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2013年9月29日日曜日

迷路の街フェズ、メクネス

 フェズへは、シャウエンからCTMバスで4〜5時間くらいかかってやって来た。シャウエンからの道は山道で、若干気持ち悪くなったが、まあなんとか持ちこたえた。

 フェズのバスターミナルからタクシーでフェズのメディナ入り口までやって来た。宿は、メディなの入り口のブー・ジュルード門の近くのホテルカスケードというところにした。ダブルの部屋で160DHだったかな?

ブー・ジュルード門

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 この宿は1階が別のレストランで、2階がレセプションで4Fの部屋に案内された。部屋の窓からは風が吹き込み結構快適だった。屋上からはフェズの町並みが見渡せた。
ホテルの屋上から見るとパラボラアンテナだらけ。
モスク。毎朝6時にここからコーラン節が聞こえてくる。あと3時間くらい遅い時間にならない物だろうか?

 到着後、とりあえず、ガイドブックにある、きれいなハマムというのを探してみようということになり、メディナの中を探し歩いた。地図によると、かなり奥のほうにあるらしい。

 メディナの中をハマムを目指して突き進む。歩いていると、いろんな人が声をかけてくる。「タンネリ(皮なめし)の工場はこっちだぞ。」と聞きもしないのに教えてくれるが、そこが目的地ではない。

 しかしながら、何度もタンネリと言われると見てみたくなる。
ついに、オジさんにつかまり、タンネリが見えるテラスまで連れて行かれる

 オジさんは、無料だからという。その言葉を信じていた。

 ある1軒の皮製品のお店につれていかれ、オジさんから、お店のお兄ちゃんにバトンタッチ。お兄ちゃんは、お店の屋上に連れて行き、そこから、皮を洗ったり、染めたり、乾かしたりしているところを見せてくれ、丁寧に説明してくれた。
はいだばかりの牛皮
まずは、牛や、羊や、ラクダからはぎ取った新鮮な皮をアンモニアを使った水槽で10日間かけて洗われ、5日間かけて染められる。緑は、ミント、黄色はサフラン、赤と緑は何を使っていたか忘れてしまったが、そういった原料を使って染め、最後は、2〜3日干して出来上がり。黄色はサフランを使っているのでとても高級だと言っていたような気がする。
アンモニアで皮を洗浄
ここで染められる
作業中。ここでの作業はものすごい重労働だそうだ。
天日干し。高級な黄色
その後下の階で革製品を見て、気に入った物があれば買おうかなと思っていたが,デザインがダサすぎ。欲しいものがなく、何も買わずに出ようとしたら、兄ちゃんはチップを50DHよこせという。

 何も買わなければチップを請求されるとは知ってはいたが、無料だと、オジさんは言ったぞと言うと、それは、ここまで連れてくるガイド料が,無料なだけで、ここは何も買わないならガイド料金を払えモロッコには無料は無いと言う。

 YUさんは5DHしかないから5DH払うというと、ガイドの兄ちゃんはお前はクレイジーか?一発触発状態な雰囲気。

 自分たちは、財布の中の小銭は10が2枚あったので、それを渡し、これで勘弁してというと、なぜか兄ちゃんは納得して、開放してくれた。


 またハマムを探しながら、奥に進んで行く。橋を渡り、ドンドンすすんでいくが、道がさっぱりわからなくなってしまった。地元の人にハマムはどこだと聞き、あっちと指差された方向に進むがわからない。日も暮れて、よくわからないのであきらめて引き返したが、道に迷ってしまい、橋まで戻れなくなってしまった。
迷ってしまい日が暮れた
また人に聞いてやっと橋にたどり着いたが、別の橋。
迷ってお腹すいたので、ドーナツを購入。1個1DH安い
とりあえずガイドブックの地図で場所を確認し、今度は帰り道がわかるモスクまでの道を尋ねる。ファミリーみたいな人に尋ね、指差されて方向に行くが、ドンドン人気がなくなり、なんだかヤバい雰囲気に。

