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2013年10月8日火曜日

サハラ砂漠ツアー

 アフリカと言えば砂漠。砂漠と言えばサハラ砂漠。憧れの砂漠へ、マラケシュからツアーで行って来た。

 ツアーは、エクスペディションというツアー会社に頼んだ。シャウエンで会った砂漠ツアーに行って来た人にそこで850DHで行ったと聞いていたが、最初1200DHという価格だった。高い!高い!もっと負けて〜というと、オジさんは電話を取り出し、ボスに電話。何を言っているかわからないが、ボスの名前はハッサンだということはわかった。
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 でも電話は異常に短く、電話を切ると彼は、950DHだと言った。 他の人からここで800だと聞いてやって来たんだと若干かまかけてみたが、彼は君たちはカップルだから、プライベートルームを用意しているんだ。ドミだったら850DHだと言う。そうか、それならいいかと思ったが、ヤッパリ900DHにしてよというと、あっさりOK.。
さっきボスに電話してこれがファイナルプライスだと言ったのは何だったんだろう?

 翌日、シャウエンで一緒だったユウさんが同じようなツアーに参加しており、朝会ったので値段を聞いてみると、泊まっているホテルに頼んで750DHだったそうだ。しまった!!

 ツアーは、7時に会社前集合だったが、7:30になっても会社の人は現れず、8時前にようやくピックアップしてもらい、車に乗り込むが、車をたらい回しにされた。どうやら当日車割りを決めるようだ。


 車は、15人乗りのFORDのバスで自分の席は一番後ろで一段高くなっている。窓は肩までしかないので、風景が殆ど見えない!!。また、アトラス山脈を越える峠道で、酔ってしまい、気分が悪くなった。

 参加者はスペイン人カップル、オーストラリア人とドイツ人のカップル、ドイツ人のカップル、エストニア人のカップル、フランス人の老カップル、イタリア人の女性、メキシコ人の男性のと我々の14人。

 正確な地名はわからないが、アトラス山脈の峠で2カ所止まり、写真撮影。峠を越えてから、CafeでTeaタイム。隣の、香水屋で香水を売りつけられそうになる。
休憩所でアルガンオイルの実演販売。香ばしい匂いでパンに付けて食べると美味しかったので妻は一つ購入
お土産物屋さん


お土産物やさん
映画撮影のセットがあるところに寄るが、別料金が必要ということで、誰も中に入らなかった。ワルサザートという街で、昼食を摂るが、注文を取りにくるもの、料理を持ってくるのも遅く、食べ終わるのが予定の1時間を大幅にオーバーしてしまい、近くのカスバの見学が出来なかった。(p_q、)
映画のセットの入り口
その後、途中数カ所で、写真撮影のため停車。山の上にアラビヤ文字で何やら書いてあるので、地元の子供に英語でなんて書いてあるのと聞くとサハラと教えてくれた。砂漠まではまだ遠いが、サハラと聞くと気分が盛り上がる


 ホテルはどの街に泊まったか知らないが、意外と良いホテルであり3ベッドルームを2人で使わせてもらったが、部屋の電球3個のうち2つ切れているし、シャワーの排水が今一。文句を行ったら、スッポンを持って来てくれた。

 食事は、モロカンスープに、タジンであるが、大きなタジンがドンと8人のテーブルに置かれ、それをみんなでシェアして食べた。お味は、まあまあ。

 夜、なんだか痒くて目が覚めた。またナンキンやられたようだ。首と顎と、手のひらをやられた。後で聞いたが、ドライバーもやられたということだった。

 翌日は朝から雨模様。降り方はたいした事無いと思っていたが、バスが突然止まり、道が冠水して、濁流が道を横切っている。一台のバスは、スタックしており、男達が集まって、車を押している。我らのバスのお客さんもバス押しに参加。
ぬかるみにはまったバスをみんなで押す。

 何台かの車が、濁流を渡って来た。渡りきると、みんなで拍手。親指を立ててたたえる。我らのバスも、なんとか渡りきった。
対向車線にも車

 日本の雨と比べてたいした事無いと思っていても、排水設備が整理されていないからだろうすぐにこんなになる。2カ所このような濁流を渡り、ドラ渓谷に到着した。

 この川の両側は切り立った崖で昨夜の雨で茶色い濁流が流れている。道を隔てて川の反対側には、きれいな水が地下からわき出していた。
とどら渓谷のわき水
ここは、砂漠の中に出来たオアシスだった。

