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2013年11月30日土曜日

気球で空中散歩 トルコ カッパドキア

 パムッカレ、デニズリからのSuhaバスは立派なバスで、飛行機の座席の様に液晶画面が着いており、映画や音楽等が楽しめる様になっていた。また、キャビンアテンダントが乗っておりお茶お菓子のサービスがあり、Wifiも付いていた。しかしながらWifi自体は繋がる物の、ネットには繋がらず使い物にはならなかった。

 バスは3時間おきにトイレ休憩で止まる。その度に起きてしまうので、よく眠れない。

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 トルコのバス網は発達していて、バスが止まるドライブインも整備されており、駐車場は、バスで満車で、まるでラブホテルのようにネオンが華やかなところもあった。
バスの休憩所

 最後の休憩が終わり、バスが出発し、しばらく行くと、バスが止まった。明らかに後輪が空転している。

 ドライバーと添乗員がバスを降りているので自分も降りてみると、バスは道を横断する様に止まり、道の段差でカメの子状態となり、後輪が空転してしまっていた。

何故道路に対して直角になっているか不明
どうみてもこのままじゃ、自力脱出は不可能だった。
タイヤが砂に埋まっている
何の説明のないまま、30分から1時間位車内で待っていると同じ会社の後続バスがやって来たので、そのバスに振り分けられて乗車した。

 しかしながら、その場所は、工事中の道路で本来走れない場所、しかも後続のバスが向かった方向と逆方向に走っていたのだ。何故そんな事になったのか謎は深まるばかりだ。

 事故にならずに良かった〜


 結局ギョレメには7時に着く予定が8時を過ぎてしまった。7時についてバルーンが上がる姿を見ようと思っていたのだが、最後のバルーンが着陸した時に到着した。

 宿は予約していなかったが、調べていた宿にむかった。

名前はパラダイスという宿で、宿の入り口には何故か「パラダイス」とカタカナで書いてあった。日本人が多いらしい。

 朝食代込みで80リラ(約4000円)、部屋はダブルとトリプルの部屋どちらでも選んでよいという。欲張りな我々は、トリプルの部屋をチョイス。

 今日の朝食はサービスだから食べていいよと言われ、ごちそうになる。2Fの食堂は、ガラス張りで、ストーブの煙突がでており、なんだか山小屋のようなノスタルジックな感じだ。そこから、ギョレメの奇岩を見る事ができた。

 入ると日本人夫婦が朝食を食べていた。我々同様に早朝に到着したそうだ。彼らは、なんと2度目の世界一周だそうだ。

 しばらく情報交換をして、部屋に戻り、シャワー等を浴びるが、この部屋寒い。なんだか深々と冷える感じがする。

 シャワーを浴びて、洗濯をした妻が洗濯物を乾しに外に出ると、ものすごい音がした。てっきり妻が階段から落ちたと思い、外に出てみたが、異常はなかった。何の音かとバスルームの扉を開けてみたら、何とバスルームの天井が崩壊して落ちていた。Σ( ̄□ ̄;)


天井が落ちたバスルーム
天井はプラスチック製で重量はなかったが、コンクリートの破片も落ちて来ており、もし、シャワーやトイレをしていたら、間違いなく怪我をする所だった。

宿の人にトイレが壊れたというと、「ごめん30年前に出来たやつだから」と言い訳されたが、怪我したらごめんじゃ済まないぞと文句を言いたかったが、美味く言えないので黙っておいてやった。

 しかしながらこの日はヤバい事が起こる日だ。3度目がない事を祈った。

 部屋は隣のダブルの部屋に移動した。この部屋は少し狭いが暖房が効いて暖かかった。

 カッパドキアでは、奇岩地帯の散策気球ツアーグリーンツアーへの参加を主に行った。

 まずは、気球ツアー。毎朝かなりの数の熱気球が上がるのであるが、天候が悪いと中止となる場合があるので、気球ツアーを最初の日にする方がよいと思った。もし天候が悪かったら後にずらす事が出来るからだ。

