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2013年11月26日火曜日

ギリシャのメイス島。青の洞窟でのんびり。


 だまされて傷心のマルマリスを後にして、カシュという町にやってきた。この町もリゾート地らしく、宿代がなかなか高い。ようやく、手頃な所をみつけ、予約しておいた。

 ところが、予約日を間違えてしまい、1泊分がキャンセル料で取られてしまった。
痛恨のミスだった。

 カシュには、ミニバスをフェティエと言う町で乗り継ぎ、5時間くらいでやって来た。途中のエーゲ海沿いを走るが、時々小さな入り江にビーチがあり、水が青くとてもきれいだ。透明度がとても良さそうだなという事がわかる。
水がとてもきれい。
宿はバス停から近い所にあった。この町にやって来た目的は、この町から船で30分の所にあるメイス島という島にある青の洞窟に行くためだ。このメイス島はギリシャ領であり、行くのは少々面倒だ。


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 面倒と言っても、パスポートがいるだけでたいした事はない。

 青の洞窟といえばイタリアのカプリ島が有名だが、我々が行った日は、波が高く、青の洞窟に入れなかったので、ぜひここで青の洞窟のリベンジをしたかったのだ。

 船の手配を宿の人に聞いたら往復で60リラ(3000円)だという。事前情報では50リラなので、高い。船会社に聞くと、65リラだという。もっと高い。50リラじゃないのかというと、ポート利用料(税金)が15リラだという。


 ガイドブックにはポート利用料のことは何も書いていなかった。宿で聞いた60リラにはポート利用料が含まれていなさそうだった。めんどくさいので、この会社で、チケットを買った。

 カシュは、小さな港町だが、円形劇場の遺跡がある。円形劇場まで行き、夕陽を眺める。ワイン持参で、ワイングラスを傾ける中年カップルなんかもお洒落に夕焼けのショーを楽しんでいた。

円形劇場

海から見た円形劇場
我々は星が見えるのではないかと思い、10時頃にカメラと三脚をもって出かけて行った。夜中の誰もいない遺跡は少し恐かったが、面白い写真が撮れた。

空にはカシオペアがみえた。
翌日、メイス島には小さめの船で到着。パスポートは船会社に預けておくといちゃんと処理をしておいてくれる。
メイス島に向かう
船を降りると、ボートタクシーの運転手に青ノ洞窟ツアーを誘われる。一人10ユーロ。ユーロでしか支払いを受けて付けてくれない。リラしか無いよというと、銀行を紹介されたが、カードも持って来ていなかった。
メイス島の港。家の形がトルコではなくギリシャだと主張している。
両替えしてくれと銀行にいうが、手数料20ユーロかかるとかなんとか言い、訳が分からない。

 困っていたら、ボートタクシーのオジさん、リラでいいよと言ってくれた。最初からそう言ってくれればいいのに。

 お客さんは4人。小さなボートに乗り込み、出発。底は白砂ではないが、透き通っていて本当に水がきれいだ。15分くらいボートで行くと、船頭が、ここだという。

 どう見ても何も無い壁であるが、近づくとちいさな入り口がある。ボートの底に寝そべり中に入る。

洞窟への入り口

 中に入り、振り返ると、入り口からブルーの光が溢れ、なんだかクラブの照明のようだ。上を見上げると、天井までの高さはかなり高いドーム状になっている。ヤッホーと叫ぶと即座にヤッホーと帰ってくる。 海なのになんでヤッホーなのか?それしか思いつかなかったのだ。

青の洞窟。なるほど。
船頭が何やらいろいろと説明をしてくれているが、正直言って何言っているのかはわからない。

 10分くらいは中にいただろうか?