 そうすると向こうから、兄ちゃんがやってきてきて、こっちは行き止まりだという。モスクはどっちと尋ねると、ついてこいというので、とりあえずついて行く事に。

 前来た道を引き返し、ようやくモスクまでたどりつく、兄ちゃんにここでわかるからもういいよというとガイド料50DHくれと言い出した。

 案内してもらわなければ、帰れなかったので、チップを渡そうと思っていたのだが、50DHは高い。実は小銭は殆ど持ち合わせがなく、財布の中の、小銭を全部出して、これで空っぽだから、これで堪忍してと、だいたい20DHくらいを渡した。兄ちゃんは少ないと言って怒っていたが、何故か納得して帰っていった。

 ヤッパリ、チップをどうしても払わなくてはいけない状況になってしまうようだ。そしてチップの請求額は50DHで値切れる事もわかった。

 フェズの街は世界一の迷路だといわれている。何故道に迷ってしまうかというと、道が狭く、道の両脇は高い壁だ。つまり、目印が見えないのだ。普通は大きな建物とかの目印が見え、その建物の見える方向で自分がどこにいるのかを確認するのだが、全くそれが出来ないために迷うのだ。

 翌日は、ヤッパリ、ハマムに行きたいので、宿のオヤジにハマムは何処にあるかと聞いたら、すぐそこにあるという。ちょっと偵察にいくと、歩いて1分のところにハマムの客引きがいた。値段を聞くと150DHで、パンフレットももらったが、観光客用で、値段が高い。

 とりあえず、地元のハマムを探そうと、メディナをウロウロしたら、「ほらまた日本人が来たよ」という声がしたので、振り返ると、そこには日本人女性が、日本語ペラペラの前頭部が後退している、青シャツの男と話していた。

 その女性達が、あの人はいろいろ教えてくれますよというので、ハマムの場所を聞いてもたらみたら、すぐそこにあるよという。ちょっと行ってみますかと言い、連れて行こうとする。また後で50DHと言われるのじゃないかと警戒したが、青シャツはドンドン進み、30mくらい先の場所に案内してくれた。

 そこは看板も何も無いただの入り口だった。情報によるとハマム自体はそこら中に有るらしいのだが、どこも看板がなく、まるで観光客を拒んでいるようだ。

 中を見ますかというけど、50DHと言われるのが恐いので、友達もいるから彼らと一緒に又来ますというと、若い男性ですかと聞くので、そうですけどというと、さっき案内したという。後ろをみたら、YUさんと、もう一人一緒にシャウエンから一緒に来たユウマ君がハマムのの準備をして立っていた。

 ハマムは9時から2時までは男性2時から夜9時まで女性、9時以降は男性となっているらしく、まずは、自分が入り、午後2時から妻がはいることにした。

 ハマムの料金は、80DHで、垢擦りとマッサージがつく。入浴だけなら10DHらしい。中に入り80DH払うと、ロッカー代を10DH請求された。聞いてないぞと思いながら10DH払う。

 海パン一丁になり、赤いパンツ一丁のオジさんに手を引かれて中に入り、一番奥で座って待つ。ここは、もうサウナ、汗がでる。ここで体をこすると、がドンドン出る。

 暫くしてオジさんに呼ばれ、別のもう少し気温が低いところに行き、横になると、垢パンオジさんが石鹸を使い、アカスリで、体を2こすり。かなり痛いので、これ以上こすると皮が剥けそうだ。

 そのあとはマッサージ。赤パンオジさんが胴体を両手で、グイっと上から下まで押さえてけて滑らせるよう様な感じだ。くすぐったくて、痛い。思わず、ウヒャウヒャと声を上げてしまったが、赤パンオジさんは、ウホウホと奇声を上げながら、自分を抑えて付けて次に同じ様に腕、足と続く。この間2分くらい。

 次は、頭。バケツに汲んだお湯を頭からバシャーっとかけてシャンプーをつけてガシガシと洗ってくれる。シャンプーが目に入り痛い。「痛い痛い」と言うと、オジさんが顏を洗えとバケツのお湯を差し出してくれた。そして、最後にまた頭からバケツのお湯でバシャーバシャーと2回かけて終了。

