プラハからブダペストまで、バスで約9時間かかった。プラハに来たバスSTUDENT AGENCYがとてもよかったので、同じバスにしたかったが、満席で予約できず、ユーロラインは若干高い。他にバスはないかと思い、バス停に行って聴いてみると、
Group MKだったかな?というバスがあるという。しかも時間が10時半発で、料金も
2200円と安かった。
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Group MKバス |
聞いた事もないバスで少し心配だったが、チケットを購入した。
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バスは少しぼろかったが、トイレも着いていたしまあまあと思っていたが、
シートがへたっていた。バスは満員で、殆どの客が終点のブルガリアのソフィアまで行くようで、シートチェンジも出来なかった。最初は良かったが、だんだんお尻が痛くなって最後の2時間は早く着かないかなと待ち遠しかった。
ブダペストについて地下鉄とトラムを乗り継いで、宿に向かうが、地下鉄のぼろい事。
共産党政権時代のものと思われる電車が走っていた。しかし、車体には歴史が刻まれている感じがして、なかなか奥ゆかしさを感じた。
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古い地下鉄 |
バスの出発が1時間以上遅れたり、トラムを間違えたりして宿にたどり着くには相当時間がかかり、明るいうちに着く予定だったが、宿に着いたのは日が暮れてからだった。
宿は日本人宿にしたのだが、宿の壁を見て驚いた。まるで
廃墟である。表のドアを開けてもらい、おそるおそる中に入るといきなり
ゴミの匂い。なんだか
キューバのハバナを思い出した。さらに中に入ると、
朽ちかけたエレベータがあった。
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宿の入り口。この汚さがたまらない。 |
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宿のレセプションのある建物の朽ちかけたエレベータ |
奥から宿のスタッフがでてきてこっちと呼ぶのでそちらに行くと、1Fに宿があった。我々が予約したのはその建物ではなく、別棟のプライベートルームなので、受付を済ませ、そちらに移動した、プライベートルームは、向のビルの6Fにあった。ここは普通の
2DKのマンションで、そのうちの1部屋を借りて、DKは別の部屋の人とシェアだった。
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宿のマンションの中庭 |
この建物は古いが、なかなか洒落ていた。部屋も、そこそこ奇麗で、扇風機もある。夜も静かでよかった。なにより、一般のお宅にお邪魔していると言う感じがなかなか良かった。Wifiもそこそこ速く、洗濯機もついていて、設備も最高であった。
ただ、部屋は最上階のせいか
暑く、扇風機だけでは、寝苦しく、エアコンが欲しかった。
洗濯機は、
脱水が甘く、最後
自分でしぼり直さなければならなかったのが、残念だった。
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宿では連日何かの撮影が行われていた。 |
ゴミの匂いは、到着した日がゴミ出しの前日だったらしく、外からの門の内側に、ゴミ箱を置いているので、これは致し方がないもので有るようであり、宿の管理どうのこうのと言う物ではない。
他の日は特に匂いもなく普通だった。
宿の近くは暗いが、少し歩けば、レストランが建ち並び、ナイトマーケットといっても、飲み物とお菓子程度しか買えないお店があり、便利であった。しかし、ひとつ通りを過ぎると廃墟があり、壁には落書き。廃墟は、共産党政権時代の名残のような物かもしれない。上から水が落ちてくるところなんかは、なんだか、キューバのハバナに似ているところもある。
宿の近くにあるSPARというスーパーに入ってみた。ブダペストのスーパーは、殆ど
SPARのようである。SPARといえば、日本では、負け組のコンビニのイメージであるが、ここでは
勝ち組のようだ。
そのSPARに入ると、中は暗く、陰気くさかった。しーんと静まり返り不気味でもある。ただし商品は豊富であり、魚はなかったようだが、肉は固まりでどーんと売ってあり、この辺りは、共産主義時代の面影はない。
街全体がそんなに暗いかというとそんな事はない。
自由市場なんかは、活気があり、たくさんの野菜や肉、お土産物がわんさかと売られておる。市場というと、変な匂いがして、不衛生な感じがしたりもするが、ここは広々としており、嫌な匂いもない。目の前でしぼってくれる絞り立ての
オレンジジュースを買って飲んでみたが、甘く、オレンジのさわやかな風味が強く、ものすごく美味しかった。
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自由市場 |
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オレンジジュース。美味しかった |