 船頭がもういいかといい、また、船の底に寝そべり外に出てきた。


青の洞窟を脱出


脱出

船頭さん。いいオジさんだった。


 カプリ島の青の洞窟は、観光客で溢れ、中に入れる時間は、2〜3分程度で、慌ただしいという。ここは我々以外誰もおらず、この幻想的な風景を4人占めすることができて満足した。


 港まで戻るが、帰りの船は4時半。まだまだずいぶん時間かかかる。そうこうしていると、大きなフェリーが入港して来た。我々がミコノス島に行く時や、ロドス島に行く時に乗ったBlue Star Ferryだ。

 あれ? フェリーでトルコ経由せずに来る方法があったなんて知らなかった。


よく考えてみれば、メイス島は、ギリシャ。


 ギリシャの島からやって来れない訳はないはずだ。このフェリーを使えば、マルマリスで、変なツアーに参加することもなくだまされた気分にならなくて済んだと思えば、悔しい気分になった。


 メイス島の港は小さな湾になっている。この湾にこのサイズのフェリー入港している風景は、フェリーが大きすぎ、バランスが悪く感じた。

港はフェリーで塞がれる

 このフェリーはおそらく、この島へ物資を運ぶ、この島の人達の生命線のような物だろう。



 港から見える、要塞のような所まで登ってみた。そこからは、対岸のカシュの町がよく見える。そういえば、この島では、軍服を着た軍人をよく見かける。実はギリシャと、トルコはあまり仲が良くないと聞く。


 この島は、トルコとの国境の最前線にあるわけで、軍事的に最重要拠点でもあるのだなと思った。
ギリシャの国旗がギリシャを主張

 眼下には、小さなビーチが見え先ほどメイス島に一緒にいったおばさまが、ジーンズを脱いで水着になっている。その姿は、自分に、宮崎美子のミノルタX7のコマーシャルを思い出させた。「今の君はいぶし銀に光って〜♬ 」と今の宮崎美子と同じ位の年齢のおばちゃんに歌ってやった。
(果たして、ミノルタX7(一眼レフカメラ)のコマーシャルがわかる人はどのくらいいるのだろうかは疑問だ。)
おばさまが泳ぐ海岸

 自分たちもそのビーチまで行き、泳いでみた。海は本当にきれいだが、底が砂ではなくゴロタなので足が痛いのが難点だ。

その後は、港まで歩き、ビールを飲んだ。この静かな港で、ボーっとしていると、なんだか気分がよく、メイス島だけに瞑想をしたくなってきた。

 そうだ。ジャンプをして空中浮揚座禅の写真を撮ってみようひらめいた、教祖様になれそうななかなか良い写真が撮れた。
空中浮遊座禅
この写真を撮っていると、一人のオジさんが話かけてきた。何やっているんだと聞くので自分が撮った写真をみせてやると、大受けして、トライしてみるかと聞くと、「やる」とノリノリだ。

 ジャンプしてもらって写真を撮ると、これまたいい具合に撮れた。
オジさんもジャンプ
このオジさんいろいろ聞くので、仕事やめて世界一周している事をいうと、なんで仕事やめたんだと聞く。会社が傾いて首になったと答えると、なんで会社が傾くんだと聞く。

 ちょっと困り、元の会社はいろいろやっているけど、NO1なものが無いんだ。NO1じゃないと儲からないし、NO1でない部署はなくなるんだと超適当に答えた。

 オジさんは、頷き、俺は、このメイス島に来る船の会社で働いているけど、小さい会社で苦労しているよ。夏は観光客が多く儲かるけど、シーズンオフはダメだ。でも、人が少ないからといって、船を欠航するわけにはいかない。少しでも乗ってくれる人がいるからねと言った。

 そしてまた、大きな会社は、夏だけ運行して、美味しい所だけ持って行きやがるとぼやいていた。

 日本の人口は何人だと聞くので、適当にワンサウザンドミリオンかなというと、即座に、違うだろうワンハンドレッドミリオンだろと突っ込まれた。なかなかのインテリだ。(爆)


 写真をメールで送りますよというと喜んで、名刺をくれた。名刺には何も役職は書いてなかったが、おそらくは、船会社の社長さんか、それに近い人ではないかと思う。

 偉い人は、何にでも興味を示すものだ。たとえくだらないジャンプ写真であっても。

 メイス島の青の洞窟は素晴らしかった

 青の洞窟つながりでカプリ島と比べてしまうが、カプリ島は青の洞窟以外にも見所がおおく、素晴らしい観光地だったが、人が多く、せかせかした感じがして、なんだかあんまいいい印象はもっていない。
ギリシャ正教の教会がギリシャだと主張