 男の人に体を洗ってもらうのは子供の頃父親に洗ってもらって以来の事で、なんだか変な気分だった。もう少し丁寧に扱ってもらいたかったなあというのが感想だ。

 これが終わると、脱衣所で体を拭いて、受付にいた兄ちゃんがマッサージをしてくれた。これはどちらかというと整体で、体がポキポキなった。これも、ちょっと荒っぽかった。

 正直言ってあんまり気持ちよくはない

 妻も2時から行った訳だが、マッサージの人は30台くらいのお姉さんだったらしい。ヤッパリ赤パン一丁で、胸をゆさゆさしながら、やってくれたという事だった。どうやら赤パンが、垢擦士ユニフォームのようだ。

 妻がハマムに行っている間、メディナの中を探索してみた。途中でハマムを紹介してくれた青シャツがどうだったと声をかけてくれる。良かったよと御礼を言い、メディナの奥を目指す。
写真撮ったら、チップよこせという少年。オジさんがやめろと止めていた。
石の彫刻屋さん。真剣に作業をしていた。
メディナの中の道は、狭く、両側お土産物屋さんがある。奥まで行き、引き返してくると、アラブの照明屋さんがあったので、中に入ってみた。

 店の中には他にお客はいなく、自分が入ると、電気をつけてくれた。奥は広くなっており、きれいなアラビアン照明が並んでいる。



後ろから日本語で、「あーようこそ、どうも見て行ってね。写真撮ってもいいよ」と言われ振り返ると、青シャツが立っていた。

 何処にでも現れる人だ

 びっくりしていると、「ここは自分の、本当の仕事。さっきいたところはタバコ吸って遊んでいるところ」等と言っている。

照明器具を売りつけられるのではないか、ハマムを紹介したチップを請求されるのではないかと警戒したが、全然、そんなことはなく、青シャツからイロイロ聞かれ、今世界一周中であることや仕事を辞めたことや帰ってから仕事探す事等の世間話をした。

 青シャツは、日本で帰ってから仕事見つかりますか?と心配してくれ、気をつけて旅してねと言ってくれた。

 青シャツは本当にいい奴だった

青シャツの店のランプシェードは、素敵な物ばかりで、こういった物を一つ部屋においただけで、とたんにアラビヤ風の部屋になりそうだった。欲しいものもあったが、大きすぎて買えないのが残念だった。


 妻がハマム帰って来た後は、メディナの外に出てみた。
メディナの壁はこんなに高い。何故壁に穴があいているかは不明。


王宮があったので、写真を撮ろうカメラを構えようとしただけで、警備の人に怒られた、さすがに王宮だ警備が厳しい。

 しかしながら、正門のほうは普段は使っていないようでしっかりと扉が閉ざされており、きれいな正門の写真を撮る事ができた。
王宮の正門
この王宮の周りには、照明器具屋さん、特に豪華なシャンデリアを扱っているお店が多かった。今時、日本では一般の家庭にシャンデリアをつけるところなんかは少ないだろうがモロッコでもそう多くはないと思うのだが誰がこんなシャンデリア買うのだろう?

 近くにスーパーがあるというので、行ってみると、そこはモロッコ版ゆめタウンというような大きなショッピングセンターがあった。おやつを買ってみたが、結構いい値段がする。

 パッケージがアラビア文字のものは、おそらく国内で作っていると思われ、比較的値段が安いが、パッケージにアラビア文字がない輸入品は、日本やヨーロッパと変わらないので、特別高く感じる。

 フローズンヨーグルトを食べ、(これも高い)宿まで歩いて帰った。
フローズンヨーグルト
夕陽なんて何処も変わらないが、道路に掛けられた飾りがモロッコを思わせる。




フェズは2泊で終了。翌日、メクネスまで、列車で向かった。
意外と素敵なフェズの駅
フェズからメクネスまで、約50分。列車は8人掛けのコンパートメントになっていたが、1つ丸ごと開いているところがあり、荷物もシートに座らせる事ができてよかった。


