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2013年9月7日土曜日

ウイーン 


 ウイーンには、orangewaysというバスで、ブダペストから3時間程かかってやってきた。
ブダペストのバスターミナルでorangewaysのプラットホームを聞くと、ここのターミナルではない別会社よと、インフォメーションのおばちゃんが素っ気ない態度をとった。

 場所は知らないと素っ気ない態度のおばちゃんに、言葉が分からないふりして、何処に有るんだとしつこく聞いたら、教えてくれた。

 orangewaysのバス停は、この立派なターミナルの道向かいにあり、バス停マークが有るだけの路線バススタイルのバス停で、日がさんさんと差しており陰もない。
オレンジウエイバス停
でもバスは立派なバスを期待していたが、トイレもない、長距離バスとしてはこの旅一番の、ボロさだ。しかしながら、車内のエアコンは程よく効き、汗まみれになったEurolinesのバスよりは快適だった。

 3時間程でウイーンに到着。バス停はヤッパリ道端。しかしながら、地下鉄の駅は近いので、地下鉄で、西駅まで行き、近くの宿に到着。

 西駅は新しく立派であった。いくつかのショップが入っており、フードコートもある。
夕食は、西駅のフードコートで摂った。タイ風エビチリと、野菜炒め見たい物と焼きそばとご飯。量もたくさんあり、まあ美味しかった。困ったときのアジア飯だ。
西駅 新しくてきれい。凝った造りだがお洒落さはない。
ウイーンでの観光はシェーンブル宮殿と、市内にある王宮を見学。オーストリアのハプスブルグ家と言えば、マリアテレジアしか知らなかったが、シェーンブル宮殿では皇帝フランツヨハネス1世とその妃であるエリザベートに関しての展示がおよび説明が多かった。

 エリザベートについては、実は、ミュージカルを日本で見た事があるのだが、当時エリザベート自体が何者か知らずに見ていたので、ストーリーを理解していなかったのだ。

 当時世界一美しいと言われたと呼ばれたエリザベートは、16歳で皇帝に一目惚れされ、嫁入りするが、宮廷の生活が肌に合わず、精神的に病気になったりしたそうだ。

 どこかの国の皇太子妃も、病気になったりしていて、皇室に重圧がかかるのは今も昔も変わらないのだろう。

 エリザベートは、自分の魅力は美しさにあると言う事を十分に理解しており、この美貌で人々の心を引きつけようと考えたのだろう、美しさを保つために、日々ダイエットに励み、身長173cm、体重50Kg、ウエストサイズ50cmの若いときのプロポーションをほぼ、保ったそうだ。王宮や、シェーンブル宮殿では、ダイエットに使ったという、吊り輪や、階段鉄棒等が、展示されていた。
エリザベート博物館の絵


 この当時でプロポーションを保つために、こういった事をやっていた人はそうたくさんいないだろう。この運動にによるダイエット効果を認識していたとは流石は王妃であるなと感心した。

 撮影禁止なので、写真はないが、王宮で見た鉄棒は巾が1m程度のもので、ちょうど日本で流行ったぶら下がり健康器のような物であり、実は、ぶら下がり健康器はこのエリザベートの鉄棒のパクリではないかと思った。

 また、特に晩年では、伝統を重んじ、形式張った宮廷生活に嫌気をさし、旅行に明け暮れるあたりも、皇室としてはどうかと思われるかもしれないが、しっかり自立しており、

 どこかの国の皇太子妃も、伝統にとらわれず、自分らしく有るためにどうすれば良いかを見つめ直し、ぜひ復活してもらいたいなとこの展示をみてつくづく思った。

 このオーストリアの王宮と、シェーンブル宮殿は、かなり大きく広いが、パリのベルサイユ宮殿と比べると小さめである。ベルサイユ宮殿は大きすぎ、エクステリアもインテリアも豪華ではあるが、かなり悪趣味な感じを持っていたのに対して、ここの物は、十分に豪華ではあるが、センスがよく、ベルサイユよ比べて小さめ部屋や、壁に飾られている絵が、家族の肖像画等であったりするところから、実際にここに暮らしていたのだろうなという印象を受けた。

