アカバは、ヨルダンの南、紅海の北の果てに面した街である。紅海といえばダイビング。
当初、アカバからエジプトのダハブに行き、そこでダイビングを楽しむつもりだったのだが、エジプトの情勢が悪く、シナイ半島もあまりよろしくなく、バスを武装集団が襲い、身ぐるみ剝ぐという事件も起きているという話を途中の旅人からも聞いているし、10月には外務省からも、渡航延期勧告がでており、もしもの事があり、後悔したくないので、ダハブに行く事を諦めた。
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しかしながら紅海でダイビングはダイバーとしてやっておきたい事であり、ここまで来てやはり後悔したくないので、アカバでダイビングをする事にした。
ワディーラムから、タクシーで事前に調べておいたホテルに行って、聞いてみると、Wifiが無いという。他のホテルもあたってみたが、やはりなかった。
我々がもたもたしているとタクシーの運転手はちょっといらついており、早く決めなければならなかったが、もう当てがないので、ドライバーにWifiのある宿に連れて行けと頼んだ。
ドライバーに紹介された宿ROSE HOTELは、Wifiはロビーでしか使えなかった物のきれいで、広くて、屋上からの長めがなかなか良かった。最初からドライバーに頼めば良かった。
早速ダイビングショップに行ってみる。アカバにはダイビングショップがいくつかはいっている国際ダイブセンターという所があるのでそこに行ってみた。
1軒目は女性が店番をしており、笑顔で、説明をしてくれてなんだか感じがよい。
2軒目に入ると、若干暗い店内にいたオジさん達4人が一斉にこちらに振り返った。別に睨希たわけではないだろうが、暗がりでオジさん4人から見つめられるとちょっと恐い。
ダイビングできますかと一通りの事を聞いてみるが、普通に聞かれる事を聞かれるのだが、なんだか尋問を受けているみたいで、ちょっと恐い。
こちらは、ボートダイビングもでき、1本だけならダイビング代は安かったが、2本のビーチダイブは1軒目と変わらなかった。
でも、やっぱりオジさんが恐い。おそらく恐くはないのだろうが3人ともイヤだと思い、1軒目の店に頼む事にした。
ダイビングを頼んだショップ |
パブリックビーチ |
イスラム圏で女性が髪の毛を出していると下の毛を出しているのと同じだとタレントの眞鍋かをりはラジオで断言していたが、そんなイスラム圏ヨルダンのビーチで、外国人女性が水着姿になろうものなら、注目の的になるのは間違い無しだった。
yukaさんと妻が水着になった瞬間、さっき桟橋で水に飛び込んではしゃぎ回っていた地元の若い男性からオジさんまで、一斉に走ってこちらにやって来て、遠巻きに眺めている。中にはそばまで来て、爪を噛みながらじっと見つめる男性もいたりしてちょっと恐い。
爪を噛みながら見つめる少年 |
アンマンから新婚旅行で来たそうだ。奥さんは19歳若い!! |
ヨルダン人だけではないのだが、自分たちは話しかけられても、かなりガードが高く、すぐに、ぶっちぎってしまうのに対して、yukaさんは、ちゃんと相手にする。また、男どもは若い女性に相手されると調子にのっていろいろ面白い事をやってくれたり、サービスをしてくれる。
Yukaさんの周りには人が集まり、一緒に歩いていると、なかなか先にすすまない。
まるで、NHKのTV番組「鶴瓶の田舎に乾杯」みたいだ。
これは、いつもの我々の旅とは違い、なかなか面白い。
ヨルダンのサッカーチーム応援のため国旗を自転車に括り付けた少年 |
アイスは霜だらけ |
街頭では、パブリックビューイングに人が集まり、大盛り上がり。自分たちが近づくと、一緒に応援してくれと、盛り上がる。
パブリックビューイング |
通りを歩いているとものすごい、歓声があがり試合が始まったことが分かったが。その後大きなため息。点を入れられた事が分かった。しばらくしたら又大きなため息。
声だけで、2点入れられた事が分かった。
その後は全く声が上がらない。負けムードの様子が街全体から伝わって来た。