 モロッコにはリヤドと言われる古い豪邸を改造した宿泊施設があり、一度リヤドを体験したいと思っていたが、ガイドブックに1泊50DHのリアドが紹介されていたので、行ってみた。狭いメディナの中、看板を見ながら行くと、一人の男性が、リアドまで案内してくれた。チップ要求されるかと心配したがそんな事はなく、いい奴だった。


 リアドにはいると、プールがあり、高級そうだ。オジさんに泊まれるかと聞いてみると、なんと600DHという。オジさんは、ガイドブックを指差し、それは間違っている。ここはそんなに安いところでは無いぞという。なんだかこの話、聞いた事が有るとおもったら、グラダナで一緒に鳴った女子大生から聞かされていたのだった。

 1泊だけだし、一度リアドを体験してもいいなと思い、宿泊する事にした。
リアドの室内。なかなか豪華だ。
部屋は広く、エアコンもついていて、快適だった。風呂場で洗濯をしてみると、何とお湯が出ない。オジさんを呼んでみてもらって少しは出る様になったが、水圧がすくなく、シャワーには十分ではない。
水の出が悪いバスルーム

 600DHで、これじゃあなと思っていたところ、オジさんがやってきて、今日、ここで結婚パーティーがあるので、夜うるさいけど良いかと聞く。何時までやるのと聞くと、12時か1時かもっと遅いかも、わかんないという。
ここで結婚のパーティーだそうだ
部屋のすぐ前の中庭でやるので、超うるさいことは間違いない。他の部屋も見せてもらったが、風呂場の匂いがキツいのと、もう十分にリアドは見たので興味もなくなったので、宿を変わる事にした。
リヤドのプール

 結局宿は、最初に目を付けていたところに行った。

 メクネスでは、マンスール門、ムーレイ スマイル廟、キリスト教徒の地下牢、エディム広場等を見物したが取り立てて書くところは無い。メクネスは、寄らなくても良かったかなというのが感想。
マンスール門
マンスール門の前ではタジン鍋が山の様に売られていた
説明を追加
一つ買って帰りたいが重いのでやめた

かっこいいルノーの新車。この街を走るのは勿体ない
ムーレイ スマイル廟の入り口。モスクは異教徒ははいれないが、ここは見学出来た



キリスト教徒の地下牢 中には何もなく恐い
天井には明かり取りの窓があり、中は薄暗い

家具職人のオジさん。写真撮ってもいいかと聞くと作品を手にポーズを取ってくれた。
門の向こうに沈む夕陽
夜は、新市街までタクシーで向かい、レストランで食事をした。モロッコは禁酒のはずなのに、メクネスではメクネスワインが作られているということで、メクネスワインを飲んでみたかったので、お酒が飲めるレストランが目的だった。


 お酒がありそうなところを見つけ中に入ると、そこはBARだったが、食事ができるかと聞くと、2Fの鍵がかかった部屋へ案内してくれた。そこは天井が低い少し小さな部屋でテーブルが4つくらいあった。

 なんだか隠し部屋みたいだった。
隠し部屋のレストラン
食事のメニューは、何処も代わり映えしないタジンに、クスクス、それにワインを注文した。ワインは白ワインが好きなのだが、赤ワインしかなく、ハーフボトルを注文した。

 食事は普通、ワインについては、実はあまり詳しくないのだが、少し薄い感じもしたが、普通のワインだった。ワインは1/2ボトルで1000円くらいだったと思う。

どの街も猫がおおい
フェズは噂通りのうざい街ではあったが、狭いメディナのなかで一度迷ってみるのも楽しい街、そして、このうざい人達と絡むのを楽しむ街だったかもしれない。

 メクネスに関しては、とりたてて何か言う事は無く、まあ行かなくても良かったかなというのが感想だ。


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2013年9月28日土曜日

モロッコ入国 ブルーの街シャウエン


 モロッコへのルートは、グラナダからバスでアルヘシラスへ行き、アルヘシラスでタリファからのフェリーのチケットを買うと、タリファ出発1時間前に、無料バスがあるので、そのバスでタリファからフェリーに乗り、モロッコのタンジェの旧港から入国することを考えていた。

