メクネスから列車で、マラケシュに向かった。マラケシュまで、8時間。2等だと174DHだったかな?1等だと約250DH。(正確な値段は覚えていない)2等は荷物の心配があるということなので1等で移動したが、対面の6席のコンパートメントになっており、乗った時には我々のコンパートメントには他に誰もおらず、快適だった。
1等列車のコンパートメント |
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しかしながら、駅に止まる度にどんどんお客さんが乗って来て、満席となった。(´;ω;`)ウッ…
マラケシュ駅 |
宿の屋上からの夕陽 |
同じようなオレンジジュース屋さんがいくつも並んでいる、我々が近づくと、どのオレンジジュース屋さんもこっちに来いと大声で叫ぶ。オジさんの鍔がジュースに入っていないか心配だ。先ずは一杯。
オレンジジュース屋さん |
何処もそうだが、オレンジをミキサーで砕いたようなジュースなので、オレンジの中の薄皮も一緒になっている。ストローで飲むとストローが詰まって飲みにくいのが難点だが、食物繊維たっぷりで、お通じにはよい。(≧∇≦)
時々、ストローに空気を入れつまり物を出す。ブクブクとジュースのなかに泡が発生する。子供の頃に戻ったようで楽しい。
次の日は、何処が美味しいかわからないので、妻と別々の店で買ってみて飲み比べてみる。
やはり店により微妙に味がちがう。妻が買ったものは少し薄く、自分が買った物は色が少し赤みがかっており、こちらが美味かった。おそらくグレープフルーツも混ざっているようだった。
フナ広場は、馬車が通り中世の香り(馬糞の香り)高き場所だ。 |
たくさん屋台はあるが、見渡してみるとだいたい、魚の揚げ物の屋台、羊の肉の屋台、魚や、サラダ、串焼き等イロイロ置いてある屋台の3種類があるようだ。
羊の肉やさん |
魚のフライ屋さん |
夜はお客さんで一杯 |
エスカルゴ屋さん |
屋台には番号がついている。妻がネット等でリサーチした結果、14番の屋台がおいしいという評判だそうだ。ところが14番を見つけきれず、とりあえず、4番の魚系の屋台でイワシのフライと、白身魚のフライ、コーラ、ピーマン、なすの揚げ物を注文。
このイワシのフライは、日本で食べる魚を思い出させるような感じで、おいしかった。茄子は作り置きで、たいした事はなかった。フライにつけるフレッシュトマトのソースもなかなかのお味だった。
翌日は、スークと呼ばれるお土産もの屋さんが立ち並ぶ所を散策したが、どうやら道を間違えてしまったようだ。そこもいろんな店があり、家具等を作る工場も有るが、狭い道にひっきりなしにバイクやロバを使った荷車が通り、結構危ない。
へナと呼ばれるペイント。ここまですると汚い。 |
1本道を間違えていた。
一旦宿に戻り、途中で買ったイワシフライを食べ、出直した。
フナ広場の入り口で、キョロキョロしている日本人らしき女性がいた。自分と目があうと、日本人ですかと声をかけて来た。
彼女はナミさんといい、一人で、スペインのタリファからやってきたけど、あまりのマラケシュの喧噪と、モロッコ人のうざさが恐くなったらしい。でも買い物はしたいというので、一緒にスークをまわる事にした。
聞くと、モロッコ人男性は、声かけてきて、すぐに、結婚しようと言ったり、お店で買い物しようとしていると、お店のオジさんも手を握り、いきなり手にチューまでされたそうだ(笑)
彼女と一緒にスークをまわる。我々の目的は翌日から砂漠ツアーに行くので、砂よけに使うターバンを買う事だった。
スークの中 |
スカーフ屋さん マネキンの首が転がっていると恐い |
1枚50DH、600円くらい。よく考えてみたらこれもでメチャ高かった。
自分のはブルー、妻はピンクのものを買ったが、後日、妻が洗濯機で洗濯したら、物の見事に、ピンクの色は抜けてしまい、灰色と変化してしまっていた。ヤッパリ50DHは高かった。(´;ω;`)ウッ…
しゃもじ?屋さん |
アラジンランプ |
銀のお茶セット |
照明屋さん |
スークを歩いているとお店のオジさんが、ナミさんに声をかけて来た、最初彼女は知らない人と言っていたが、どうやら、昨日駅でタクシーに乗る時に道を聞いた人らしかった。
よくこんな人が一杯いてごちゃごちゃしているところでそんな人に会うもんだなと思ったが、今度は、自分におばさんが声をかけて来た。