王宮には伊万里も展示されていた


撮影禁止であり、写真を撮れなかったのが本当に残念だった。
豪華ディナーの食器セット

 シェーンブル宮殿で気に入ったところは、大広間である。ここには、シャンデリアがいくつもか飾られており、天井のフレスコ画も良かった。ベルサイユ宮殿の鏡の間と同じような物であるのだろうと思ったが、こちらのほうがセンスが良かった
こっそり大広間撮りました
また、もう一つ、漆の間というところが良かった。ここは、中国の漆のパネルを金の枠で、装飾した板で、壁が作られている部屋で、漆と金が非常によくマッチしており、豪華でありながら趣味がよく、落ち着いた感じの部屋だったと思う。
王宮近くで食べたザッハトルテ。ガイドブックに載っていた店だが、お客は日本人が大半で、店員の対応が悪く、劇マズ。
王宮では鴨もシンクロナイズスイミング
シェーンブル宮殿には動物園があり、パンダがいるそうだ
ウイーンは、音楽の都でありウイーンフィルハーモニーの本拠地でもあるが、8月はコンサートはお休みということで、市庁舎前のフィルムコンサートを観に行って来た。

 市庁舎前には巨大なスクリーンが設置され、毎晩暗くなるころからコンサートやオペラのビデオが流される。ここには屋台が並び、屋台で晩ご飯を食べ、ビールを飲みながら音楽を鑑賞することが出来るというもので、夏の風物詩だそうだ。
巨大スクリーンでオペラの上映

 屋台は、世界各国の料理が選べる。日本料理では鉄板焼きが有った。我々は折角だからということでウイーン料理とオーストリアビールを買い込んだ。
オーストリア料理だそうだ
ウイーン料理は、どんな物か説明しにくいので割愛するが、美味しかった。ビールも、良くわからないので、適当に頼んだら、色の黒いビール薄い黄色のビールがでてきた。黒い方は黒ビールを普通のビールで割ったようなもので、黒ビールの風味が強くないが、しっかり主張していて、味わい深く美味しかった。また白い方は、ビールと柑橘系のジュースで割ったような感じのものであったが、フルーティーな風味がよく、ジュースのようで美味しかった。
ビール売りのお姉さん

 スクリーンではオペラをやっていた。言葉がよくわからないので内容ははっきりわからないが、おばさんが何かの相談をしに牧師のところにやってきていろいろと訴えかけるのだが、牧師は、おばさんを色目で見て、服を脱がしたりしてちょっと怪しい動きをする。おばさんがその気になってしまうと、牧師は、もう興味がなくなり逃げ出そうとしたところに、その様子を外から覗いていた軍服を着た女性将校が乱入して来て、おばさんに抱きつき、二人はベッドを共にしてしまうというものすごいストーリーのようだった。

 牧師は偽牧師で、服を脱ぎ、付け髭をとると、全盛期のホリエモンのようで笑ってしまった。

ここに書いたストーリは一幕の終わりの物で2幕が始まったが、眠くなったので帰ってしまった。


 宿は、ホステルのドミトリーにしたのだが、この宿で、日本人の女の子と、日本語バリバリの韓国人の男の子に会った。4人で部屋でいろいろ話をしたのだが、韓国人の男の子は、
 腕に巻くミサンガというのかな?ブレスレットを作れるという。あっという間に3人分のブレスレットを作ってプレゼントしてくれた。我々は、何も返す物がなかったが、彼の気持ちを有り難く受け取った。
頂いたミサンガ
旅での人との出会いも楽しいものである。

データ
訪問日 8月7日〜10日
宿   Westend City Hostel 8人ドミ 一人一泊あたり17.9から19.9 ユーロ 
 
何故か有料体重計。体重は増えてはいなかったヾ(=^▽^=)ノ


2013年9月6日金曜日

ブダペストで偽警官に会う


 プラハからブダペストまで、バスで約9時間かかった。プラハに来たバスSTUDENT AGENCYがとてもよかったので、同じバスにしたかったが、満席で予約できず、ユーロラインは若干高い。他にバスはないかと思い、バス停に行って聴いてみると、Group MKだったかな?というバスがあるという。しかも時間が10時半発で、料金も2200円と安かった。
Group MKバス
聞いた事もないバスで少し心配だったが、チケットを購入した。