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 グラナダからバスがアルヘシラスのバス停に到着し港まで行くのに、タクシーを使った。事前に、Googleマップでバス停から港までの距離を調べていたら、かなり遠い事がわかっていたからだ。しかしながら、タクシーに乗るとあっという間に到着したが、一方通行のため、一緒のバスに乗っていた歩いてやって来た人に負けてしまった。しかも、ターミナル使用料を5ユーロ取られ、8ユーロ近くかかってしまった。

 Googleマップにだまされてしまった。(´;ω;`)

 一緒にタクシーに乗った、ユーさんに申し訳なかった。

タリファからのチケットを買おうと思ったが、アルヘシラスからの物しか売っておらず、一番速い便のチケットを買った。

ここでチケットを買うという情報は間違いだったのか?。おまけに無料バスもわからなかった。


 フェリーの出発時刻まで時間がないので早く行けと言われ、2階の保安検査を通ろうとしたが係員が誰もいない。とりあえず素通り。いいのかこれで??


 その後出国審査を受け(これはちゃんと係員がいた)船に乗ろうとしたが、まだ船の乗船が開始されておらず、しばらく待ちようやく乗船開始。ぎりぎりで切符を買ったはずの自分たちは一番の乗船となった。Σ(@ω@;)

 船は大きな船だったが、乗客は少なく40から50人くらいに感じた?これでもとがとれるのだろうか?
いよいよモロッコに向けて出航

 船内で入国カードを記入し、入国審査を受ける。これがまた、長い。30分くらいは待ったような気がする。結局船は定刻を大きく遅れて出航した。


 船内では、昨日買って来たパンを食べ、デッキで外を眺めながら過ごしたが、昨日から喉が痛く、風邪をひいたようで鼻水が止まらない。両方の鼻から鼻水が足れ11の字になるイレブンノーズだ。

 妻とユーさんは、船首にいたが、寒いので自分は船尾でひなたぼっこをしていた。

オーストラリア人の男性が何処から来たのと話しかけて来た。japanと答えると、君の英語は素晴らしい、日本人の英語はブーだかならと言われた。(o⌒∇⌒o)。フィリピンでの学校の成果が出たと喜びたかったが、Japan一言だけでそういわれても、うれしくはない。(^∇^;)
英国領ジブラルタル島
この船には我々も含め全部で5人の日本人が乗船していた。
コンテナを満載し倒れそうな貨物船
きっとWELCOMEという意味だと思う。アラビヤ文字が見えてきた。
タンジェに到着したが、ここは、タンジェの街から50kmも離れている新しい港で、ここから無料バスで、街中まで行けると言う事だったが、実際には、25DHの料金がかかった。タンジェ港のターミナルのATMでお金を下ろそうとしたが、自分のマスターカードと新生銀行は使えず、妻のVISAで2000DHを下ろした。

 船で一緒になった学生も新生銀行しかもっておらず、とりあえずユーロを両替えしていた。

 タンジェの街でバスを降りると近くにバスターミナルがあった。今日は、ここから3時間程のシャウエンという街まで行こうと思っていたが、CTMという国営バスのシャウエン行きのバスは終わっており、民営バスに乗ることになった。

 民営バスは満席で、よく切符が買えたなあと感心してしまったが、このバス、エアコンがなく、泊まっているときは蒸し風呂のようだった。しかしながら、一旦走り出すと天井が少し開いており、そこから冷たい風が吹き込み快適であった。


 シャウエンに到着したのは夕暮れ時、日本人5人で宿探しにむかった。ガイドブックに載っていた宿に聞いてみると4つしかベッドはないという。その隣は、5人一部屋でよかったら、一人70DHだという。ドミトリーは4つしか開いていない。ダブルの部屋は一部屋200DHと240DHが空いているので、男性3人は60DHのドミトリーへ。我々は隣の宿へいこうとしたが既に埋まっていたので、ダブルの部屋にした。200DHの部屋は窓がないので、ベッドバグが恐い我々は風通しのいい240DHの部屋にしてしまった。ドミトリーの倍の値段だ。Σ(@ω@;)
屋上のベッドは45DHだったかな?大勢の人が泊まっていたが、夜雨が降り、朝疲れきった表情のお客さんを見た。
この部屋は、ベッドがダブル1台にシングル2台。風邪を引いている自分は、人にうつさないためにも、この部屋で良かった。