2Fのフードコートでは、なんと言う名前か忘れたが、豚肉と、野菜を炒めたようなおそらくこちらの郷土料理のようなものをたべてみたが、これは正直言ってまずかった。
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2Fのお土産物 |
ブタペストでは
フォアグラが安く手に入るところらしく、旅人は、市場で、フォアグラを丸ごと買い、宿で調理する人が多いということを聞いていたが、正直って、レバーがあまり得意ではない自分は、敬遠していたが、宿の近くのレストランにフォアグラがあったので、食べてみた。
7〜8mm程度にスライスされたフィアグらはスライスされた
リンゴと、ポテトかなにかの上に乗って出て来た。フォアグラは、臭みもなく、リンゴと一緒に食べると、フォアグラのくちゃとした食感にリンゴのシャッっとした、食感がマッチして美味しかった。
ただ、フォアグラ自体の味がよくわからないので、フォアグラを食べたという実感がないのが残念であった。
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フォアグラ |
その他に、街を歩いていたら、フランスパンのようなもの上に、野菜や、チーズ、スモークサーモン、その他いろんな物を乗せた、
カナッペを売っているお店があった。
それをよく見ると、黒いつぶつぶが乗ったものがあった。そう
キャビアだ。これで、1つ
150円くらい。スモークサーモンと、キャビアを注文し、お店で食べた。キャビアの味が、どんなものかはよくわからないが、食べたという気持ちだけで十分だ。もちろんこれは偽物の可能性が高いと思ってはいる。
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大聖堂の近くのアイスクリーム屋さんではバラの花状にアイスを盛ってくれてオサレです。 |
ブダペストの観光は、
王宮の見学と、
温泉、パイプオルガンの
コンサートに行ってみた。
我々の宿から王宮は川を挟んだ向かいにある。宿のある地区はブダ地区、王宮のある地区は、ペスト地区といい、二つを合わせてブダペストというらしい。
ペスト地区は
鎖橋という橋を渡り、そこから坂を上ったところにある。自分が王宮と思っていたところは実は教会があるところだった。王宮はその反対側の建物でだが現在は図書館かなにかになっている。
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鎖橋だもーん |
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鎖橋 |
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王宮までこのケーブルカーで登る事ができる。 |
ブダ側から、鎖橋を挟んでみた王宮の風景は、カレル橋をはさんで、見たプラハ上とにたような風景である。夜は、鎖橋のちかくからの夜景写真を撮ってみたが、奇麗であった。
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鎖橋と王宮(教会) |
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王宮近くのレストランのウエイトレス。ハートのチャンピオンベルトのようなバックルが良かったので。。。。 |
教会に行く途中に、王宮の
地下迷路というところがあり、入ってみる事にした。地上は容赦なく太陽が照りつけ、ものすごく暑い日であったが、地下の迷路はひんやりとして、不気味であった。
料金を払い中を進むと、突然人が現れビックリした。これは、当時の衣装を着た
マネキンだった。次に何が現れるのかどきどきしながら進むと、音楽が聞こえて来た、舞踏会のような音楽だった、次の部屋には、仮面を付けた、紳士と淑女が踊っているマネキンがある。
おそらくここは当時、地下で、
秘密裏に舞踏会が行われていたのではないかと思った。
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仮面葡萄会 |
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きっとエリザベートに違いない |
先にすすむが通路が暗く先に何があるか分からず、おそるおそる先に進む。
ドラキュラのような物や、
牢獄みたいな物、不気味な音楽が聞こえ、マジ恐い。最初の頃は他のお客もいたが、気がついたら我々だけ。おまけに道が分からなくなってしまい、迷って、入り口に戻ってしまった。
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不気味 |
入り口の係員に出口は違う左に行けといわれ、また道を戻って、道を探す。先ほど暗くて行き止まりと思っていたところに道があった。親子4に組のファミリーを見つけ、金魚の糞のように後を付け回し、ようやく出口にたどり着いた。
はあ〜、
ユニバーサルスタジオのお化け屋敷より遥かに
恐かった。
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迷宮の地図 |
王宮を見た帰り、温泉に寄ってみた。大きな温泉で、スイミングプールと、波の出るプール、露天風呂と内風呂が2つ、プールサイドにもう一つの風呂がある。
