気にいり。
中央に飾られているキリストの十字架も絶妙な曲線で、作られており、まだ死んだばかりじゃないかという感じの柔らかさを感じる。
天井
「生誕のファサード」に登ってみる。少し怪しげなエレベータにのり、上まで上がる。下りは、塔の中にある螺旋階段を自分の足で降りてくる。この階段は4つの塔の中にあり、途中、所々、塔と塔の間にある渡り廊下を通りながら降りる。

 塔の窓からファミリアの外壁の様子を間近に見る事が出来る。自分がみたところ、外壁には恐竜の脊柱のようなものがあったり、螺旋階段の手すりはまるで蛇のようでもカタツムリのようにも見えた。

手すりが蛇のようならせん階段
螺旋階段を下から見上げるとアンモナイト化石の様でもある
一旦外に出てみると、柱の土台にはカメの彫刻があり、カメの口からは、雨水が排水されるとガイドさんが話しているのを盗み聞きした。
カメ
入り口の、上には鶏やアヒルなんかの彫刻もかざれれており、ファミリア内の柱は、巨木のようでもある。

ここは、教会でもあるが、まるでネズミーランドのようなテーマパークのようでもある感じがした。もちろんテーマパークはすべてハリボテであるのに対して、当たり前だが本物だ。

 ガウディーは自然に有る物をモチーフに建物をつくるのが上手い人だっただろうななんて思った。この自然にあるものだから、建物の中にいるとまるで森の中や海の中等の自然の中にいるような気分になり、ホッと落ち着くことができるため、人に優しさを与えるのだろう。

 一方でやはり、未だに建築中であり、完成にはまだまだ時間がかかるということも十分にわかった。

 ステンドガラスの1/3は未完成であり、未完成部分のガラスは透明ガラスがはめ込まれており、ここからの光は強烈な明るさで、協会内を照らしておりそこは異空間だ。

 また、外壁も、新しい部分と古い部分で色が違いチグハグな感じは否めない。新しい部分と、古い部分の色がマッチングするにはまだまだ時間がかかると思われる。


 また、塔の先端は工事中で、カバーが取り付けられており、避妊具をつけられているようで、かわいそうだ。折角撮った写真が台無しになってしまった。早くカバーを取ってあげてほしいものだ。
塔の帽子が早くなくなるといいな。

 サグラダファミリアは単なる教会で対した事無いだろうと思っていたが、いやーたいした物だった。私が生きている間に完成するのかはわからないが、完成したら、再度見に来たい物だ。



 次に見学したのは、グエル公園。サグラダファミリアから歩いて、1時間くらいかかったろうか?坂がありキツかった。
この公園の一番上の展望所まで上がってみた。そこからはバルセロナ市内が一望でき、地中海も見えた。横浜のランドマークタワーホテルだっけ?みたいな建物も見るえて、ガウディー建築だけじゃないぞとアピールしているようにも感じた。
ランドマークタワーもどき?
「ギリシア広場」と呼ばれる広場の縁はすべて、ベンチになっている。タイルばりのベンチで、こんな冷たく固いベンチは座り心地がいいはずがないと思って座ってみてびっくり。ベンチに描かれた絶妙な曲線が柔らかくお尻を包み込み、座面の絶妙な角度が上半身を背もたれまで案内してくれる。頭も柔らかく固いタイルばりが支えてくれた。
タイルばりのベンチ
しばし、このベンチで休憩をしたかったが、しかしながらそうはできない。自分の目の前50cmの所には、ここからの風景を写真に収めようと、白人女性が立ちカメラを構えているのだ。目と鼻の先には、女性のバスト。
 別にこのまま居座ってもいいのだが、俺のタイプではなかったため、男らしく退散する事にした。(´;ω;`)ウッ…

 この広場の下には、お土産物としてたくさん売られている有名なトカゲのオブジェがある。ここも大人気で、人が絶えない。
大人気のトカゲ
記念撮影の人がいないトカゲをとるのは至難の業
人だらけのグエル公園を後にして、カサ・ミラというところにも行ってみたが、さすがに疲れてしまい、外見だけ、見て帰った。

 カサ・ミラも、絶妙な曲線で構成され、ガウディー建築をアピールしていて、独特であったが、付近の四角い建物から浮いた感じがする。
カサ・ミラ
ヨーロッパの旧市街は、景観保護のため、突飛な建物なんか立てちゃいけないと聞いたことがある。そうだとしたら、今こんな建物を建ててしまったら、ガウディーは犯罪者という事になるのかもしれないと思ったりもした。

他にも、ガウディー建築はたくさん有るらしいが、とりあえず、これで見学を終了した。

バルセロナちょっと長くなったので、メルセ祭、ピカソ美術館は次回
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