 宿に料金を聞いてみる。信頼のある老舗の会社で150ユーロ、今年できた会社は110ユーロ、グリーンツアーは120リラだという。ディスカウントできるか聞いてみると、今年できた会社は90ユーロはおそらく大丈夫だけど聞いてみる、グリーンツアーは負けられないという回答。グリーンツアーの値段が高いので、別の旅行会社に聞きに行った。

 バス停の前に旅行会社に聞くと、気球は150だけど110にしてやるという。我々はパムッカレで会ったカナダ人エコノミスト、ゼニファーから90ユーロ以上払っちゃダメと聞いていたので、少しかまかけて他の人に80と聞いたんだけどいうと、旅行社のオヤジは、「ハハハー」と笑い相手にしてくれない。

 90は?と聞くと、90ならいいよという。グリーンツアーは70リラだと聞いたぞというとこれまた全く相手にしてくれず、「このツアーには3カ所のミュージアムの入場料40リラと昼食が含まれているから絶対に70リラはあり得ないもんね〜120リラだ。」とオヤジがいうので、じゃーあいらなーいと言い、隣の旅行会社へ。

 隣の旅行会社では、バルーンは110ユーロだというが、すぐに、よし100ユーロにしてやるという。「90じゃなきゃイヤだもん。」と言うと、オヤジはぶつぶついいながらOKという。グリーンツアーは、100リラでこれ以上負けられないという。グリーンツアーはこれ以上負けてもらえそうな雰囲気がなく、目標の70は、どうやら古い情報らしいと判断して、ここで頼む事にした。


 気球ツアー代をカードで払うというと、カードは10ユーロの手数料がかかるという。折角苦労して10ユーロ負けてもらったのに、手数料で10ユーロも取られたのでは折角の苦労が水の泡だ。手数料込みで90ユーロだと言い張ってみた。

 オヤジは、バルーンの会社は何処も手数料10ユーロを取るんだとバルーン会社のパンフレットを見せて言い張る。でも、カードの決済をするのは旅行会社で、バルーンの会社は関係ないだろと言い、他のところは手数料のことは何も言ってなかったぞ釜をかけて、手数料も負けなきゃイヤだモンと凄んでみた。

 そしたら、オヤジは、だったらそこの会社に行きやがれみたいな感じの汚い言葉で怒った。じゃあいいよと速攻席を立ち事務所を後にして5m歩いたら、「ちょっと待って、いいよ90ユーロだけで」と別のオジさんが言ってきた。どうやら社長さんらしき人がOKを出したようだ。

 支払いがややこしい、バルーンはユーロ建てでグリーンツアーはリラ建て、支払いはリラなので、ユーロをリラに換算して合計金額を計算。

 レートは1ユーロ2.7リラ。この日は、おそらくこの日は公定が2.5〜2.6位だったと思うので、我々に不利なレート。ここでもマージンを取っている。

 まあ、このレートはこの辺りの相場なのでしかたない。合計、686リラなのだが何故かオヤジは685リラだという。バルーンは飛ばない場合があるから後払いだ。デポジットを150リラよこせという。

 残り535をフライト後に払う事になったが、領収書も出さないし、残りの金額も口頭だけだ。このままだと明日、高額を請求されないとも限らないので、残り金額と領収金額を書けと丁寧に言ってみたら、汚い紙に、汚い字で、金額を書いてくれた。

 ようやく契約を終わり、我々は、笑顔で握手をしたが、オジさんは気に入らないのだろうそっぽ向いたままだった。

 交渉中は、イロイロあっても仕方ないが、契約が成立したときは笑顔になってもらいたい物だ。


 ツアーは朝6時にホテルでピックアップして、集合場所まで連れて行かれ、そこで、朝食をとり、バルーン毎にバスを振り分けられ、バルーンに向かい6:40にフライト開始。約1時間フライトを楽しみ、8時には戻ってくると言うスケジュールだった。


 朝食は、カップケーキクッキーコーヒー紅茶という簡単なものだったが制限がないのでたくさん食べられるのは良い。レストランに集合する会社もあるので、値段が高いところにすると、食事が豪華になるのかもしれないと思った。
気球ツアー朝食