ビールを買いに酒屋に行きテレビをみると予想通り2−0で負けていて、酒屋のオジさんも浮かぬ顏だ。
結局スコアはよく知らないがヨルダンが大敗していた。
もし勝っていたら街は大騒ぎで夜寝れなくなったかもしれないから不謹慎ではあるが、良かった。
yukaさんと歩いていると、イロイロサービスしてくれることがある。フレッシュジュース屋さんで、ジュースを待っている間、別の人が頼んだ余ったジュースをお試しに分けてくれた。そのおこぼれを我々も頂く。
分けてもらったメロンジュースはとても美味しかった。
また、ホテルの屋上に洗濯機を見つけた我らは、使わせてくれないかとフロントに聞いたら、ダメだと言われたが、yukaさんが屋上の洗濯番の兄さんに尋ねると何故かOK。
我々も、一緒に無料で洗濯できたり、お茶をごちそうになったり、いろんなおこぼれを頂戴した。
我々は、ハイエナみたいだなと苦笑してしまった。
翌日のダイビングは、街から15分程行った所のビーチで、1本目は正確な名前は忘れたが大きな沈船があるレックポイントだった。
ダイビングのビーチ。きれいに整備されている。 |
ビーチダイビングにしては、透明度はかなりよい。20m以上はあったと思うが、ベルギー人は初心者らしく、ものすごい量の砂を巻き上げながらすすんでいく。しかしパワーがあるので泳ぐのが速く、なかなか前に行く事が出来ず、我々は煙幕のなかを進んで行くようで苦笑した。
しばらく進むと、沈船の船首が見えて来た。タカサゴやハナミノカサゴなんかが船についているが、そんなに古い沈船ではなさそうだった。このボトムは30m以上もあり、ベルギー人のエアーが持たず、早々に浅いとろこまで戻って来た。あーもう終わりかなと思っていたら、ここでベルギー人だけさよなら。し、我々はこの浅いビーチをじっくりもぐる。
ハナミノカサゴ |
オニダルマオコゼ |
白いウツボ |
インディアンオーシャンウオーカー |
ワニゴチ |
タカサゴ |
yukaさん |
お姉さんは困って、んー不思議な所だからと言う答え。
彼らにとって日本庭園は不思議な感じなところなんだ。
さて、エントリーして、珊瑚の根が点々としている浅い所をしばらく泳ぐ。ここは珊瑚を保護して、繁殖させようとしているらしく、保護の網に中にはいったものや、人工的に植え付けられた物がたくさんあった。10年後、きっとここは珊瑚の大きな群生が見られるかもしれない(笑)
しばらく沖に泳ぐと、急激に深くなる。水深20mのところで一度エアーチェック。自分のは140だ。さらにすすみ26mの所で、ベルギー人が突然、慌てだし、猛ダッシュで、ガイドの所に行き、ガイドのオクトパスを咥えた。
オクトパスブリージング |
浮上後ガイドの話では、タンクのバルブがちょっとしか開いておらず、水深が深くなり水圧でバルブが閉まったのではないかという。
潜る前はタンクのバルブは一旦全開し、少し戻すという基本を、やってなかったという事になる。何事にも基本に忠実にやる事が大事だ。
ガイドは、イタリア生まれのペルー人で、アカバに来て、1ヶ月だそうだ。この前にはタイのタオ島でガイドをしていたそうだが、落ち着いた対応で、しっかりしていたと思うが、1人で来ていたベルギー人のバディなので、バディーチェックをちゃんとしてもらいたかったなあ(笑)
そんなこんなで、2本目は満足なダイビングとは言えなかったが、
珊瑚の根が点々として、そこには、キンギョハナダイやスズメダイなどのカラフルな魚が泳いでいて、その珊瑚の根の様子が、日本庭園のツツジ等の低木のようで、そこに群れるカラフルな魚達が、ツツジ等の花の様な感じもして、また沖の深場は魚の群れ等もおり、これが日本庭園の池のようだったなあなど思い、少しこじつけてなるほどジャパニーズガーデンだと自分を納得させた。
キンギョハナダイ。どこでもいるけどヤッパリきれい。 |
アカバのモスクからもやっぱりコーラン節が聞こえて来た |
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