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 バスは少しぼろかったが、トイレも着いていたしまあまあと思っていたが、シートがへたっていた。バスは満員で、殆どの客が終点のブルガリアのソフィアまで行くようで、シートチェンジも出来なかった。最初は良かったが、だんだんお尻が痛くなって最後の2時間は早く着かないかなと待ち遠しかった。

 ブダペストについて地下鉄とトラムを乗り継いで、宿に向かうが、地下鉄のぼろい事。共産党政権時代のものと思われる電車が走っていた。しかし、車体には歴史が刻まれている感じがして、なかなか奥ゆかしさを感じた。
古い地下鉄
バスの出発が1時間以上遅れたり、トラムを間違えたりして宿にたどり着くには相当時間がかかり、明るいうちに着く予定だったが、宿に着いたのは日が暮れてからだった。

 宿は日本人宿にしたのだが、宿の壁を見て驚いた。まるで廃墟である。表のドアを開けてもらい、おそるおそる中に入るといきなりゴミの匂い。なんだかキューバのハバナを思い出した。さらに中に入ると、朽ちかけたエレベータがあった。

宿の入り口。この汚さがたまらない。
宿のレセプションのある建物の朽ちかけたエレベータ
奥から宿のスタッフがでてきてこっちと呼ぶのでそちらに行くと、1Fに宿があった。我々が予約したのはその建物ではなく、別棟のプライベートルームなので、受付を済ませ、そちらに移動した、プライベートルームは、向のビルの6Fにあった。ここは普通の2DKのマンションで、そのうちの1部屋を借りて、DKは別の部屋の人とシェアだった。
宿のマンションの中庭
この建物は古いが、なかなか洒落ていた。部屋も、そこそこ奇麗で、扇風機もある。夜も静かでよかった。なにより、一般のお宅にお邪魔していると言う感じがなかなか良かった。Wifiもそこそこ速く、洗濯機もついていて、設備も最高であった。

 ただ、部屋は最上階のせいか暑く、扇風機だけでは、寝苦しく、エアコンが欲しかった。
洗濯機は、脱水が甘く、最後自分でしぼり直さなければならなかったのが、残念だった。
宿では連日何かの撮影が行われていた。
ゴミの匂いは、到着した日がゴミ出しの前日だったらしく、外からの門の内側に、ゴミ箱を置いているので、これは致し方がないもので有るようであり、宿の管理どうのこうのと言う物ではない。他の日は特に匂いもなく普通だった。

 宿の近くは暗いが、少し歩けば、レストランが建ち並び、ナイトマーケットといっても、飲み物とお菓子程度しか買えないお店があり、便利であった。しかし、ひとつ通りを過ぎると廃墟があり、壁には落書き。廃墟は、共産党政権時代の名残のような物かもしれない。上から水が落ちてくるところなんかは、なんだか、キューバのハバナに似ているところもある。

 宿の近くにあるSPARというスーパーに入ってみた。ブダペストのスーパーは、殆どSPARのようである。SPARといえば、日本では、負け組のコンビニのイメージであるが、ここでは勝ち組のようだ。

 そのSPARに入ると、中は暗く、陰気くさかった。しーんと静まり返り不気味でもある。ただし商品は豊富であり、魚はなかったようだが、肉は固まりでどーんと売ってあり、この辺りは、共産主義時代の面影はない。

 街全体がそんなに暗いかというとそんな事はない。自由市場なんかは、活気があり、たくさんの野菜や肉、お土産物がわんさかと売られておる。市場というと、変な匂いがして、不衛生な感じがしたりもするが、ここは広々としており、嫌な匂いもない。目の前でしぼってくれる絞り立てのオレンジジュースを買って飲んでみたが、甘く、オレンジのさわやかな風味が強く、ものすごく美味しかった。
自由市場

オレンジジュース。美味しかった
2Fのフードコートでは、なんと言う名前か忘れたが、豚肉と、野菜を炒めたようなおそらくこちらの郷土料理のようなものをたべてみたが、これは正直言ってまずかった。
2Fのお土産物
ブタペストではフォアグラが安く手に入るところらしく、旅人は、市場で、フォアグラを丸ごと買い、宿で調理する人が多いということを聞いていたが、正直って、レバーがあまり得意ではない自分は、敬遠していたが、宿の近くのレストランにフォアグラがあったので、食べてみた。