扇風機で空気を入れてからバーナーで暖めるようだ
我々のバルーンは緑色のバルーンだった。カゴは4等分され、それぞれに、4人づつ乗車したが、我々のカゴだけ最後に台湾人カップルが乗り込んで来て、6人になり、身動きが取れない状態に。
元気に立ちあがったバルーン
白人のおばちゃん達が文句を言い、台湾人男性は隣の仕切りに移動し、我々のカゴは5人。これでもちょっと窮屈だ。台湾人の女性のお尻と自分のお尻がくっついて、お尻が暖かく、ちょっとばつが悪かった

 名前は忘れたが、パイロットはちょっとイケメンだった。気がついたら気球は静かに浮き上がっていた。
パイロット

バーナーに火が入るときれい

上を通過
かなりの勢いで上昇。上空はかなり寒い。自分は、冬用のダウンの上にゴアテックスの雨合羽を着ていたが、手袋を持っていなかったので、手が冷たい。時折ヴォーッという音とともに発射される熱気球の炎がむき出しの頭を暖めてくれる。
たくさんのバルーンが上がる

奇岩の間を縫って飛行



 真下はカッパドキアの奇岩地帯。周りは無数の気球。思い思いの高さに気球が浮いている、気球は高く上がったもの、なかなか高く上がれず、低空をウロウロしているものいろいろだ。また、スポンサーのロゴが目につく、日本の物もあるしハングル文字の物もある。大抵は旅行会社の物のような気がした。


眼下は奇岩。


 東のほうに少し大きめの山があり、山の頂上よりやや右手より太陽が上がってきた。そのまま写真を撮ると、空は白くなりあまり面白くないので、ホワイトバランスを電球マークにして撮ると、空は青く、太陽は赤く写り、見た目とは違うが,面白い写真となった。
ようやく朝日
気球は一度高く上昇して、風に流されて,大きな奇岩がある、奇岩地帯へ行く。奇岩地帯にくると、下降して、にょきにょき生えた巨大な松茸のような形をした奇岩を間近に見ながら飛行する。


我々の前の気球は、奇岩と奇岩の間の狭い隙間カゴが通過している。別の気球は、崖にカゴが既に触れている。わざとだと思うが、ちょっと恐い。
空中で衝突しても平気なのか?

カゴと崖が接触
この辺りがパイロットの腕の見せ所なんだろう。


墜落??
我々の気球は一度奇岩地帯を抜け、また急上昇して、着陸場所に向かった。
丘の上が着陸地点
着陸場所は、丘の上の草原。気球を運ぶトラックの荷台に直接着陸するはずだったが、行き過ぎてしまい、車から少し離れた所に着陸してしまった。

 パイロットはソーリーと謝っていた。

 パイロットが、何やら紐を引きバーナーに火を入れると、カゴが少し浮き上がり、クルッと回転して車と並行になった。そのまま1m程、上昇して、車の荷台にピタリと着地。
紐を引くパイロット

エアーを抜く
最初から決まるとかっこ良かったのに惜しかった

 実は自分は高所恐怖症だったが、カゴは安定してゆっくり動くので全く恐くはなかった。
 1時間の予定のフライトだったが、気がついたら90分も飛んでいた。サービスが良かったのか、風向きの関係で長くなってしまったのかはわからないが、これ以上だと寒いので満足した。

 最後はシャンパーンサービス。パイロットがポンッと栓を抜き、グラスについでくれる。朝酒を期待していたら、アルコールは入っていなかった。(´・ω・`)=з

シャンパーンサービス

しぼんだバルーンは哀れだ

 空からの風景は満足した。今度は地上からだ。

 翌日また、早起きして、前日にガイドから聞いたビューポイントに行ってみようとしたが、よくわからず時間をロスしてしまい、夜明けのバルーンの写真は撮りそびれてしまった。宿まで戻り、宿の近くの丘の上のから眺めてみた。

 たくさんのバルーンが飛んでいる。いくつのバルーンがあるのだろう?数えてみた。
 自分が数えたのが48個。妻は55個あると言い張る。まあいくつでもよい。おそらく60個以上はあるだろう。

