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2013年12月14日土曜日

エルサレムで聖地巡り 

 ヨルダンから、イスラエルへと向かおうと思ったのだが、いろいろ聞いた話では、この国境声がなかなかややこしいらしい。入ったはいいが、出てこれなかったりといろいろトラブルがあるという事をなんとなくネットで見ていたので、どうやったらスムーズにイスラエルに入るかを考えてみた。
 イスラエルにヨルダンから陸路から入国するには、3つのルートがある。
 北から順に、ヨルダン川ボーダー(シャイフフセイン橋)、アレンビー橋(キングフセイン橋)、アカバボーダーがある。アレンビー橋が一番エルサレムとアンマンに近く、便利そうなのだが、アレンビー橋を使ってイスラエルに入国した人はヨルダンにアレンビー橋からヨルダンに再入国できるが、それ以外から入国すると、アレンビー橋からはヨルダンに入国できないらしい。

 そもそも、アレンビー橋は正式な国境ではなく、ヨルダン側にビザの発給機関がなく、アレンビー橋から出国すると正式な出国ではないので前回の入国時のビザが有効なためヨルダンへの再入国が出来るということだった。

 この内容を理解するまでにイロイロ調べまくり、かなりに時間を費やしてしまったが、ガイドブックにさらっと分かりにくく書いてあった。(爆)

 我々は、もう一度ヨルダンに帰ってくる必要があるので、アレンビー橋からの入国を企てたが、バスのチケットを買いに行くと、朝6:00のバスでアカバからアンマンに行ってもその日にアレンビー橋は通れないぞとバスのオジさんに言われた。どうやら、その日は金曜日でイスラエルの安息日で国境は12時で閉まるので間に合わないらしい。Σ( ̄□ ̄; ) ガーン 

 そんなことはガイドブックに書いてなかった様な。。

 アンマンに泊まるのはイヤなので、アカバボーダーからイスラエルに入国して北のヨルダン川ボーダーから、ヨルダンに入国する作戦をたてた。

 タクシーでアカバボーダーまで行くと時間が早すぎて、未だ国境は閉まっていた。朝8時に国境が開くと聞いていたが、実はイスラエルとヨルダンには時差があり、ヨルダンの朝8時は、イスラエルの7時であり、つまり、ヨルダンの9時に国境が開くので、朝8時に行ってもイスラエルの入国が出来ないと、まあ、ややこしい。

 朝8時は、意外と寒く、外にいると凍えそうだったので、妻とyukaさんはオジさんのプチセクハラに悩ませながらも、寒いのでタクシーの乗り場の運転手の待合室で休ませてもらった。
タクシー運転手達と

 ようやく時間となり、出国となったが、お弁当を持ったヨルダン人集団に先を越され、唖然としてしまったが、どうやら並ぶ列が違うようで、先に行かせてもらえた。

 ヨルダンの出国は簡単で、たしか税金を払い、出国スタンプを押してもらい、すぐに完了

 歩いて、イスラエルへ入国するが、まず最初に、お姉さんにパスポートを見せる。生年月日と、名前を聞かれ、入国の目的を聞かれるので、サイトシーイングと答えたが通じず、ホリデーと言い直すとOKが出て、次に進む。

 次は、セキュリティーチェック。荷物を全部X線照射機に通すが、妻のbagはそのままOKだったが、自分のバッグは中を開けてチェック。シャンプー等の液体を取り出し再度X線へ。

 他の人の様子を見ていると、液体と本類がダメなようで、再チェックとなるようだった。

 次に、いよいよ入国で、列に並び、窓口で、入国スタンプを押してもらう。イスラエルの入国スタンプがあると、イスラエルと仲の悪い国には入国できないらしいので、ここでノーススタンプと言えばパスポートにスタンプを押さずに別の紙に押してくれるということだったが、妻がノースタンプと言ったにもかかわらず、聞こえてなかったのか無視されたのか分からないが、スタンプを押されてしまった