港の風景

レストランで食事すると猫に囲まれる、

 メイス島は青の洞窟以外は何もないところで、うっかりするとつまらない所だが、のんびりしていて、なんだか心が癒される場所だった。

 カシュの街は小さなのんびりとした港町で、ちょっと散策するには楽しいところであった。カシュではダイビングも出来るということでダイビングショップも何件かあったが、先を急ぎたかったので、ダイビングをしなかったのは心残りではあったが、我々は、満足して、次の町パムッカレに向かった。

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2013年11月24日日曜日

トルコダルヤン温泉、タートルビーチで、温泉とカメ三昧。


 ロドス島には朝10:00くらいに着いただろうか?

 この島はとりあえず、トルコに渡る船に乗るためだけに来たので,当日の夕方のトルコのマルマリス行きの船のチケットを買った。出発が17:00くらいだったので、それまでの間、旧市街を散策した。

 旧市街は、城壁があり、レストランとお土産物屋さんが立ち並んでおり、いままで行って来た街の旧市街と大してかわらないので、ロドス島は省略

 15:00過ぎに、ポートに行き、チェックインをする。船代と大して変わらないポートTAXを払おうとしたが、そのオフィスの案内が何も無い。人が少ない列に並んだら、別の行き先で、長ーい列に並び、1時間位かかって、ようやくチェックイン。

 そのあと、また出国審査が長ーい
 どうにかならない物か?

 ようやく我々が船に乗り込んだのは17:00位。船は遅れて出発した。

 マルマリスまでは1時間くらいだが、到着したころには、日は暮れてしまっていた。

 入国審査の列はまた、長ーい。なんでこんなに多いのだろうと思ったら、どうやら、ロドス島からは2隻の船が出て我々の船は、後に着いたようだ。

 トルコの入国には、TAXが必要な国が多く、何処何処の国はいくらと張ってある。確かアメリカやオーストラリア等の国は、かなり高額のTAXが必要なようであった。
 もちろん日本は無料。ちょっと優越感。だけど、周りにTAX払っている人は殆どいなかった。

 タクシーで宿まで向かう。運転手にいくらくらいかかるかと尋ねると25リラという。
ちゃんとメーターを使っている事を確認して、宿に着くと、22.5リラと表示。30リラをわたすと5リラしか帰ってこない。足早に立ち去ろうとする運転手を捕まえて、釣足らないぞーというと2.5リラ帰って来た。

 ホテルにチェックインして、料金を払いおつりをもらう。ホテルの従業員俺の顏を伺いながら1リラ出す。あれ?いくだっけこれ?というと、1リラだといい、もう1リラ出す。

 こいつごまかしていやがるなと思い、全部でおつりはいくら?と聞くと、2.6だと言う。あと0.6は?と聞くと、今ないので明日にしてくれというので、仕方なしにOKとしたが、おそらく、彼が0.6リラ着服したに違いない。

 翌日は、当然同じ従業員はおらず、当然返してもらえなかった。

 まあ、細かい金どうでもいいけどごまかそうとする所に腹が立つ
マルマリスの港
マルマリスから、近い所にダルヤンというところがあり、温泉があるという。旅行会社のオヤジにツアーを尋ねると、船で2〜3時間行った所にタートルビーチというビーチがあり、そこで、ウミガメがジャンプして餌に食らいつくという。その後、小舟に乗り換え、皮をさかのぼりダイアンと言う所で39℃の泥温泉で泥パックが出来ると説明してくれた。

 泥温泉はどうでもいいが、ビーチからジャンプするカメをぜひ見てみたい物だと思い、料金は昼食込みで40リラというのを35リラ(1750円)に負けてもらって参加した。

 当日、乗った船は、大きな船で、50人くらいの参加者がいた。タートルビーチまでの数時間、デッキの甲板にはダンスミュージックがかかり、みんなノリノリである。
別のクルーズ船
行はちょっとアラビアンチックなテンポのいいダンス音楽がかかっており、目の前のお腹の大きなオジさんは、無意識のうちにお腹でリズムを取っており、お腹が波打っているのがおかしかったが、回りのひとも、別に踊る訳ではないがみんな、体が音楽に合わせて動いている。