 写真を撮ると、若干逆光気味で、シルエットになってしまった。

 翌日は、反対側の丘の上から撮影すると朝日が当たりきれいに写るのではないかと思いまた、早起きした。この日はトルコの夏時間から冬時間に切り替わる日。

 夜中の1時に12時に時間が戻るという。昨日の日の出が6:40だったので、今日は5:40くらいの日の出。5時には起きなければと思ってたが、4:50にコーランの音で起こされてしまった。昨日までコーラン節は5:50だったが、今日は4:50。モスクのコーラン係の人は、時間が切り替わったのに気がついていないのは間違いない。

 まだ暗い時間に丘の上に登ってみるバルーンを含まらせる機械の音がするが何も見えない。

 だんだん明るくなりあたりが見えてくると目の前にたくさんの巨大バルーンが、見えて来てビックリした。
順番に飛行
ガスバーナーの炎がバルーンの中で光りとてもきれいだ。全部のバルーンの炎が点灯するのを待つが、一斉に火を入れる事は無い。
接触したまま浮き上がる仲良しバルーン
準備ができたバルーン順に浮き上がって行くが、隣同士のバルーンが接触したまま浮き上がる物もあり、大丈夫かと不安になるが、そんなこちらの気持ちを全く気にする事なく飛んで行く。
奇岩地帯を飛行
一気に高く飛び上がるもの、なかなか高く飛べず、低い所を移動して行くものイロイロだ。陽が上り、予定通り反対側の丘に登るが、風向きが前日と違うのか、バルーンはみんな東側に移動してしまい、またもやシルエットとなってしまったが、奇岩地帯にたくさんのバルーンが浮く風景は初めて見る物で、幻想的で素晴らしかった。
自分も人間バルーンになってみた
丘の上で写真を撮っていると、1人の韓国人女性が声をかけて来た。バルーンがたくさん浮いている空を見上げて、少しうっとりしている。

 気球に乗ったのかと聞くと、彼女はここにツアーで来たらしく、気球のオプション料金は160ユーロでとても高くて乗れなかったと言っていた。確かに、自分も160ユーロなら乗らなかったかもしれない。160ユーロは正規価格だが、現地で頼むと代理店を通す数が少ないので安くできるのだろう。折角来たのに気球に乗れないのは残念だったろうと思った。


 カッパドキアの気球の風景は、この旅でもトップクラスの素晴らしい風景で、良い思い出となった。それにしてもバスのカメの子事件、バスルーム天井崩落事件に続く3度目の事件が気球で起こらなくて良かった。
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2013年11月27日水曜日

トルコ パムッカレ、カラハユットで温


 カシュから、フェティエまで戻り、そこでバスを乗り換え、パムッカレへと向かった。
フェティエのバス停に着くと、パムッカレのバスはこっちだと手を引かれたが、トイレが先だといい、トイレに駆け込んだ。

 パムッカレのバスの客引きのオジさんは、我々がトイレから出てくるのを待ち構え、こっちだと連れて行く。

 連れて行ったのは、オトガル(バスセンター)の外の道路の角。

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 ????なんかだまされてるんじゃ?という気持ちになったが、バスがやって来て、運転手に確認して、乗り込んだ。

 何時に着くか運転手に聞くと、調べていた時間より遅い。おかしいなと思いながら乗っていると、妻が、あれ?これ違う方に行ってないかという。

 どうやら、遠回りのバスだったらしい。いくつかのバス会社があると聞いていたが、客引きが我々をマンツーマンマークをしていた理由がわかった。


 パムッカレには、デニズリのオトガルでドルムシュ(ミニバス)乗り換えて向かった。デニズリからパムッカレまでは、30分位だったろうか?我々は、パムッカレの先10分位のカラハユットという町に宿を取っていたので、ホテル名をいうと近い所で下ろしてくれた。

 ドルムシュは、路線が決まっているが好きな所で乗り降りできるので、非常に便利だ。

 カラハユットは、温泉地で、宿は1泊2食付き2人で5000円くらいのホテルを予約していた。もちろん温泉プール付きである。へやにも少し大きめの湯船があり、温泉が引いてあった。