 7〜8mm程度にスライスされたフィアグらはスライスされたリンゴと、ポテトかなにかの上に乗って出て来た。フォアグラは、臭みもなく、リンゴと一緒に食べると、フォアグラのくちゃとした食感にリンゴのシャッっとした、食感がマッチして美味しかった。
ただ、フォアグラ自体の味がよくわからないので、フォアグラを食べたという実感がないのが残念であった。

フォアグラ

 その他に、街を歩いていたら、フランスパンのようなもの上に、野菜や、チーズ、スモークサーモン、その他いろんな物を乗せた、カナッペを売っているお店があった。

 それをよく見ると、黒いつぶつぶが乗ったものがあった。そうキャビアだ。これで、1つ150円くらい。スモークサーモンと、キャビアを注文し、お店で食べた。キャビアの味が、どんなものかはよくわからないが、食べたという気持ちだけで十分だ。もちろんこれは偽物の可能性が高いと思ってはいる。

大聖堂の近くのアイスクリーム屋さんではバラの花状にアイスを盛ってくれてオサレです。

 ブダペストの観光は、王宮の見学と、温泉、パイプオルガンのコンサートに行ってみた。
我々の宿から王宮は川を挟んだ向かいにある。宿のある地区はブダ地区、王宮のある地区は、ペスト地区といい、二つを合わせてブダペストというらしい。

 ペスト地区は鎖橋という橋を渡り、そこから坂を上ったところにある。自分が王宮と思っていたところは実は教会があるところだった。王宮はその反対側の建物でだが現在は図書館かなにかになっている。
鎖橋だもーん

鎖橋

王宮までこのケーブルカーで登る事ができる。
ブダ側から、鎖橋を挟んでみた王宮の風景は、カレル橋をはさんで、見たプラハ上とにたような風景である。夜は、鎖橋のちかくからの夜景写真を撮ってみたが、奇麗であった。

鎖橋と王宮(教会)
王宮近くのレストランのウエイトレス。ハートのチャンピオンベルトのようなバックルが良かったので。。。。
教会に行く途中に、王宮の地下迷路というところがあり、入ってみる事にした。地上は容赦なく太陽が照りつけ、ものすごく暑い日であったが、地下の迷路はひんやりとして、不気味であった。

 料金を払い中を進むと、突然人が現れビックリした。これは、当時の衣装を着たマネキンだった。次に何が現れるのかどきどきしながら進むと、音楽が聞こえて来た、舞踏会のような音楽だった、次の部屋には、仮面を付けた、紳士と淑女が踊っているマネキンがある。
おそらくここは当時、地下で、秘密裏に舞踏会が行われていたのではないかと思った。
仮面葡萄会

きっとエリザベートに違いない

 先にすすむが通路が暗く先に何があるか分からず、おそるおそる先に進む。ドラキュラのような物や、牢獄みたいな物、不気味な音楽が聞こえ、マジ恐い。最初の頃は他のお客もいたが、気がついたら我々だけ。おまけに道が分からなくなってしまい、迷って、入り口に戻ってしまった。
不気味
入り口の係員に出口は違う左に行けといわれ、また道を戻って、道を探す。先ほど暗くて行き止まりと思っていたところに道があった。親子4に組のファミリーを見つけ、金魚の糞のように後を付け回し、ようやく出口にたどり着いた。

 はあ〜、ユニバーサルスタジオのお化け屋敷より遥かに恐かった
迷宮の地図

 王宮を見た帰り、温泉に寄ってみた。大きな温泉で、スイミングプールと、波の出るプール、露天風呂と内風呂が2つ、プールサイドにもう一つの風呂がある。

 チケットを買おうと思い、並ぶがそんなに人は多くないがとても時間がかかる。入り口には、「今、温泉のキャパシティーを超えているので、チケットはしばらく待って」みたいな事が書かれていて。5分おきくらいに1組づつしかチケットを売ってくれないようだった。

 1時間くらい待って、ようやく入る事ができた。しかし、入場料は2500円程もして、ビックリした。ガイドブックに書いてある値段よりはるかに高かった。

 まずは波のプールで熱くなった体を冷やし、そのご、温泉に浸かった。水着での入浴ではあるが、ひさしぶりにお湯に浸かるというのはいい。凝り固まった筋肉がほぐれていい気持ちである。