ランチ。見た目は悪いがまあまあ食べれた

 みんなダンスが本当に好きなんだなと思ったが、何故か自分の足も自然に動いていた。しかしながら、他の人とテンポがずれるのは相変わらずだ。

 ようやくタートルビーチに着き小舟に乗り換え、ビーチに向かう。
この小舟に乗り換える


船の上から、釣り糸にワタリガニをつけた人達が、釣りをしている。それをじっと見んな見ているが、何もおこらない。
カニでカメを釣る人達

しばらくそれを見学して、上陸したが、カメなどいる訳もなく、ビーチにトドのように寝転がっている白人を見物して終わった。
タートルビーチ
カメは何処行ったんだ?
カメと思ったら違った
カメのジャンプが見たい!!
自分でカメになってみる
どうやら、さっきの釣りがカメのジャンプだったようだ。おそらく、餌のワタリガニにカメが食らいつく様子をジャンプと表現したのではないかと思った。

 なんだかだまされた気分だ

 ここは青ガニと呼ばれるカニの名産地らしく、カニを食べないかと誘われる。小さいのが、10リラ、大きいのは20リラだというので、大きいのを頼んだ。

 船の上で、アルミホイルに包まれたカニを渡され開けてみると、既に解体されたカニが入っていた。よく見ると、ワタリガニの小さめのカニのと爪が数本入っていた。おそらく小を頼むと、足の数が半分になるのだろう。

ゆでがに大はちとインチキだった

 味はおいしかったが、てっきりゆでたての大きなカニ丸ごと1匹来ると思っていた我々は、なんだかだまされた気分だった。

 船にまた乗り込み、40分くらい川をさかのぼる、川には葦が生い茂り、船が通る所だけ葦が刈られている。この様子は、南米ペルーのプーノからウロス島に渡ったときの様子に似ていた。
葦のなかを温泉に向けて進む
かわをさかのぼると、壁に神殿のような物を掘った遺跡が現れた。そうだ、船の上から遺跡見物もできると言ってたなと思い、写真をバシバシ取りまくるが、船の上では何の案内も無い。
遺跡発見
あれこれ見所じゃやなかったんだと、またまただまされた気分になった

ここでおりて温泉へ
いよいよ待ちに待った温泉。暖かいお湯にもう1年近く浸かっていない我々はお風呂に飢えていた。泥湯だろうが、何だろうが、なんでもいいお湯につかりたかった。

 早速水着に着替え、浴場へ。浴場はプールはなく、ドロドロの泥が貯まっている、ところががり、そこで泥をすくい、体に塗り付ける。

 冷たい。冷たい。冷たい。

 三回叫んだ。

 どっかあったかい所があるだろうと思い、探したが無い。

 しかたないので、冷たい泥をギャーギャーいいながら体中に塗る。
 他の参加者も同様だ。

 妻が座って泥を塗っていると、頭からつま先まで泥を塗りたくったおばちゃんが、俺にアンタのああ嫁さんに泥塗ってあげていいいかというので、いいよというと、おばちゃん泥を手ですくって、妻の頭から泥をかけた。

 妻は突然のことでパニックになり叫ぶと、口の中に泥が入り、歯まで泥パックしてしまった。

 これから、どろが乾くのを待ち、シャワーで洗い流すと、肌がすべすべになる。ところが、みんながシャワーを使うので、すっかりお湯がでなくなり、我々のときは水になってしまった。

 39℃の温泉はどこに行ったのだろうか?

 すっかりだまされた気分になった。
傷心のもと小舟に乗って帰る
疲れきり、帰りの船のデッキでベッドを陣取り、寝ながら帰ったが、目の前にはスピーカーがあり、ディスコソングがガンガン流れており、眠れなかった。

 なんでこんな、ディスコソングが流れるのかなと思っていたら、この船はどうやら、クラブがやっているツアーだったようだ。船の中にはDJブースがあり、ゲームをやったり、しながら帰って来た。
DJブース