 まあその辺りの国には行かないので記念にいいやと割り切った。

 そんな感じで出国から入国まで1時間位かかったがスムーズにいった。
 
 イスラエルのお金がないので、ATMを探したが、ここにはないので、ヨルダンのお金からイスラエルのお金に両替えをした。両替所のお姉さんは、とても愛想がよく、国境の職員は冷徹な感じだっただけに、なんとなく癒された。

 国境からエイラックのバス停までタクシーで移動。国境職員の話によると高くても40シュケル(1シュケル27.4円)という。タクシーに乗り15分くらいだったろうかメーターを見ると23シュケルだったので、まだまだかなと思っていたらすぐにバス停に着いた。

 運転手がメーターのボタンを押した瞬間メータが49シュケルに跳ね上がった。何だこれは?と文句を言うと、運転手はバッグあるし、4人だしと意味不明の事をいう。
 後で分かったのだが、イスラエルのタクシーはトランクに入れた荷物の代金をとるようだった。しかし4人だしというのは未だに分からない。

 エルサレム行のバスまで約40分。切符を買い、売店で300円位もするカップラーメンをすすって、バスに乗り込んだ。

 バスは、しばらくうねくねと道をすすみ、死海の沿岸を走る。死海の水はエメラルドグリーンで、砂漠の中のオアシスのようできれいだった。途中にリゾートなどが立ち並び,そこで死海の海水浴ができるようだった。

 休憩所でアイスを何気なく買ったのだが、なんと普通のジャイアントコーンみたいなアイスが400円もした。Σ( ̄□ ̄;)

 バスの中でうとうとしていると爆音が響いた。窓の外を見ると戦闘機が3機死海の上を超低空飛行している。TVで見た事あるような風景で、イスラエルに来たのだなと実感する。
死海
バスが止まると、銃を持った女性と男性の兵士がバスに乗り込んできた。女性はとても若く、色が白く小さくて可愛らしかった。ピンクの可愛らしいカバーをかけたスマホを右手に持ち、左手にを持ち、なにやら乗客の顏とスマホの画面を見比べていた。
 
 バスはエルサレムのバスセンターに到着。実は、バスセンターからの宿までの行き方を調べていなかった。

 おそらくトラムで行けるだろうと思い、トラムの停留所で、路線図を調べていると、若いときはさぞかし美人だっただろうと思われるお婆さんが話しかけて来て、行き方を教えてくれた。

 買い方がよく分からない券売機で四苦八苦してようやく、切符を手にしたら、さっきまで電車動いていたのに、今日の電車はもうアウトオブサービスだと言う。まだ、4時なのに?

 よく聞くと、この日は金曜日で安息日らしく、夕方から公共交通機関は動いていないらしい。動いていない電車の切符なんか売るなよー怒ってみたがお金は返ってこない。

 タクシーで、旧市街まで向かう事になったが、さっきのお婆さんも電車がなくてといい、旧市街の方に行くというので、一緒にタクシーに乗ったが、100m走った所で、お婆さんは降りてしまった。

 あまりにも降りるのが早いので、もしやスリじゃないかと思い、隣に座っていた妻にバッグ大丈夫かと確認したが、問題はなかった。

 エルサレムの旧市街の中は車が入れない。ヤッホゲートから宿のあるチェーンゲートまで、15分くらい歩いて行ったが、両脇にお土産物屋さんがビッシリあり、さらに変則階段で、荷物を持っての移動は大変だった。

 宿は、チェーンゲートというイスラムのモスクの入り口の所にあったが、門の前には,銃を持った警官が常に立っており、なんだか、物騒なのかしっかり警備されていて安心なのかよくわからなかった。

 エルサレムは、キリスト教イスラム教ユダヤ教の聖地である。
 なんで、3つの宗教の聖地なのかはよくわからないが、とにかく聖地なのだ。聖地なので神聖な場所だろうと思ていたが、街の中はゴミだらけで、お土産物屋さんが道の両脇にビッシリならんでいる。5mおきにお土産物屋さんに声をかけられ、めんどくさく、めちゃ俗っぽい



