チケットを買おうと思い、並ぶがそんなに人は多くないがとても時間がかかる。入り口には、「今、温泉のキャパシティーを超えているので、チケットはしばらく待って」みたいな事が書かれていて。
5分おきくらいに1組づつしかチケットを売ってくれないようだった。
1時間くらい待って、ようやく入る事ができた。しかし、入場料は
2500円程もして、ビックリした。ガイドブックに書いてある値段よりはるかに高かった。
まずは波のプールで熱くなった体を冷やし、そのご、温泉に浸かった。水着での入浴ではあるが、ひさしぶりにお湯に浸かるというのはいい。凝り固まった筋肉がほぐれていい気持ちである。
大聖堂に行ってみたのだが、大聖堂では、その日コンサートがあるということでチケットが売られていた。
パイプオルガンのコンサートだそうだ。
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パイプオルガン |
妻は生パイプオルガンの音を聞いた事がないというので、45分のコンサートのチケットを1500円くらいで買って中に入った。
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教会の中はシックだが豪華だ |
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教会の中央の天井 |
大学時代、毎週1時間の礼拝の授業があり、その授業は、30分パイプオルガンの伴奏で賛美歌を歌い、その後1時間の牧師の説教を聞くというものだった。当時というか今でも、宗教嫌いなのだが、当時は、出席カードを提出後、速攻で裏口から逃げ出してたものだったが、パイプオルガンの音色がすごくよく、今思えば、贅沢な時間だったのかもしれない。
今、自分の姪が同じ大学の音楽関係の学科で学んでいる。
パイプオルガンの授業を取っているそうだ。別に演奏家になるつもりはないらしいが、姪御が演奏するオルガンの音も聞いてみたい、いつかそうい機会がくるかもしれない。
コンサートは、7曲が演奏された。殆どの曲は聞いた事があり、なじみ深い物だった。教会内の音響がとても良く、演奏が終わると、程よく、音が反響し、音がふわっと静かに消えて行く。客は、曲と曲の合間には拍手をしない。全曲を聞き終わってから拍手をする。
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チケット |
1曲目は
Adajo.たしか、フィギアスケートなんかでよく使われる曲だと思う。2曲目はCaccini の
Ave Maria、我々がよく耳にするのとは違うけど聞いた事はある。透き通ったソプラノが奇麗だった。あと、fugue in H minor、Panis angelious,Piece Hereique,
シューベルトのAve Maria(こちがなじみ深いかな)Toccata and fugue in D minorなんて偉そうに書いてみたが、実は良く分かっていない。
しかしながら最後の曲は、嘉門達夫の「
タラリ〜♫ 鼻から牛乳〜♬」のあの曲だった。これを聞いた時、吹き出してしまった。この厳粛な協会内で、厳粛なパイプオルガンの音色を聞いて、吹き出させるとは、嘉門達夫という男は、なんて
罪深き男なんだろう思った。ここで歌ったら、
間違いなく絞め殺される。
夜、夜景の写真を撮り終わり、宿に戻る途中、観光客と名乗る男が、写真を撮ってくれと声をかけて来た、いいよと言って撮ろうとすると、グッチの前で撮ってくれといい私を裏の方に連れて行った。
写真を撮り終わったところで、シマシマバミューダパンツ姿のおじさんが登場して、俺は警察だパスポートを見せろと言う。
観光客は、素直にパスポートを見せ、何処かに消えていった。おじさんは我々にも見せろという。「コピーでいいか?警察署でなら見せてやるよと答えたら」、
シマシマバミューダパンツは、誰にも言うなと言って暗闇に消えた。なんで誰にも言っちゃいけないのか訳がわからない。
これは、実は
偽警官で、パスポートを狙った、古典的な強盗だ。パスポートを見せたら最後、返してはもらえない。観光客もグルで、裏道に誘導し、パスポートを見せる事で、安心させるのが彼の役目で、微妙な手の込みようである(爆)
また、到着した翌日の朝は、窓ガラスに穴の開いた車を見かけた。警察が来て、調べているが、どうやら、自動車強盗らしい。おそらく前の日の夜の犯行だろう。
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窓ガラスが割れた車 |
ブダペストの街は、物騒な街でもあった。しかしながら、たとえ廃墟でも古い建物が、立ち並ぶ様は、ものすごく、味があり、いい絵になる街でも有ったと思う。
我々が泊まった宿では、
映画の撮影が行われており、通路には、カメラのレールが敷かれ、一室が、メイクルームになっており、俳優さんや女優さんが、メイクをしている様子が見えた。また街の廃墟でも撮影しているところがあり、絵になる風景がたくさんある街かもしれない。
DATA:
日付 8月4日〜8月7日
宿 アンダンテ(プライベートルーム)
1泊33ユーロ 合計99ユーロ
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