夕暮れのマルマリス

 はっきり言って、だまされっぱなしのツアーだった。ちょっとトルコが嫌いになりそうだった。

 やっぱり、カメのジャンプ見たい。


2013年11月6日水曜日

サントリーニ島で。。。


 ミコノス島から高速船でサントリーニ島に向かうのだが、ミコノス島の船着き場は、人でごったがえいしていた。やたらと中国人が多い。自分の周りには大量の中国人が雑然と立っている。


 この人達もサントリーニに行くんだなと思いながら見ていると、10年前は相当かわいかったと思われる女性が旗を持ってやって来て何やらみんなに告げると、一行はビシッと整列して、きれいな列を作ってしまった。この女性は中国人美人ツアーガイドだった。


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 ちまたではマナー等イロイロ言われる中国人だが、我々が見た感じは、そんなに酷いと思うようなことはあまり無い。やはり美人には弱いという事がわかった。

 港ははごった返していたが、船は思いのほか空いており、2時間半程でサントリーニ島に到着した。眠っていた自分は目を開けて、窓の外をみると、山のような島の上に白いものがかぶっている様に見えた。妻に、「雪が積もっているよ」と言うと、「えっ本当?」と言って妻は飛び起きた

 妻を起こすのはこの作戦が一番よい。

 サントリーニ島は、火山の島らしく、カルデラになっている。一番大きな島は三日月のような形で、その円弧の延長線上にいくつかの島が配置されており、その中央に島が一つある。

 阿蘇のカルデラと似ているなと思った。阿蘇はカルデラの中には田んぼがあり、が暮らし、まだ活動中の中岳がある。


 一方サントリーニではカルデラの中に海水があり、大きなクルーズ船が停泊し、が暮らしている。カルデラの中に山(島)がある所も似ている。
滞在中昼間は常に数隻の大型クルーズ船が泊まっていた

帆船も夕暮れ時にクルーズしていた。
サントリーニはカルデラの高い所の崖っぷちに人が住んでいる。というか正確に言うと崖っぷちにホテルが立ち並び、宿泊客が絶景を楽しめるようになっている。
崖の上に立つ建物
おそらくは、昔はこの崖に人々が暮らしていたのだろうが、観光地政策かなんかで、ホテルになってしまったんだろう。建物の壁はすべてく、ドアや窓はく塗られて統一され、すごくきれいだ。船の上から雪の様に見えたのはこの建物だ。


サントリーニの観光の拠点はフィライアという街で、多くのホテルがある。フィラは島の中央に位置しており、バスの拠点になっている。

我々は利便性を考慮して、フィラのバス停の近くに宿を取った。確か1泊28ユーロだったかなと思う。場所は、崖っぷちではなく、少し島の内側に入った所だったので、絶景は拝めなかったが、便利であった。

 到着後、ご飯を食べに行ったが、どうしてもお米が食べたいので、島唯一の中華屋さん、中華大飯店に行った。
サントリーニ島にはふさわしくないデザインの中華料理屋。ビールはサントリーではなく、アムステルだ。
 大飯店と大きな名前だが、たいした店ではない。そこでチャーハンと、椎茸とタケノコの炒め物のような物を注文した。

焼き飯はご飯が柔らかすぎたが、まあ、ちゃんと調理された食事にありついた。

スープヌードル。おいかった

 少しにぎやかになり、ふと見上げると、朝ミコノス島にいた中国美人ガイドがいて、お客さんに店を紹介しているようだった。
マーボ豆腐
フィラの街を見て歩くが、建物はすべて白く、ドアと、窓はブルーで統一されており、ミコノスと同じであるが、ミコノス様式のようにすべて、角が円くなっている訳ではなく、建築様式は異なっているようであった。

 よく見る、サントリーニ島の、ブルー屋根の教会は見当たらなかったが、これはイアの街の方だそうだ。

 夜は、フィラの崖の下にあるポートの真上にあるレストランにて食事をとった。グリークサラダに、ラムのグリルが夕食だ。

 ラムのグリルは、ただ焼いたラムに塩を振ってあるだけだが、そこそこ美味しかった。
ラムのグリル。お味はまあ普通かな?
グリークサラダは、ギリシャに来てから毎日のように食べている。美味しさの法則を無視したギリシャの料理のなかでの唯一のお気に入りである。
グリークサラダ
グリークサラダは、大きめに切った、トマトや、キュウリ、赤タマネギ、ピーマン、オリーブの塩漬けの上に、フェタチーズがのせてあり、乾燥ハーブが振られている一品である。このままでは味がなくおいしくない。これにテーブルの上にある、酢とオリーブオイル、胡椒、塩等を掛けて、自分で味を調節してたべるのである。
 