宿の所にあるチェーンゲートからはすぐにイスラムのモスクが見えるので、入ってみようとしたら、銃を持った警官にクローズだと言われた。どうやら、モスクの見学時間は7:00〜10:00と、12:30〜13:30と言われた。

 仕方なく、ユダヤ教の聖地「嘆きの壁」に行ってみた。宿からダマスカス門に抜ける道に入場ゲートがあり、セキュリティーチェックを通り、中に入る。早速写真を撮ろうとしたら、写真はダメだと怒られた。

 この日は土曜日で安息日なので、写真を撮ったらダメらしい。また安息日かよ。と嘆いてみた。???なんだかよくわからないが、別の日ならいいようだ。

 嘆きの壁に行くのは自由だが、中に入るには男性はキッパという帽子をかぶらなければならない。これは入場ゲートのところで貸してくれるのでかぶるが、後頭部にちょこっとだけ、お皿を乗っけるような感じであり、これをかぶるとまるでカッパだ。
レンタルキッパ
販売キッパ

カッパじゃなくてキッパ軍団
真面目なユダヤ教徒は、もみあげの上部の髪を伸ばし、カールさせていて、後頭部はそり上げた変な髪型で、黒い大きなツバのハットをかぶり、黒いズボンに、白いシャツ、黒いジャケットを着て、ジャケットの下から何本もの紐を垂らすという独特のユダヤファッションをしている。

 こう書くととてもかっこ良い感じがするが、全然かっこ良くはない

お祈り帰りのユダヤ教徒
また、常に神妙な顔つきで、うつむき加減で足早に歩いており、ちょっと話しかけてみたかったが、絶対にこちらを見ない。自分の世界に浸りきっている感じがして、かなり変な人達に感じる。


 嘆きの壁ではユダヤファッションのユダヤ教教徒が壁に向かい、体を前後左右に揺らし、手に持った聖書を読みながらお祈りをしている。その姿は、まるで、体全身で貧乏揺すりをしているようで、はたからみると少し滑稽な感じがする。

昔の勤め先で両足で貧乏揺すりをする人がいて、ツインカムと呼ばれていたが、ユダヤ教徒の場合は全カムである。

土曜日は、撮影禁止だったので、別の日に行ってみると、嘆きの壁の隣には、図書館みたいになっており、聖書らしきものがたくさん並んでおり、信者が、それを手に取り、思い思いの場所で体を揺らしていた。

 ユダヤ教という物を初めて見たのだが、なかなか面白い宗教である。
ピカチュウもユダヤファッション
キリストが十字架を背負い歩いた道ヴィア・ドロローサという道を歩いてみた。
十字架と共にヴィア・ドロローサを歩くというツアーをやっているらしく、十字架を持った集団が、賛美歌を歌いながらひっきりなしにやってくる。中には涙を流している人もいる。まあちょっと十字架が小さいのがあくまでも観光用って感じでインチキ臭い。。

十字架を抱えヴィア・ドロローサあるくツアー
キリストが最初につまづいた所らしい。
この道沿いは、ゴミも多く、お土産物屋さんがビッシリで、勝手に説明してチップをもらおうとするインチキガイドがいたり、yukaさんに今夜飲みに行こうとナンパしてくる腹の出た推定55歳のカメラ屋のオヤジがいたりと、なにかかと怪しい感じだ。
カメラ屋の ナンパオヤジ。
覗くと幸せになれるらしい。

くまモンも覗いてみた


そんな変な人の対応があったり、人も多く徒歩なのに渋滞したり、場所が分かりにくかったりして、かなり時間がかかったがようやく、最後の聖墳墓教会にたどり着いた。この教会の中は大きなドームがあり、特に豪華ではないが、歴史がありそうな感じはする。教会に入った所に、石の板が置いてあり、参拝客が、その石を撫でたりほおずりしたりキスしたり家族の写真をならべたりと様々な形でお参りをしている。なかにはサンダルを石にこすりつけている人もいたりして、おそらく、聖なる石の板はかなり汚いと思う。
石板に祈る