 このドドラ遺跡は1時間か2時間の散策時間が割り当てられていたが、大雨のため中止となった。そのあと民族衣装を着たガイドが、絨毯工場を案内してくれた。
絨毯
普通の家の中の2Fに通され、お茶等を頂き羊毛の紡ぎ方や、はた織の実演があり、絨毯製品の説明等をされる。自分たちはお土産ものは買わない事にしているので、知らんぷりをしていたが。両脇にモロッコ人が座り、「お土産にどうだ」、「家族にどうだ」と勧めてくる。いらないと断り続けると、モロッコ人は「自分たちの家族のためにお願い」と泣きが入りうざくなったので、速攻で外に出た。

 結局、フランス人夫婦とドイツ人カップルとメキシコ人が買ったようだ。

 メキシコ人にいくらで買ったか聞いたら小さなシルクのもので800を500DH(6000円くらい?)に負けてもらったと言っていた。高いか安いかはわからない。
 
 欲しいときはいいが、ツアーに参加すると、お土産物屋に連れて行かれ販売攻勢にあうのが辛い。

 このあと、大雨で道が寸断されていて、別の道を行くが、ドライバーも道に迷ったみたいで何度も地元の人に道を聞き、進み、ようやく6時頃にメルズーカに到着した。

 道なのかどうかわからない場所を走り、ホテルに到着。ここでチェックインして、ラクダに乗り、サハラ砂漠のなかのキャンプ場に出発。
ターバンを巻き砂漠の準備をするフランス人のオジさん
ラクダに乗るのはもちろん初めておそるおそるまたがる。ラクダは立つ時後ろ足から立ち上がり、次に前足、当然体が前のめりになり、ひっくり返りそうになる。
いよいよ出発
ラクダは8頭つながれて自分は2番目。先頭をモロッコ人が歩いて先導する。砂漠は、砂の山を登ったり下ったり、上りはいいが、下りはラクダも足が滑りふらつく、自分も体が前のめりになり、かなり恐い。ラクダだって足が滑るんだということがわかった。

ラクダさん以外とかわいい
しばらく歩くと、夕暮れだ。後ろの方に夕陽が地平線に落ちて行くのが見える。
砂漠にラクダに乗った自分たちの陰が映る
夕陽が砂漠に落ちて行く。砂煙が舞っているのだろうか?ちょっと幻想的
ラクダは歩きながらうんちをする。ラクダとラクダの距離は近く、前のラクダのお尻の前に次のラクダの顏がある。つまりは、後ろのラクダは前のラクダの肛門を見ながら歩き、その目の前をうんちが落下していくわけであり、ラクダさん臭くないのだろうか?ラクダさんも大変なのだ。ラクダに生まれなくて良かったなあとつくづく思うのであった。

 30分くらいラクダに揺られたら、強烈にが痛くなって来た。自分の、ラクダの背中の毛布が横にずり落ちて、股間にラクダの体温が伝わって来て股間があったかい。つまりは、自分の股の大事なところがラクダと密着しているわけであり、きっとラクダさんも気持ち悪いに違いない。しかしながら、ラクダは文句も言わずに歩いている。ラクダさんは偉い
こんな感じで砂漠を行く
ガイドのに兄ちゃんは「ラクダは楽だー」と誰が教えたのか日本の定番ギャグを飛ばしながら歩いているが、ラクダは楽じゃない。これは参加者全員の感想だ。

 ツアー御一行様14人のうち8人はラクダで、残りはランクルの屋根の上に乗り、キャンプ場まで向かった訳だが、ランクル組は、キャーキャーいいながらなんだか楽しそうだった。明日の帰りは自分たちがランクルに乗る事になるみたい。

ちなみに、他のツアーではランクルはないようだ。行も帰りもラクダだそうだ。ラクダに乗ってみたいが、楽をしたい、ジェットコースターが好きという人にはエクシペディションのツアーはおすすめかもしれない。(保証は出来ませんが。。。)


  ようやく、キャンプ地に着いた、他のツアーの組の人達も既に着いているようだった。部屋に案内されたが、カップルかと聞かれYESと答えると、ダブルベッドというかシングルのボンボンベッドを2つくっつけたベッドが2つある部屋に案内され、もう一つのベッドはエストニア人のカップルがとおされた。