 自分の場合は、フェタチーズを潰して、野菜に混ぜ、オリーブオイルと酢を多めにかけて胡椒を振って食べる。

 チーズとオリーブの塩気が強いので、これでちょうどいい味になる。

 フェタチーズは実は対しておいしくないので、どうでもいい。この食べ方、実は我々が日本で食べているサラダの食べ方と殆ど同じであるのである。日本での場合、酢は、すし酢を普通の酢で半々に割った物を使っているのとチーズとオリーブが無いのが違いと言えば違いである。
 
 なので、ギリシャオリジナルの料理でこれは美味いと思った物は実は無い。
 
 なんだか横道にそれてしまったが、とにかく崖のレストランで食べたのである。食べていると、さっきの中国美人ガイドが、お客さんを伴ってやって来て、隣のレストランに入って行った。そこは我々が最初に入ろうとしたところだった。

 中国人団体行き先が同じでおかしかった。

 我々が食べたレストランからはとても眺めがよく雰囲気も良かったが、夜なので、クルーズ船も出払っており、何も見えない。

 このレストランの下は、港に通じる道となっており、急な坂道が続いている。クルーズ船できた観光客は、この下の港まで小型のボートで渡してもらい、ゴンドラで上るかこの坂道を登ってくることになる。この坂道はロバで登る事も出来て、たくさんのロバが待機している。

崖の下のボート乗り場

ロバ乗り場

ゴンドラ。6連でなんだかゲジゲジみたい
我々が食事をしているとどこかで嗅いだような、懐かしい匂いがする。そうだ、これは我々が中世の香りと呼んでいる馬糞の匂い、そうロバの糞の匂いだ。

 最初はなかったのだが風向きが変わったようだ。食事時にこれはキツい。息を止めてた食べて、一刻も早く店を出たかった。ウエイターにチェックをお願いしたが、なんだか変なジェスチャーでふざけているようで、なかなか勘定を持ってこない。10分くらい待って堪忍袋の緒が切れ、厨房まで早くしろと怒鳴り込みに行ってしまった。もちろん、笑顔で。

 この崖の上での食事は、中世の香り要注意だ。

 宿は、中世の香りがしない崖から少し離れた所に取ってよかったとつくづく思った。

 イアの街は、フィラからバスで20分くらい行った所だ。バス代は1.6ユーロだったかな?
イアの街は夕陽ポイントらしく、夕方になるとたくさんの人が集まってくるらしい。
我々も夕陽をねらって行ってみる。本当にたくさんの人達が夕陽を見るために自分の場所を確保しており、道や場所のいいカフェは人で一杯だった。
サントリーニといえばこの教会が有名?
中にはウエディングドレスタキシードを着た中国人カップルが何組かおり、盛んに写真を撮っている。サントリーニ島で結婚式を挙げに来たのだろう。

 とにかく写真をを撮る量がすごい。専属カメラマンにメークの人もいて、ありとあらゆる所で撮影している。

 カメラをが向いているので、写り込んでは悪いと、優しい白人達は、道の途中で撮影が終わるのを待っているが、彼らの撮影には終わりがない。道が渋滞してしまう。
結婚式の撮影
しかたないので、道を通ると、カメラのファインダー内に入ったんだろうカメラマンはカメラから目を放し、こちらを睨み何か言っている。

 彼らは、肩を抱いたり、キスしたり、男性が膝ま付き女性の手にチューしたりと様々なポーズで写真を撮っている。


 我々も、その様子を写真に収めた。またもや他人のふんどしで写真を撮ってしまった。

 そんな様子を、夕陽ギャラリーから大勢の人が夕陽とともに見物している。中には自分の部屋の屋上から、頭と体にタオルを撒いたお風呂上がりスタイルで見物している人もおり、結構笑える。