熱心に祈る


 ここには、キリストの墓があり、中に入る事ができる。折角だからと1時間以上も並んで入った、並んでいる間は、パイプオルガンが鳴り響き、参拝客が賛美歌を歌うが、若干不協和音気味だ。

 墓の中は、一度に5〜6人くらいしか入れない。長蛇の列にみんな押し合いへし合いで、係の髭の神父さん?も口調が厳しく、ちょっと対応が荒い。この態度もこの人達は本当に聖職者なのだろうかと疑ってしまう。
いよいよお墓のなかへ
ようやく中に入り写真を2枚撮った所で、我々はつまみだされてしまった。その間10秒くらい。
キリストの墓の中
キリストの墓の周りにはロウソクが灯されているが、ロウソク立てにはゴミが置かれ、周囲は騒々しいし、これではキリストも成仏?できないのではないかと心配になった。

 イスラムのモスクは、朝9時過ぎてから、宿のところのゲートから入ろうとしたら警官にクローズだと言われた。あれ?10時までいいって昨日言ったじゃんと絡んでみると、入れるのは別の入り口らしい。嘆きの壁の奥にある入り口にいったら、もうクローズだ12:30に来いと言われた。

 今度は12:00に並んでみたが、人が多くて、長蛇の列。結局中に入れたのは13:15くらい。モスクには大きな金色のタマネギ型の屋根があり、そのしたの壁は一面タイルバリできれいだった。中に入ろうとしたら、クローズだと言われてしまった。
モスクだモン
モスク自体の大きさではイスタンブールのブルーモスクのほうが大きい感じがした。と腹いせに文句を書いてみた。

 別の観光客がジャンプして写真を撮っていたら、係員がやっていきてものすごい勢いで怒り、タイムオーバーだとつまみ出された。我々もジャンプ写真を撮りたかったが、残念だった。そして我々もタイムオーバーだとつまみ出された。ずいぶん待ったのに、見学時間実質15分くらいで終わってしまったのが残念であった。
タイルの細工は細かい


宿で会ったチェッコ人は、4回モスクに行ったが、毎回クローズだと言われ、5回目ようやく中に入れたが、3分でつまみだされたそうで、苦笑していた。翌日彼らは7:00に宿を宿を出て行き、朝一で観に行ったようだ。
十字架とモスク
モスクへの入場を待っている間、前に並んだイスラエル人の若者3人と少し話をした。彼らはユダヤ人で、両親はユダヤ教だという。君たちも黒ハットをかぶり、黒い服着て、お祈りするのかと聞くと、そんな格好するのは、ハロウィンの時だけだと笑っていた。

 彼らは、普通の何処にでもいる若者だった。
イスラエルの若者と。真ん中の彼は、別にスカートを履いている訳でなく、
短パンだったら足を隠せと注意され腰巻きスタイルに。
エルサレムでの食事は、酷かった。どこに行っても高くて、まずくて、サービスが悪いという3拍子揃っていた。おそらくいままで行った中で一番酷かったと思う。

ダマスカス門の外にあった串焼き屋台

野菜サラダ。オイシソウに見えるが。。。。。。

魚のフライ。最初豚足かと思った。

チキンバーベキュー 。。。。



 これは旧市街の中での話であり、市場等には新鮮な野菜がたくさん売られていて美味しそうだ。普通の市民は、きっと美味しい物を食べているとはおもうのだが。。。

 宿はチェーンゲートホステルという所でモスクへ入る門の隣にあった。この門から異教徒が入る事は出来ないので、宿に帰る途中最後の曲がり角を曲がると必ず子供達が遣ってきて生意気そうな口調でクローズだという。毎回だから、そのうち鬱陶しくなってくる。

 夜になると子供がやってくると、「もう遅いから速く家に帰れ」と先制攻撃をする事にしたが、こういうと何故か子供達はきょとんとした顏になりおとなしくなる。

 ホステルは2ヶ月前にできたそうだ。宿のオヤジは、60くらいだろうか?booking.comの評価を気にしており、日本人の評価はとても高いのに、中国人の評価が低いのを気にしてた。