 大聖堂に行ってみたのだが、大聖堂では、その日コンサートがあるということでチケットが売られていた。パイプオルガンのコンサートだそうだ。
パイプオルガン
妻は生パイプオルガンの音を聞いた事がないというので、45分のコンサートのチケットを1500円くらいで買って中に入った。
教会の中はシックだが豪華だ

教会の中央の天井
大学時代、毎週1時間の礼拝の授業があり、その授業は、30分パイプオルガンの伴奏で賛美歌を歌い、その後1時間の牧師の説教を聞くというものだった。当時というか今でも、宗教嫌いなのだが、当時は、出席カードを提出後、速攻で裏口から逃げ出してたものだったが、パイプオルガンの音色がすごくよく、今思えば、贅沢な時間だったのかもしれない。

 今、自分の姪が同じ大学の音楽関係の学科で学んでいる。パイプオルガンの授業を取っているそうだ。別に演奏家になるつもりはないらしいが、姪御が演奏するオルガンの音も聞いてみたい、いつかそうい機会がくるかもしれない。

 コンサートは、7曲が演奏された。殆どの曲は聞いた事があり、なじみ深い物だった。教会内の音響がとても良く、演奏が終わると、程よく、音が反響し、音がふわっと静かに消えて行く。客は、曲と曲の合間には拍手をしない。全曲を聞き終わってから拍手をする。
チケット
1曲目はAdajo.たしか、フィギアスケートなんかでよく使われる曲だと思う。2曲目はCaccini の Ave Maria、我々がよく耳にするのとは違うけど聞いた事はある。透き通ったソプラノが奇麗だった。あと、fugue in H minor、Panis angelious,Piece  Hereique,
シューベルトのAve Maria(こちがなじみ深いかな)Toccata and fugue in D minorなんて偉そうに書いてみたが、実は良く分かっていない。

 しかしながら最後の曲は、嘉門達夫の「タラリ〜♫ 鼻から牛乳〜♬」のあの曲だった。これを聞いた時、吹き出してしまった。この厳粛な協会内で、厳粛なパイプオルガンの音色を聞いて、吹き出させるとは、嘉門達夫という男は、なんて罪深き男なんだろう思った。ここで歌ったら、間違いなく絞め殺される

 夜、夜景の写真を撮り終わり、宿に戻る途中、観光客と名乗る男が、写真を撮ってくれと声をかけて来た、いいよと言って撮ろうとすると、グッチの前で撮ってくれといい私を裏の方に連れて行った。

 写真を撮り終わったところで、シマシマバミューダパンツ姿のおじさんが登場して、俺は警察だパスポートを見せろと言う。

 観光客は、素直にパスポートを見せ、何処かに消えていった。おじさんは我々にも見せろという。「コピーでいいか?警察署でなら見せてやるよと答えたら」、シマシマバミューダパンツは、誰にも言うなと言って暗闇に消えた。なんで誰にも言っちゃいけないのか訳がわからない。

 これは、実は偽警官で、パスポートを狙った、古典的な強盗だ。パスポートを見せたら最後、返してはもらえない。観光客もグルで、裏道に誘導し、パスポートを見せる事で、安心させるのが彼の役目で、微妙な手の込みようである(爆)

 また、到着した翌日の朝は、窓ガラスに穴の開いた車を見かけた。警察が来て、調べているが、どうやら、自動車強盗らしい。おそらく前の日の夜の犯行だろう。
窓ガラスが割れた車
ブダペストの街は、物騒な街でもあった。しかしながら、たとえ廃墟でも古い建物が、立ち並ぶ様は、ものすごく、味があり、いい絵になる街でも有ったと思う。

 我々が泊まった宿では、映画の撮影が行われており、通路には、カメラのレールが敷かれ、一室が、メイクルームになっており、俳優さんや女優さんが、メイクをしている様子が見えた。また街の廃墟でも撮影しているところがあり、絵になる風景がたくさんある街かもしれない。