 ようやく部屋が決まり、みんなで晩ご飯を食べに行く。しかし、程よいレストランがみつからず、サンドイッチ屋さんで10DHのサンドイッチを買い込み、公園で座って食べる。
夕食のサンドイッチ
実はメディナの中にレストランはたくさんあるのだが、事情がよくわからない自分たちは、逆方向に来てしまったのだ。有るのはカフェばかり、モロッコでは酒が飲めないので、モロッコ人男性が、ヨーグルトを片手に、男同士、熱く語り合っているのだ。この光景は何となく微笑ましくもありかわいそうでもある。

 宿に帰る途中、ヨーグルトジョッキで飲んでいる人達を発見。我らも挑戦。私は、妻とシェアして飲んだが、これだけでお腹一杯になる。ヨーグルトジョッキ一杯飲んだら、次の日のお通じは心配ないだろう。
ジョッキでヨーグルト

 夜になってもイレブンノーズは止まらない。翌朝はもっと酷い状態になっており、その日は自分は一日休養をとることにして、寝て過ごした。

 妻に次のフェズ行きの切符を買いに行ってもらったが、翌日の切符がとれず、明後日のバスとなったが、体調が悪いので、自分に取っては好都合だった。

 夜は、日本人5人でご飯を食べに行った。宿から少し上ったところに何件かのレストランがあり、そこで食事をした。みんな同じような店で、客引きがみんな同じような事を言い客を引いている。何の情報もない我々は、レストランの決め手がない。
 そんななか、一人の客引きが、うちが一番美味しい。別に客はいくらでもいるから、別にこなくてもいいんだぞ。と強気に言ったらしい。それを聞いた、グラナダから一緒だったユーさんが、その言葉を気に入ってしまい、彼を信じてここにしようといい、レストランが決まった。

 食べたのは、野菜のタジンと、モロカンスープミントティー。タジンは野菜のうまみが十分に出ており、ジャガイモはポクポクで美味しかった。
モロカンスープ

 この客引きの名前は、ハッサンという名前で、みんながハッサンの店と呼んだ。

 次の日は同じ店はいやなので、隣の店に行ったが、あるメニューは殆ど同じ。タジンとクスクス。同じようなメニューを頼んだが、ここのは味が薄く、野菜のうまみも全然出てなく、まずかった。

 似たようなメニューでもお店でかなり違う事がわかり、まずいのは嫌なので、次回から、ハッサンの店に通う事になってしまった。

 最後の日も、夕食はハッサンの店。ハッサンはいつも、青いTシャツを着ていたのだが、今日はオレンジのTシャツを着ている。でもなんとなく、いつものハッサンより、顏がふっくらしているような気がしてたら、奥から青いTシャツのハッサンが出て来た。

 ハッサンとオレンジTシャツは双子の兄弟だった。

 ハッサンと言う名前は、モロッコではとてもメジャーらしい。どこに行ってもハッサンという名前を耳にする。この後フェズ、メクネスへと行ったのだが、メクネスの宿のWIFIのパスワードはHOTEL8383で、パスワードまで、ハッサンハッサンだと喜んでしまった。でもよく考えたらハッサンハッサンと読むのは日本語だった。(=^▽^=)


 シャウエンの街はブルーの街だ。メディナと呼ばれる旧市街は、壁で囲まれており、メディナの中の壁はすべてと言っていい程水色に塗られており、街自体がメルヘンチックだ。ただ、どうも手の届くところだけ塗ったという感じで、2m以上のところはあまり塗られていない。そこにきれいな境目があるわけではなく適当なのが、何故か、ほっとする。