 ここの宿は朝食がついていて、ひよこ豆をする潰したもものと、円盤状のアラビアンパン?とお菓子と卵がついておりそこそこ美味しかった。朝ご飯がまあまあだったのがせめてもの救いだった。
 
 このオヤジ(推定60歳)はyukaさんが気に入ったようで、なんと夜飲みに行こうと誘ったらしい。自分たちも一緒でいいのと彼女が聞くとダメだと言われたらしい。(爆)

 彼女の返事が曖昧だったのでオヤジは、なんとおつまみを自分で作りビールを買って、彼女の帰りを待っていたのには笑ってしまった。

 エルサレムの旧市街は本当に不思議な所だ。面白いと言えば面白い街ではある。正直な所、喧噪と街の汚さは正直好きではない。

 この街は本当に聖地なんだろうか?そういう疑問がふつふつと湧いてくる俗っぽいところだった。

憧れのRED SEA(紅海)でダイビング アカバ


 アカバは、ヨルダンの南、紅海の北の果てに面した街である。紅海といえばダイビング。

 当初、アカバからエジプトのダハブに行き、そこでダイビングを楽しむつもりだったのだが、エジプトの情勢が悪く、シナイ半島もあまりよろしくなく、バスを武装集団が襲い、身ぐるみ剝ぐという事件も起きているという話を途中の旅人からも聞いているし、10月には外務省からも、渡航延期勧告がでており、もしもの事があり、後悔したくないので、ダハブに行く事を諦めた


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 しかしながら紅海でダイビングはダイバーとしてやっておきたい事であり、ここまで来てやはり後悔したくないので、アカバでダイビングをする事にした。

 ワディーラムから、タクシーで事前に調べておいたホテルに行って、聞いてみると、Wifiが無いという。他のホテルもあたってみたが、やはりなかった。

 我々がもたもたしているとタクシーの運転手はちょっといらついており、早く決めなければならなかったが、もう当てがないので、ドライバーにWifiのある宿に連れて行けと頼んだ。

 ドライバーに紹介された宿ROSE HOTELは、Wifiはロビーでしか使えなかった物のきれいで、広くて、屋上からの長めがなかなか良かった。最初からドライバーに頼めば良かった。

 早速ダイビングショップに行ってみる。アカバにはダイビングショップがいくつかはいっている国際ダイブセンターという所があるのでそこに行ってみた。

国際ダイブセンターというのは名ばかりの建物だが、いくつかの店に聞いてみた。

 1軒目は女性が店番をしており、笑顔で、説明をしてくれてなんだか感じがよい。

 2軒目に入ると、若干暗い店内にいたオジさん達4人が一斉にこちらに振り返った。別に睨希たわけではないだろうが、暗がりでオジさん4人から見つめられるとちょっと恐い

 ダイビングできますかと一通りの事を聞いてみるが、普通に聞かれる事を聞かれるのだが、なんだか尋問を受けているみたいで、ちょっと恐い。
 こちらは、ボートダイビングもでき、1本だけならダイビング代は安かったが、2本のビーチダイブは1軒目と変わらなかった。

 でも、やっぱりオジさんが恐い。おそらく恐くはないのだろうが3人ともイヤだと思い、1軒目の店に頼む事にした。
ダイビングを頼んだショップ
ダイビングは次の日なので、この日はパブリックビーチを散策。パブリックビーチ自体はあまりきれいではないが、海の水は透き通っている様に見えた。桟橋では、若い男性が、海に飛び込み、はしゃぎ回っていた。
パブリックビーチ
しかしながら、女性の姿はあまり見られない。女性はビーチに座り、ランチを楽しんでいる人が多い。タマに、水際で頭から足下までのモスリムファッションのまま、水につかっている人がいる。