DATA:
日付 8月4日〜8月7日
宿  アンダンテ(プライベートルーム)
   1泊33ユーロ 合計99ユーロ


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2013年9月4日水曜日

プラハ


 プラハへは、ベルリンからSTUDENT AGENCYというチェコのバス会社のバスでやってきた。この会社チェコの会社のくせに、ネットでの決算はなぜかハンガリーの通貨HUFである。片道大人一人8800HUF
日本円で、4000円くらいかな?
Student Agency
ユーロラインは5000円くらいだったから、こちらがかなり安い。安いから、ぼろいと思っていたがおっとどっこい、革張りシートで、飛行機のように、座席には液晶画面が埋め込まれ、音楽や、ビデオのサービがついて、さらに、お姉さん付きである。お姉さんは、イヤホーン配ったり、飲み物のサービスをしたり、車内案内等をしたりお客さんの世話に大忙しだった。

 飲み物のサービスがあり、妻はカップチーノ、私は紅茶をいただいたが、ちょっと変わった微妙なお味だったが、車内の空調はちょうど良く(ユーロラインは暑かった)メチャ快適だった。

 プラハの宿は、バス停のすぐ真裏で、マンションの一室を貸してくれるゲストハウス(ペンション)だった。ここは3つのプライベートルームにキッチンと、パストイレ、トイレが共用となっており、正直言って、普通のマンションに暮らしているような感じであり、静かでとても良かった。

 近くには、スーパ、地下鉄駅、トラム駅、コンビニのようなもの等もあり、便利であったが、街の中印部には少し遠かった。でも歩いて15分くらいで、プラハ城までも30〜40分の所だった。

 プラハの街はそんなに大きくはない。プラハ城まで歩いてみる。宿の前は、人はそんなに多くなかったが、街の中心部にくると、ものすごい数の観光客がいた。

 カレル橋という歩行者用の立派な石橋からプラハ城が奇麗に見えた。

プラハ城の夜景が撮りたかったので、このカレル橋の近くから3脚を構えて写真を撮った。また、この川には、たくさんの橋がかかっているので、そこからも写真を撮った。
プラハ城
いつも自分が狙うのは日が暮れて、城がライトアップされて空の明るさと、城の明るさがだいたい同じ位になったあたりで写真を撮りたいのだが、ちょうどいい時間になり、今からという時に、他の観光客にシャッターを押してくれとお願いされてしまう。

 断る訳いかないので押してあげたのだが、こういった時に限って注文が多い。
連続で3つカメラを渡された。おかげで、タイミングを逃してしまった。(T-T)

 でも、カメラを渡して写真を撮ってもらったり撮ってあげたりするときが唯一の他の旅人との接点だったりするので、大切にしたいと思っている。

 プラハ城は、カレル橋を渡ったところの高台に建っていた。一際大きく、高い建物は実は大聖堂で王様の居城ではない。結局、教会が一番大きいのだ。
プラハの夜景
チェコの通貨はユーロではなくKc(チェココロネ)で、1Kc=5円程度である。妻はチョココロネと言ってよろこんでいたが、渦巻き上の中にチョコレートクリームがはいったパンが食べたくなった。

 プラハ城では一人、350Kc(1650円程度)入場料を払って中に入る。入場料が必要なところは、教会は王宮殿や、美術館などの建物の中なので、お金を払わなくても、お城の中の散策は出来る。

 先ずは教会。大きな教会はたくさん観て来た。作りは何処の教会も変わらない。中に入ると、右側と左側には大きなステンドガラスがいくつもはめ込まれている。

 ステンドガラスは、各国や教会によって、工夫がされ、いちばんの見所ではないかと思っている。この教会のステンドガラスは、色使いがかなり派手でなような気がした。
派手なステンドガラス
左から3枚目はミュシャという有名な画家が手がけたステンドガラスで、今までみたものとは違う一夫変わった物だった、全体的にグリーンがかった色合いで、落ち着いた感がある。
ミュシャのステンドガラス。他の物とはかなり違っている。

 ステンドガラスの詳細を云々いう目を持ち会わせていないのが残念だ。

でもこの教会は、壮麗な感じで、チェコの国を代表する教会であるのは間違いないだろう。

次に、王宮殿。ここは、なんと撮影禁止。少し残念だと思ったが、晩餐会が開かれたと思われる広いホールがあるだけだった。
王宮の大広間 みんな撮っていたのでこそっと撮った