青い街中にいよいよ出発

青い

ボットするオジさん
土産物売り
メディナの中の青い道をクネクネと進んでみる、たくさんのお土産物屋さんがある。石鹸屋さんがあったので、中をのぞいてみた。中には、たくさんの手作りっぽい石鹸と、香料やスパイス等が、たくさん並べられており、中は決して清潔な感じはしないが、結構雰囲気がよかった。そのなかでミントの石鹸の香りが良かったので、ミント石鹸を購入した。
石鹸屋さん
プラハで買ったレモンの石鹸がなくなりかけて来た頃だったのでちょうど良かった。
お土産物屋さん
また、坂を上り進んで行くと、織物屋さんがあり、お店の中には、オジさんが機織りの機械で、布を織っていた。シャウエンブルーの布地がともてきれいで、チョット欲しくなったが、重そうだったのでやめた。
家内製手工業の織物屋さん
他に、普通の商店なんかもあるが、何故かブルーの粉とかも売っていた。おそらく、このブルーの粉を使って、この街の色を塗るのかもしれない。
青い粉
ハマムもあったが入らずじまい

オサレな鞄屋さん

 最後の日の夕方、展望台があるので、そこまで歩いて行き、夕陽を眺めに行ったのだが、この日はあいにくの曇りでいい夕陽を拝む事ができなかった。
夕陽は不発
結局シャウエンには3泊したが殆ど寝ていたので少しもったいなかった。
しかしながらシャウエンの街は小さいので、1日有れば観て廻れると思う。

 シャウエンは、壁がブルーのとてもメルヘンチックな街だった。モロッコは誰が言い出したのかわからないが、3大うざい国らしいが、シャウエンの人はそんなにうざくなく、のんびりした街だった。

 それにしても猫が多い。猫をみかけるたびに写真を撮った。とくにモロッコの猫だからと変わった事はないが、折角なので、アップしておく。











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2013年9月25日水曜日

グラナダ アブハンブラ宮殿


 バレンシアの後は当初、バルセロナに行くつもりだったが、グラナダのアブハンブラ宮殿がなかなか良いというので、グラナダに行き、ジブラルタル海峡を渡りモロッコに行き、モロッコのマラケシュから空路でバルセロナに行くことに決めた。

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 グラナダには、バスで向かった。チケットは当日買ったのだが、グラナダを出たバスは、1つ目のバス停で大半が降りてしまい、あとはバスがガラガラ、4時間くらいの長時間だったが、楽に移動する事ができた。
ALSAのバスはおそらく貸切バスだった。
同じバスだった日本人男性と市内まで一緒に路線バスで向かうが、バスの中で、もう一人の日本人女性と一緒になる。男性は、これからモロッコに向かうと言い、我々と殆ど同じ計画のようだ。女性は、モロッコから来たというので、モロッコの事を根掘り葉掘り聞いた。

 宿は、我々は前日ネットが使えず予約できなかったので、日本人女性が、インフォメーションで予約して来た宿Hostel Nebadaについて行った。
 Hostel Nevadaは、ツインで25ユーロ。安かったので、そこに決めた。

  アブハンブラ宮殿は、入場制限があり、1時間に300人までしか入れない。事前にチケットをネットで購入する必要があるが、明日のチケットはなんと1枚しかなかった。当日8時から並べば入れるかもしれないが、明後日のチケットが残り4枚だったので、明後日のチケットをバスで一緒になった女性の分も同時に3枚購入した。(一人14ユーロ)

  女性も一緒にご飯を食べにいったが、彼女は大学生でだそうだ。タスマニアで出会った、とても感じの良い中国人女性と同じ大学だったので、まさかとは思ったが、名前を出してみると、すごく中のよい友達だという。世の中は狭い物だ。

  この日、FACEBOOKの自分の書き込みにタイミングよくその中国人女性からコメントを頂いていて、不思議な縁を感じた。

  翌日は、ちょっと、首の辺りが痒く、またベッドバグがいそうだったので、ホテルを変わる事にした。そして、グラナダの市内を歩いてみたが、カテドラルの周りにはスパイス屋さんが露天で店を出しており、たくさんの数のスパイスを売っており香ばしい匂いがする。ここは既にアフリカの匂いがする街だった。売っている物も、アラビア風の物が多い。