 温泉プールは混浴と女性用があり、水着で入る。

 お湯に浸かると、思わず「ハア〜フウ〜」と声が出る。しかしながら、ナンキンの古傷が一斉に痒くなり、ナンキン事件を思い出し腹が立ってくる。

 でも久しぶりのお湯を堪能できた。やはり温泉、体が温まり、上がった後もポカポカだった。

 部屋の湯船は夜9時から11時までお湯を入れる事ができるが、蛇口をひねってもチョロチョロしかお湯は出てこない。なんとか入れる水位のお湯が溜まるのに1時間以上もかかり、すっかり温くなってしまった。まただまされたような気分になり、自分は入らなかったが、妻は低い水位の湯船に無理矢理体を突っ込んで入っていた。

 食事は、スープとサラダとメインは何か忘れたが、まあ美味しかった。食後は別室でチャイ(紅茶)が飲める。

 ホテルから少し歩くとカラハユットの商店街が結構長い距離続いている。道幅はまあまあ広く、道の両脇には、食堂や、ザクロジュース屋さん、日用品屋さん等がずらずらと並んでいる。客引きもそうひどくはなくのんびりしている。

 この風景は、ノスタルジックな感じがして、心がなんとなく和む。
チャイ 1杯1リラ。テーブルが傾いているのがポイントだ。
ザクロージュースを一杯頼んでみる。小さなコップ1杯1リラ(50円)安い。
マルマリスでは大きなコップで5リラ(7リラの所もあった)だったが、そんなにたくさん飲めないので、このくらいの量が良い。
ザクロ

ザクロジュース絞り
子供の頃、我が家にもザクロの木があり、毎年ザクロがなるのを楽しみにしていた。我が家のザクロは、ルビーのような少し浅めの赤い色で、ほんのり甘く、酸っぱく、渋みがあり、もちろんザクロ特有の風味があった。

 高校の時家を引っ越す時に、オヤジに頼み込み、このザクロの木も新しい家の庭に移植してもらったのだが、新しい家では、木が弱ってしまったのか、殆どザクロがなる事はなく、10年程前についにこの木もお亡くなりになってしまった。

 現在の我が家にもザクロの木を植えようと思っていたが、植えずじまいで20年が経ってしまった。

 とまあザクロへの思いが多少あるのだが、ジュースは飲んだ事がなかった

 トルコのザクロは、我が家のザクロより色が濃く、酸味より甘みが強い様に思えた。またザクロ特有の風味が若干少ない様に感じたが、フレッシュなザクロジュースは美味い。
後味が渋くなかったらもっと美味いのだが。。。。

 これをもし日本で飲んだら、とてつもなく高いと思う。

 この商店街を抜けて行くと、右側に、温泉が湧き出ている公園みたいな所があった。スパの客引きがいたので、立寄で入れる温泉もあるようだ。
カラハユットの温泉
奥に進むと、「ギャハハハハー」と豪快に笑いながら顔中泥だらけにしている女性達がいた。

 湧き出ている温泉の底にある泥を体に塗って泥パックしているのだった。
地元のおばちゃん

田植えしている訳ではない。温泉を楽しんでいる

 女性は現地のおばちゃんと中国人、カナダ人の女性達だ。

 カナダ人の女性はアジア系の顏で、この女性が本当に楽しそうに泥を塗りまくっている。

カナダ人も泥パック

 妻も、手足に塗り塗り。自分はダイアン温泉の泥パックの後、お肌がカサカサになったので、写真撮影に専念した。

 泥が乾くと、わき出している温泉で洗い終了。おばちゃん達は、温泉のお湯もごくごく飲んでいる。自分は以前に熊本の山鹿温泉のお湯を飲んだ次の日に尿管結石にかかり酷いめにあった経験がある(多分まったく関係ない)ので、温泉は飲まない事にしている。

 ここは観光客もそんなに多くなく、のんびりしており、このくらいの数だと他のお客さんとも仲良くなれるし良い所だと思った。

 いよいよパムッカレである。パムッカレは、湧き出る温泉の石灰が固まり、一体の丘が真っ白になっ場所である。少し離れた場所から見ると、その姿は、まるでスキー場のようである。
パムッカレ
料金を払い、中に入る。白くなった箇所から裸足で歩かなければならない。温泉といってもかなり温い。30℃ちょいくらいではないかと思う。