誰だろうと思っていると、自分が乗った列車の隣に座ったオジさんの奥さんで、ちょくちょく我々のコンパートメントにやって来たおばさんだった。列車の時は、普通の洋服だったが、この日は、民族衣装見たいなのを来ているのでわからなかった。
そのおばさんは、「ここはマイスペースよ、良かったら寄って行って」と言ってCafeの中に消えて行った。マイスペースとは、おばさんの店なのか常連客なのかわからなかったが、行かなかった。
夜は、またフナ広場で夕食。今日は、ナミさんが好きということで、羊の肉をたべる事に。羊の屋台には、料理された羊の頭とともに舌とか脳みそとかが並んでいて、かなりグロい。
ナミさんは昔中国で、よく羊を食べていたといい、おいしいよと勧めてくれた。注文したのはタンと脳みそ。タンは細く刻まれていて、塩をつけて食べる。少しコリコリした感じで、匂いもなく、なんだか少し、梅のようなフルーティーな感じもしてとてもおいしかった。
脳みそは、目の前にある白子みたいなぐにょぐにょしたものを一旦鍋で暖め直し、包丁で、肉と一緒に砕いてくれた。
羊の脳みそ |
これも塩をつけて食べるが、なかはすかすかで、豆腐のようでもあり、タラの白子のようでもあり、特別おいしいという分けでもないが、まずくはなかった。
これでは少し足りないので、もう1軒行く事にした。なんだか焼き鳥が食べたくなったので、1番の串焼きのある店に行ってみた。この店の前には、少し怪しげなトリップアドバイザー看板がかけられている。焼き鳥を注文してみたが焼き鳥は中途半端に暖め直しているので中のほうが冷たく、味がなくしぱしぱしており、まずい。ソースは無いかと尋ねたら、2種類のソースを持って来てくれたが、これもまずい。
追加を頼むのをやめて、会計をすると、思った以上に高い。詳細を聞くと、ソースの値段も有料だそうだ。あきれてしまった。
トリップアドバイザーの看板は間違いなく、偽物だ。
偽のトリップアドバイザー |
ナミさんのホステル。何処にも看板がない。よくたどり着けるものだ。 |
ホテルに行くと、ホテルのオジさんは喜んで前に泊まってたよね、ここはいいホテルだろうと言うので、調子に乗せるといけないので、ソーソーねと答えたら、「何がソーソーだ」と怒っていた。( ̄ー ̄)
ホテルの中庭。こうして見るとなかなかよい |
料金は前払いで払うのだが、ペルーで前払いで払ったにも関わらず、払ってないと言われもめている日本人を見て以来、領収書をもらう事にしているのだが、領収書をなかなかくれない。妻にもらわせにいったら、別の若い兄ちゃんがでてきて、「僕が領収書だよ、僕を持って行って。」と言ったらしく、妻はうざがっていた。
モロッコの人たちは、話をする時に、ストレートに本題にはなかなか入らず、世間話がおおいのもうざい。
モロッコに来る1ヶ月くらい前に、ガラパゴスで会ったエミさんがモロッコに行くというので、Facebookでモロッコで待っててねと冗談を言ってたのだが、まだモロッコにいて、何と近くのホテルに泊まっているというので、会う事にした。
約束の時間ホテルから出ると、そこには、頬被りをして、現地服を着てキョロキョロしているエミさんを発見した。
このエミさん、暑いガラパゴスで、アシカ色のカーディガンを着て日傘をさして、向こうから歩いてきたので、ホテルの場所を聞いたけど知らないと言われたのが最初の出会いだった。その後、聞いたホテルで再会し、別の場所に泊まっていながら、そのホテルのキッチンにご飯を作りにやって来ていたのだ。
また、フィッシュマーケットでは、魚をおねだりに来ているアシカの隣にすわり、アシカとじゃれ合っていた。アシカを撫でていたら、ガラパゴスのオジさんにアシカを触っちゃいかん、人間のばい菌がアシカにつき、アシカが病気になるかもしれないと注意されていたのだが、アシカとの関わりあい方が、何かただ者ではないオーラを発していた。
エミさんはなんと獣医さんだったのだ。なるほどと納得してしまった。動物に対する愛情が動物達にも伝わっているんだろうな。自分がアシカに近づくと、たちまちのうちにアシカは逃げるか、アシカに吠えられ、ビビってこちらが逃げるかのどちらかだ。
あっ!そんなことはどうでもよかった。
エミさんと久しぶりの再会を喜び会い、喜びのジャンプの写真を撮影した。
喜びのジャンプ |
エミさんとここで昼食 |
楽器屋さん |
楽器屋さん |
ウールのフェルトの帽子屋さん |