 最後に、王冠と杖が置かれていたが、王冠には大きな宝石があしらわれ、さすがと言う感じであった。この王宮殿は、石段は擦れてへこみ、壁や天井の絵は薄くなっており、当時のものそのままなんだろうなと思った。
王冠。宝石がドロップみたい。
王様かな?
その後、たぶん王の居室等を観て廻る。ここのも撮影禁止で、みはりがキツく、カメラを構えよう物ならすぐに注意される。
 ここにはだまし絵がある。だまし絵とは立体感を出して絵が描かれた絵で、ぱっと観た感じでは分からない。
王宮からの風景
王宮からの風景その2

 その後、鎧の博物館に入った、おそらくここは昔の城壁だったのだろう、狭く長い廊下には外が見える窓がいくつもあり、そこに射撃台みたいなものが置かれている。後ろには鉄製の鎧が軟体も並んでいる。鎧も各人工夫をこらしていたのだろう、ユニークな物がたくさんが並んでいる。
でも、こんな思い鎧を着て戦うより、鎧無しの方が動きが機敏で、実は強かったのではないかと思ったりもした。

拷問用の椅子。

 そんな感じで8つ位の展示物をみて歩いた。

 プラハの夏はこんなに暑いのだろうか? 日差しが強く、暑かった。空気は乾燥しているので、木陰に行けば、そこそこ涼しいが、日光に照らされるとくらくらする。
 朝宿から外に出ると、明るすぎて、目がくらんでしまう。こっちの人は、サングラスをしている人が多い。子供までサングラスをしている。

 実は、このた旅で帽子を4つなくしていて、今帽子が手元にない。街をふらふら歩いていたら、アウトドアショップがあり、中にはいってみた。

すると、自分が欲しかった、ソフトなツバのついたハットを見つけてしまったので速攻で勝ってしまった。帽子をかぶって外に出ると、顏に日が当たらないので、楽になった。

 チェコって、ビールの一人あたりの消費量は世界一なんだってと妻が得意げに言う。なんかにそう書いてあったらしいのだ。

 そうかヤッパリビールを飲まなきゃということで、スーパーで何種類か買って飲んでみた。こっちは黒ビールも人気らしくて、適当に選んだ5種類のうち3種類が黒ビールだった。
このビールも意外と、さっぱりしていた。自分としてはちょっと濃い感じの物が好きで芳醇なベルギービールがこの旅で好きになってしまったのだが、ちょっと物足りない気がした。

 そんな事ないだろうと思い、ビアホールで生ビールを飲む事にした。スーパーで買うビールは500ccで100円前後、ビアホールでは35Kcトか40Kcとか書いてある。200円前後か。
ひっきりなしにビールをつぐおじちゃん。

 午後3時にオープンするビアホールにいってみた。
ビールで乾杯
ここは、席に着くと勝手にビールがもってこられ、飲み干すとまた勝手に持ってくるそうだ。飲み放題ではなく、しっかり、お金を取られるので、もういらないときはコースターでふたをする。

 妻は1杯でお腹一杯になったので、少し残しておいたが、容赦なくビールを持って来たので。もういらないと断っていたが、なんあもういらないのかとしつこい。
結局、3杯飲んで20Kcチップよこせといわれたので、全部で140Kc(700円程度)払った。
 
 夜もビアホールで食事。あんまりお腹がすいていないので、ローストソーセージインダークビールというのを頼んだ。これはソーセージの黒ビール煮みたいなものかな?
 煮込んだソーセージにケチャップ味のチリソースを絡めたような感じで、結構辛い。、ケチャップ味なので、味的にはB級なのであるが、辛さがビールによくあう。
ソーセージのクロビール煮
食べているうちに病み付きになりそうだった。椎名誠の「辛いは美味い」という本を思い出した。

 ビールはヤッパリ、俺的にはベルギービールが好きだ。

 プラハの街はボヘミアンガラスの産地ということで、お土産物屋さんは、ガラス製品できらきらと輝き、おしゃれだった。

ガラス細工

DATA
日付: 8月1日〜4日
宿: Guesthouse / Penzion Davids
   1泊あたり36.3ユーロ合計 108.8ユーロ