あれ?個室じゃなかったっけ?この期に及んで、個室だろうが、相部屋だろうがどうでもいいが、旅行会社の人にだまされたような気がした。

 夜は、具がジャガイモのチャーハンがでてきた。少ないながらもタマネギが入っていたのがせめてもの救いだった。取り皿をくれないので、8人で、同じ皿をつつきながら食べた。
ジャガイモチャーハン
オーストラリア人男性は「家族みたいでいいなあ」なんていいながらうれしそうに食べていた。

 チャーハンだけかと思ったら、タジンも出て来た。同様に、みんなでつつきながら食べた。
タジン
この日はあいにくの曇り空で、星なんか見えやしなかった。でもどうしても星空の写真が撮りたかった。雲に覆われた空を恨めしそうに見上げていると、だんだん晴れてきた。

 このときを逃してはいけないと、慌てて三脚を取り出し、砂漠とラクダと星の写真を撮った。この日は月が出ていて空は明るかったが、おそらくカシオペアが顏を出していたと思う。
ラクダさんと星 黒いのがラクダの糞
写真を撮るためにラクダの近くに行くと、あたりはラクダの糞だらけ、ラクダの糞はウサギの糞みたいにビー玉みたいな感じのコロコロした糞だ。固いのが不幸中の幸いで、踏んでも靴にはつかないようだが、この時はサンダル。

 サンダルと足の間は砂が大量に入り込み、一緒に糞も挟んでしまいそうで気が気でなかった。

 ちなみにトイレは何処とスタッフに聞くと、anywhere(どこでも)という答えがかえってきたから、砂がどんなに気持ちよくても、裸足では歩かない方が良さそうだ。

 ラクダさんは、反芻するのかな?夜には、ラクダさんは、ゲロ吐くような音を出しながら、口をクチャクチャやっていて、なかなかうるさかった。

 夕食後は、サハラの音楽と、踊りを披露してくれたが、我々は疲れて眠いのでお先に失礼したが、向いの、テントのスペイン人カップルが、熱く、彼らの声を子守唄のように聞きながら、眠りについたが、どうも眠りが浅くなってしまった。
熱いスペイン人のテント
翌朝は、6時過ぎに起こされ、ラクダ組は速攻で出発。我らは、朝日を見た後、ランクルで出発。最初は屋根の上に乗っていたが、ジェットコースターのようで恐い。思えばジェットコースターはラスベガスで乗った以来だが、こっちの方が恐いのではないかと思う。写真を撮りたかったが、まず無理。
ランクルで出発
壁の様に見える砂丘をいくつも乗り越え、ランクルは走る。一際高い砂丘を乗り越えようとしたとき、砂丘の頂上でカメの子状態になり、止まってしまった。
流石のランクルもカメの子状態。

 みんなで、ランクルの下の砂をかき出し、そしてみんなで押してようやく脱出。ところがドライバーは悔しかったのか、再度同じところにチャレンジ、無事通過した。

 スタック後は助手席に乗せてもらったが、こちらだと、スリルは無いが、写真も撮れて、これはこれで楽しかった。改めて、自動車のシートとシートベルトの構造が優れているというのを実感したのだった。
窓から写真を撮るとみんなの足が写った。
 レセプションのところまで戻ると、ラクダ隊もかえって来たのでしばしラクダさん達と、写真を撮った。ラクダの係はMoha。昨日自分たちを先導した人だ。一緒に写真を撮りFacebookのアドレスを交換した。後でわかったのだが、共通の友達が一人いたのには驚いた。(笑)共通の友達は、ガラパゴスで会った、大学生の男の子だった。おそらく彼もこのツアーに参加したんだろう。しかしFacebookはすごい。

くまモンもラクダに乗る
ラクダがいどのモハ
3日目はひたすら帰るだけ、ところが車の調子が悪い。何度も止まり、ドライバーが何ややっているが、何処がどうなっているのかはわからない。街について、修理工場に行き、長い時間待たされる。でも何をやっているのかわからない。最後には、修理工場のオジさんとドライバーが握手。どうやら直ったようだ。

 その後は何事もなく、マラケシュまで戻るが、マラケシュに着いたのが日も落ちた8時過ぎ。長かった。長い時間車に揺られ、首が痛くなってしまった。

 初めての砂漠にラクダ。経験できて良かった。ツアーだと、効率的で、いろんなところをまわれるけど、慌ただしく、じっくりというわけには行かないし、ツアーバスは小さく,窮屈であり、長時間乗るのは辛い。

 メルズーカまで、路線バスで行き、現地発着のラクダツアーに参加するともっとじっくり砂漠を満喫できるかもしれないと思った。

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