エミさんにモロッコは何処に行って何してたのですか?と尋ねてみた、「アレー?私何してたんだっけ?何にもしてなーい。フェズも、シャウエンも砂漠にも行ってなーい。うふふ」という。なかなか素敵なお方だ。彼女の旅はゆっくりペース。気に入ったところに居座り、その街に住むように旅しているようだ。バルセロナではサグラダファミリアの前を何度も通りながら、結局入らなかったらしい。
彼女と話しているとガツガツと折角だからと言いながら観光をする自分たちが、ものすごい欲張り者のような気になってくる。(笑)
夜も一緒にご飯を食べたが、エミさんのお友達がやってきた。このお友達という人は、ツアーで初めてモロッコにやってきて、モロッコが気に入ってしまい、よしここに住もうと決めて、やって来たそうで、今はマラケシュで仕事をしているらしい。
彼女はフナ広場の人気者で、彼女が歩くといろんな人が声をかけて来て、なかなか先に進むのが難しいそうだ。そんなモロッコのうざいところが、おそらく好きなんだろうななんて思ったりもした。
自分たちは2人旅だから、そう寂しいと思う事はすくないが、一人旅だと、結構寂しくなるときもある。普通の国なら寂しくても誰も相手してくれない。
ところが、モロッコだと、街を歩けばいろんな人が声をかけてくる。お金目的の人が大半であるが、そうでない人もたくさんいて、無料で、案内してくれたり、お茶をごちそうしてくれたり、いろいろだそうだ。うざいうざいと言って門前払いばかりしていたら、面白くはない。自分ももう少しモロッコ人と話をしてみてもいいなと思ったが、この日が最後の日だった。(ノ_・、)
砂漠ツアーから帰って来た後は、フナ広場に行くのが少し辛くなって来た。フナ広場の匂いに体が拒絶反応を示すようになってしまったからだ。
砂漠ツアーから帰って来た日は、人気No1の14番の屋台でご飯を食べた。 流石は人気店だ。この店には客引きはいないが、お客さんが一杯で、席を見つけるのが大変だ。一人のオジさんが、席があそこが開いたから行きなさいと言い、席に着く事ができた。
席に着くとお通しで、ソースとなすのタジンを持って来た。このなすのタジンは本当においしかった。これはおそらく、茄子をタジン鍋で蒸して、皮を剥き、少し味付けしてあるような物ではないか推察するが、焼き茄子のようでもあり、違うようでもある。パンに付けて食べるとおいしかった。
この茄子は他の店にはないおいしさだと思ったが、他のフライ自体は他の店とは大して変わらないんじゃないかと思った。
我々が食べ終わると、案内してくれたオジさんは、何を食べたか、いくら払ったかを尋ねた。我々は、イワシのフライと白身魚のフライと、あと野菜とコーラを飲んで50DH程度払ったというと、正しい価格だと言ってくれた。
しかしこのオジさん何者だろうと思って少し様子をうかがってみると、中で食べていた観光客が食べ終わると一緒に消えて行ったので、おそらく、ガイドさんではないかと思った。
この店の斜め前の店は閑古鳥が鳴いている。そこの客引きは、かなりうざい。通りを歩いていると、先ずは「宮迫でーす」ともっともつまらないギャグから入り、通せんぼするように前に立ちはだかり、食べていけという。断り、前に進もうとするが、肩を抱き、店に連れ込もうとする。体を触られるのがとても嫌だ。触んなよと、振り払い、前にすすむと、怒った客引きは、悔し紛れに、「オカマ〜」とか「キンタマ野郎〜」等と、後ろから罵声を浴びせてくる。
小学生でもあるまいし、「オカマ〜」とか「キンタマ野郎〜」とか言われても、オカマは事実ではないし、キンタマ..だって、男だから当然キンタマ野郎であり全然悔しくもない。
マラケシュは、噂通りのうざい街ではあった。フナ広場から広がるスークは、活気があり、面白い。たくさんのお店があるが、種類別にするととたいした数ではなく、種類別にみんな同じ物を売っている。値切り方次第で値段は、変わってしまうが、大差はないだろう。
売り上げを伸ばすためには彼らはしつこいという戦い方を選んだのだろう、その結果うざい社会構成になっているようだ。もう少し別の工夫をしてみようとは思わないのだろうかなんて、ちょっと思ったりもする。
今回シャウエン、フェズ、メクネス、砂漠、マラケシュといくつかの街をまわってみたが、早朝からモスクからコーランが流れてくる。このコーラン節を聞いていると、イスラム圏に来たんだなあと実感できるが、あまりにも朝早すぎる。もう少し遅い時間9時頃にしてもらいたいものである。
モロッコという国は、面白い国であることは間違いない。
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