 裸足で石灰で白くなった地面を歩く。スキー場はツルツル滑るが、ここは、滑らない。ただしたまにコケがはえているので、その部分はツルッと滑る。

茶色いのがコケ
上の方に歩いて行くと、棚田のようになっており、そこに湧き出た温泉が溜まり、プールの様になっている。一番上のほうは、水着姿の観光客が、お湯といっても温いが浸かって、日光浴を楽しんでいる。

子供も温泉

パムッカレの石灰棚。水が水色に輝ききれいだった。
さらに上の方と奥の方は、遊歩道が続いており、石灰棚の中には立ち入り禁止である。しかしその立ち入り禁止区域は温泉が枯れてしまったのか、お湯はない。ひからびた石灰棚がある。


 この石灰棚の上の奥には遺跡がある。なんと言う遺跡かは知らないが、結構広い範囲に散らばっており、未だ発掘の途中のようである。


 円形劇場があるので行ってみる。かなり大きな円形劇場だ。アテネで見た物と同等かそれより大きいかもしれない。劇場のステージの奥には、立派な彫刻があり、アテネで見た物より保存状態が良い様に思われた。

円形劇場

 この劇場の大きさから昔から結構な人数が住んでいたのだろうなと思った。

 さらに奥には神殿のような遺跡もある。入り口には当時の再現予想図などが書かれていて、立派な建物だった事がわかる。夕暮れ時、この遺跡には我々だけ、日が暮れかけており、若干恐い感じもした。

 夕暮れになりあわてて石灰棚まで戻った。というのも石灰棚で夕陽の写真を撮りたかったからだ。

パムッカレの夕焼け

 しかしながら、良さそうな場所が分からず、あんまりいい写真が撮れなかった。





パムッカレの石灰棚の上から見たパムッカレ村

 パムッカレからカッパドキアのあるギョレメまで夜行バスで行く事にした。パムッカレのバス会社でチケットを買おうとしたが、間違って旅行会社に入ってしまった。


 まあ、旅行会社でもチケットは買えるので一人55リラのチケットを買った。ところが、カッパドキアの気球ツアーとグリーンツアーの猛セールスにあってしまった。


 気球ツアー140ユーロ、グリーンツアー120リラという。なんで気球はユーロで他のはリラ建てなのかは分からないが、高いよというとギョレメではもっと高いぞという。ネットで調べた結果バルーンは、100ユーロ程度。グリーンツアーは70リラだったのと、ここで頼んで、もし現地でトラブった場合の事を考えるとリスクが大きいので頼まない事にした。

 行きたい日にちが決まっていないので頼めないときっぱりと断りを入れたが、事務所でバスを待っている間、ずっと営業され続け、もうその話はやめてくれとお願いするが延々と続く。

 そこで、話題を変えようと、カッパドキアで1ヶ月位前に日本人女性が殺された事件は解決したのかと聞いてみたら、彼女らはツアーに参加していないから事件に遭ったんだ、ツアーに参加すれば安全だとまた話が戻ってしまい、作戦は失敗した。(´・ω・`)=з


 バスの出発のオトガルはデニズリにあるのでそこまでドルムシュで行く。途中で、カラハユットの温泉で顏に泥を塗っていたカナダ人女性といっしょになり、話しながらデニズリまで向かう。


 彼女は香港系のカナダ人で、トロントから来たそうだ。カッパドキアからパムッカレそして今日イスタンブールまで向かうと言う。

 名前はジェニファーと言い、職業はエコノミストだ言っている。エコノミストってどんな事するのか今一分からない。

 彼女はカッパドキアの話をしてくれ。気球ツアーは90ユーロでできるからそれ以上払っちゃダメよと教えてくれた。自分が持っていた情報より安い。さすがエコノミスト、我らは彼女をゼニ(銭)ファーと呼ぶ事にした。

 ギョレメ行きのバスはsuhaという会社のバスで、時間になってもやってこない。心配になってバス停の人に聞くがここで待っていろという。

 自分がウロウロしているとパムッカレから同じドルムシュできた白人のオバさん達が私たちもだから大丈夫よと言ってくれたが、遅すぎる。

 オバさん達は遠くにsuhaのバスが止まっているのを見つけ教えてくれた。もしオバさん達がいなかったら、あやうくバスに乗りそびれる所だった。




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