  バスに乗りサクラモンテという所に行ってみる。

ここは、斜面に埋まるような感じで家が建ち並んでいる。坂を上り、城壁があるところまで行ってみると、そこには穴の家があった、近づくと猛犬が吠えかかって追いかけて来た。 ボリビアで野良犬推定20頭に囲まれた恐怖がよみがえり、慌てて逃げた



カテドラルの横のスパイス屋さん

  グラナダには市内が見渡せる展望台が3つ程あるというので、行ってみることにした。サクラモンテの向かい側の丘の上にあり、少し迷ったが、一つ目の展望台サンニコラス広場からはアルハンブラ宮殿はとても良く見えた。
サンニコラス広場から市内を望む
 道に迷いながらも2つ目の展望台サンクリストバル展望台にたどり着いた。ここは、大きな道のパーキングみたいな感じで、一応階段を数段上ったところに景色をたのしめるところがある。ここからはグラナダの市内がよく見わたせた。カップルが一組二人だけの世界に入っていたので、早々に退散し、ルナ展望台をめざした。

  ルナ展望台は小道に小さなスペースがあるだけの感じのところだった。ここからも市内を見渡すには良いところだった。

  夜景を撮るには、サンニコラス広場が良さそうなので、夜、日が沈みかけた頃。サンニコラス広場まで足を運び、ライトアップされたアブハンブラ宮殿の写真を撮った。
アブハンブラ宮殿の夜景


  翌日は、大学生の女性と3人でアブハンブラ宮殿へ。我々のチケットは8時半〜9時までに入場するチケットで、久々の早起きだ。バスで一緒だった男性も同じ時間だった。

  この時間制限あるのは、ナスル朝宮殿というところだ。中に入ると、イスラム調の細かな彫刻が見事な部屋が次々に現れる。日本人観光客も次々に現れる。本当に日本人の多い事これにはビックリした。





  大半は、日本からのパックツアー客のようだった。我々は、オーディオガイドを借りていたが、このオーディオガイドが何処を説明しているのか全くわからず、また、長くて嫌になった(笑)ツアー客のガイドの説明を盗み聞きしたほうがわかりやすいかもしれないと思った。


 自分は今までスペインにアラブ人がいてこのようなイスラム文化があったとは全く知らず、ここの遺跡を見てびっくりした。これだけの観光客が押し寄せてくるだけ有って、この宮殿は素晴らしかった。


  この宮殿の見学にたっぷりと時間を使ってしまい、宮殿を出たのは2時くらいだったろうか?3人でバルで食事をした。バルでは、ビールを頼むと、つまみにタパスがついてくる。ビール一杯2ユーロで結構なつまみがついているので、これだけでも行ける。何を食べたか説明できないが、美味しかった。

  我々の見学時間が長過ぎ、大学生の女性は、グラナダにもう一泊することになったが、ホテルを変えたいというので、バスで一緒だった男性が泊まっているホステルに行ってみることにした。

 女性は昨日からクレジットカードが使えないというので、自分の携帯からスカイプで、問い合わせをしてみると、どうやらスキミングに会い、カードが止められているようだった。
 現金がない彼女は、このときだけキャッシングが出来るようにカード会社に頼み込み、現金を下ろすことになった。
  
  彼女が、今後無事に日本に帰れるのかが少し心配ではあったが、キャッシングはできないがもう一枚クレジットカードがあるというので、少し安心した。

  そうこうしていると、バスで一緒だった男性が部屋から出て来て、今から、モロッコへ渡るフェリーのための、アルヘシラスへのバス切符を買いに行くというので、自分も一緒に行き、切符を購入した。

  明日、男性と一緒に、アルヘシラスからフェリーでモロッコのタンジェに渡り、バスでシャウエンまで一緒にいくことになった。


 DATA
 滞在日 9月2日〜9月5日
 宿泊先 Hostel Nevada  25ユーロ
    Hotel Los Jerónimos 31ユーロ
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