 イスラム圏で女性が髪の毛を出していると下の毛を出しているのと同じだとタレントの眞鍋かをりはラジオで断言していたが、そんなイスラム圏ヨルダンのビーチで、外国人女性が水着姿になろうものなら、注目の的になるのは間違い無しだった。

 yukaさんと妻が水着になった瞬間、さっき桟橋で水に飛び込んではしゃぎ回っていた地元の若い男性からオジさんまで、一斉に走ってこちらにやって来て、遠巻きに眺めている。中にはそばまで来て、爪を噛みながらじっと見つめる男性もいたりしてちょっと恐い。
爪を噛みながら見つめる少年
そんなに囲まれていることに気づいているのか気がついていないのか彼女らは、地元の小さな子供と戯れていた。
アンマンから新婚旅行で来たそうだ。奥さんは19歳若い!!
ヨルダンの人達は陽気でよく話しかけてくるが、特にyukaさんは大人気だ。どこに行っても、若い男の子からおじさんまでやたらと話しかけてくる。

 ヨルダン人だけではないのだが、自分たちは話しかけられても、かなりガードが高く、すぐに、ぶっちぎってしまうのに対して、yukaさんは、ちゃんと相手にする。また、男どもは若い女性に相手されると調子にのっていろいろ面白い事をやってくれたり、サービスをしてくれる。

 Yukaさんの周りには人が集まり、一緒に歩いていると、なかなか先にすすまない

 まるで、NHKのTV番組「鶴瓶の田舎に乾杯」みたいだ。

 これは、いつもの我々の旅とは違い、なかなか面白い
ヨルダンのサッカーチーム応援のため国旗を自転車に括り付けた少年

アイスは霜だらけ
この日は、ヨルダン対ウルグアイのサッカーの試合がある日で大事なワールドカップの予選だった。ホーム&アウエーで戦い、どちらか勝ったほうがワールドカップへ行けるという大事な試合。

 街頭では、パブリックビューイングに人が集まり、大盛り上がり。自分たちが近づくと、一緒に応援してくれと、盛り上がる。
パブリックビューイング
実は良く知らなかったのだが、アジア予選5位?ヨルダンと南米予選5位?のウルグアイが対戦してどちらかが行けるという変なルールのようだった。

 通りを歩いているとものすごい、歓声があがり試合が始まったことが分かったが。その後大きなため息。点を入れられた事が分かった。しばらくしたら又大きなため息

 声だけで、2点入れられた事が分かった。

 その後は全く声が上がらない。負けムードの様子が街全体から伝わって来た。

 ビールを買いに酒屋に行きテレビをみると予想通り2−0で負けていて、酒屋のオジさんも浮かぬ顏だ。

 結局スコアはよく知らないがヨルダンが大敗していた。

 もし勝っていたら街は大騒ぎで夜寝れなくなったかもしれないから不謹慎ではあるが、良かった。

 yukaさんと歩いていると、イロイロサービスしてくれることがある。フレッシュジュース屋さんで、ジュースを待っている間、別の人が頼んだ余ったジュースをお試しに分けてくれた。そのおこぼれを我々も頂く。
 分けてもらったメロンジュースはとても美味しかった。

 また、ホテルの屋上に洗濯機を見つけた我らは、使わせてくれないかとフロントに聞いたら、ダメだと言われたが、yukaさんが屋上の洗濯番の兄さんに尋ねると何故かOK。
我々も、一緒に無料で洗濯できたり、お茶をごちそうになったり、いろんなおこぼれを頂戴した。

 我々は、ハイエナみたいだなと苦笑してしまった。

 翌日のダイビングは、街から15分程行った所のビーチで、1本目は正確な名前は忘れたが大きな沈船があるレックポイントだった。
ダイビングのビーチ。きれいに整備されている。
ダイビングはイタリア系ペルー人ガイドとベルギー人と我々2人。ビーチダイビングは久しぶりだが、紅海は塩分濃度が濃くて、浮力が強いので、普段より、ウエイトを多くする必要がある。ウエットも2ピースのもので厚いので、10キロものウエイトをつける。アルミタンクなので、普段なら6Kg程度つけるところなのだが。。。ヤッパリオーバーウエイトで、ちょっとやりにくい。ウエイト1個海の中に捨てようかと思ったくらいだ(爆)