チュー

風呂上がりで見物

こんな風景

わしらも結婚式の写真はここでしようなどと会話はしていないと思う。


膝まづきスタイル。

ギャラリー

みんな他人のふんどしの写真を撮る。

 彼らには、本当にいい思い出になっただろう。私は、彼らが末永く幸せに一緒にいる事を願うばかりだ。もし離婚でもしたらこの時の写真はどうなるのだろうとよけいな心配までしてしまった。

 ちょっとここいいなという場所には必ず観光客もいて、記念撮影をしている。

 夕陽を眺めていると、隣には日本人観光客がいて、写真撮影を頼まれた。エーゲ海に沈む夕陽をバックに彼らの写真を撮った。

イアの夕焼け

 夕陽が水平線に落ちてくると、結構な早さで太陽が動いていることがわかる。太陽の下の部分が水平線にかかってから上の部分が沈むまであっという間だ。このときばかりは、地球が回転しているという事を体感する事が出来る。


地球の自転を感じる瞬間


日が沈むと同時に、拍手がわき起こった。この夕陽ショーに対する賞賛の拍手だ。自分は今まで、夕陽に向かって拍手したことはなかったが、気がついたら自分も手を叩いていた。

 実はこの後が、自分たちの狙いであった。夕暮れ後暗くなるまでの間の空の色がとても好きだ。三脚を立てて月明かりで写真を撮ると、写真を撮ると空が青く、その中に星が写り、建物は普通に写り、昼間のようだけどなんだか違う不思議な写真になることが多い。
日が暮れて待つ

空が暗くなりすぎた
これを狙っていたのだが、飯食っていたらタイミングを逃してしまった。o( _ _ )o
残念ながら、きれいには写らなかった。





 サントリーニ島の崖の反対側はなだらかな坂になっており、海沿いにはビーチが存在する。砂が黒いブラックビーチと赤い砂のレッドビーチがあるので、先ずは、ブラックビーチに行ってみることにした。

 ブラックビーチの近くには、遺跡があるというので遺跡も観て廻る事に。
 バスで、遺跡に行くミニバス乗り場まで行く。たしか1.6ユーロだったが、そこから遺跡までのミニバス料金がなんと7ユーロ

 しかもバスがなかなか来ない。バス停のオジちゃんはなんか携帯でしきりに電話している。オジちゃんどっか行ったと思ったら、バンに乗って帰って来た。

 オジちゃんがいうにはバスは車両トラブルだから、この車に乗って行けという。この車なんだろうと思ったらプライベートの送迎車のようで、そのあと、いくつかのホテルをまわり、遺跡に行った。(まあ、最初の7ユーロ以外とられなかったからよかったけど)

 この遺跡は、山の上にあり、いろは坂のような急な坂道をクネクネと登って行く。15分位で頂上に到着。そこで入場料(いくらか忘れた)を払い、急な坂をのぼり、中を見学。

 この遺跡は調べていないのでよくわからないが、相当古いらしく、石垣と、壁掘られたライオンのような彫刻くらいしか残っていない。
神殿らしい
しかしながら、ここからは、ブラックビーチや、その反対側のサントリーニ島、風景が眺められ、景色が良かった




ブラックビーチ



 帰りは、バスが又来るかわからないし、7ユーロのミニバス代が高いので、歩いて降りて、ブラックビーチへ行った。

 ブラックビーチ沿いにはたくさんのレストランが並んでいるが、観光客が少ないので、何処も閑古鳥が鳴いており、呼び込みに必死だ。

 ちょっと奇麗めのお姉さんの店を選んで入った。ミックス魚グリルというのを頼んでみる。フレッシュなお魚がたくさん、焼かれてやってくるのを想像していたが、なんと、やって来たのは、一夜干しの魚だった。Σ( ̄□ ̄;)

干した魚は、久しぶりではあるが、なんとなくだまされた気分だった。

 レストランの前には、パラソルと、ベッドがあり、この店のお客さんは使っていいというので、そこで、昼寝と洒落込んだ。一応海にも浸かってみたが、ナンキンの傷跡にしみるのですぐに上がった。