 ビーチダイビングにしては、透明度はかなりよい。20m以上はあったと思うが、ベルギー人は初心者らしく、ものすごい量の砂を巻き上げながらすすんでいく。しかしパワーがあるので泳ぐのが速く、なかなか前に行く事が出来ず、我々は煙幕のなかを進んで行くようで苦笑した。

 しばらく進むと、沈船の船首が見えて来た。タカサゴハナミノカサゴなんかが船についているが、そんなに古い沈船ではなさそうだった。このボトムは30m以上もあり、ベルギー人のエアーが持たず、早々に浅いとろこまで戻って来た。あーもう終わりかなと思っていたら、ここでベルギー人だけさよなら。し、我々はこの浅いビーチをじっくりもぐる。

ハナミノカサゴ
この浅い砂浜には珊瑚の根が点々としており、水面にはイワシが群れており、ここで、可愛らしい白いウツボや、インディアンオーシャンウオーカー(サツマカサゴみたいなやつ)、ワニゴチオニダルマオコゼボラの群れ、ミナミハコフグの幼魚等等の写真を撮って楽しんだ。60分のダイビングだった。


オニダルマオコゼ

白いウツボ

インディアンオーシャンウオーカー

ワニゴチ
タカサゴ
最後は2〜3mの所に結構長くいたので、10kgのウエイトが役に立った。(笑)
yukaさん
2本目はジャパニーズガーデン。1本目のポイントからタンクをしょってかなり歩いたところ。何故、ジャパニーズガーデンって言うのかをお店のお姉さんに聞いてみた。

 お姉さんは困って、んー不思議な所だからと言う答え。 
 彼らにとって日本庭園は不思議な感じなところなんだ。

 さて、エントリーして、珊瑚の根が点々としている浅い所をしばらく泳ぐ。ここは珊瑚を保護して、繁殖させようとしているらしく、保護の網に中にはいったものや、人工的に植え付けられた物がたくさんあった。10年後、きっとここは珊瑚の大きな群生が見られるかもしれない(笑)

 しばらく沖に泳ぐと、急激に深くなる。水深20mのところで一度エアーチェック。自分のは140だ。さらにすすみ26mの所で、ベルギー人が突然、慌てだし、猛ダッシュで、ガイドの所に行き、ガイドのオクトパスを咥えた。
オクトパスブリージング
あれ?さっきエアーチェックしたばかりなのに?と思っていたが、ガイドが、オクトパスブリージングをしているのでもう先には進めず、引き返して−5mくらいまで戻るとベルギー人は、自分のレギュを咥えて復活していた。

 浮上後ガイドの話では、タンクのバルブがちょっとしか開いておらず、水深が深くなり水圧でバルブが閉まったのではないかという。

 潜る前はタンクのバルブは一旦全開し、少し戻すという基本を、やってなかったという事になる。何事にも基本に忠実にやる事が大事だ。

 ガイドは、イタリア生まれのペルー人で、アカバに来て、1ヶ月だそうだ。この前にはタイのタオ島でガイドをしていたそうだが、落ち着いた対応で、しっかりしていたと思うが、1人で来ていたベルギー人のバディなので、バディーチェックをちゃんとしてもらいたかったなあ(笑)

 そんなこんなで、2本目は満足なダイビングとは言えなかったが、

 珊瑚の根が点々として、そこには、キンギョハナダイやスズメダイなどのカラフルな魚が泳いでいて、その珊瑚の根の様子が、日本庭園のツツジ等の低木のようで、そこに群れるカラフルな魚達が、ツツジ等の花の様な感じもして、また沖の深場は魚の群れ等もおり、これが日本庭園の池のようだったなあなど思い、少しこじつけてなるほどジャパニーズガーデンだと自分を納得させた。






キンギョハナダイ。どこでもいるけどヤッパリきれい。
いろいろあって十分ではなかったが、憧れの紅海を潜れた事に満足し、我々は次の目的地イスラエルを目指した。

アカバのモスクからもやっぱりコーラン節が聞こえて来た
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