 しかしながらこのビーチにはトップレスがいた。

 おばちゃんかと思いきや、一人は若い。もう一人はおばちゃんっぽく、親子か姉妹ではないかと勝手に想像した。
ブラックビーチ。写っていないがトップレスもいた

 しばらくの間、彼女らを見ながらしばしの休憩を取った。

 レッドビーチは、フィラの街から、バスで30分くらいの場所にあり、バス代も1.8ユーロと若干高い。バスは満員で、立ったままだった。

 ここにも、遺跡があり、その先にレッドビーチがある。先ずは遺跡を見る。ここの遺跡は、すべてが屋根に覆われ、保存状態がよいようだ。おそらくは、火山の噴火によって埋まってしまったようである。この中には、2階建て住宅の後等があり、台所だったのだろうか?大きな瓶壷等が置いてある。





 また、石で作った便器もあり、これは、イタリアで見たビデのような形をしており、なかなかオサレなデザインである。中央部には排水の穴があけられており、ここで古代人が用を足していたのだなと思うと、なんだか感慨深い物がある。
便器ー
この遺跡から出て来た出土品は、フィラの街の博物館に展示されているという。これは翌日に見る事にした。

 レッドビーチは、この遺跡から歩いて、10分くらいの所にあったが、途中、崖崩れの危険性があるので、立ち入り禁止になっていたが、みんな、行くので我々も行ってみた。
レッドビーチへの道
崖の上から数10メートル下に下るのだが、その道の横には数10メートルもの赤い石と泥の垂直の壁ででできており、いつ崩れて来てもおかしくない感じではある。

 足早にその危険地帯を通り過ぎ、ビーチまで降りるが、ビーチはふかふかと絨毯の様だ。よく見ると、そこには海藻が打ち上げられ、ビーチ全体が海藻で覆われおり、海藻の匂いがキツい。

 奥の方は赤い砂であるが、溶岩が固まったようなゴロタであり、きれいではない。海も海藻が混じり、はいるのにはちょっとと言う感じである。
レッドビーチ
ビーチでは数人の白人女性が水着姿で、ヨガをやっている。人が少ないので、ヨガの修行にはいいかもしれないと思った。
ヨガっています
フィラの博物館は、我々の宿から徒歩30秒の所に有ったが、ひっそりと立っているので、全然気がつかなかった。

 中には、この島で出土した陶器等が展示されている。この出土品は本当に保存状態がよいようで、無傷のものも多々ある。確か紀元前のものであったと思うが、この時代にこれだけの物が作れていたということに驚いた。







 サントリーニ島は、今でこそ、エーゲ海に浮かぶ島々のなかでもトップクラスの観光島であり、フィラやイアの街はとてもお洒落である。しかしながら、歴史的には、火山の爆発に翻弄された少しかなしい歴史を持つ島だったんだなということがわかった。

 サントリーニ島最後の夜は、適当にその辺のレストランに入り、本日の魚のグリルを頂いた。本日の魚は何だろうと思っていたが、出て来たのは、チヌだった。ウエイターに聞いたらシーブリームという名前だと教えてもらい、それを、訳したら、タイになる訳だが、赤くないのでチヌである。

 この辺りの英語訳し方は難しい。タイはsnapperともいうみたいで、なかなかの高級魚だ。

このチヌは、味付けは、ギリシャの味付けは適当なので、塩の量が少なく、自分で調整が必要だったが魚自体は、乗っていて甘みが感じられ、美味しかった。日本でも脂の乗ったチヌはとても美味しいが、素材が良い物は適当料理でも美味しいのだ。

 ウエイターは、自分が日本人だとわかると、シチズンの腕時計を外してみせてくれて、1994年から使っているけど全然壊れないよ。

  車もトヨタのコロナに乗っているけどとっても良いよ。

  日本は大好きだと言ってくれたが、日本は大好きだというのはよく聞くが、本心から言っているのか気になる所だ。

 でも中国人は、嫌いだという。「旅の途中で、何人かの中国人と話をしたがみんないい人だったよ、いい人もたくさんいるよ」と言うと、わかっているけどねーと。でも。。。と はっきりは言ってくれなかったが、嫌な思いをしたことがあるようだった。


 サントリーニ島には結局3泊して、夜の12:50のフェリーで、ロドス島へと向かった。


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